飲む葡萄が色づきはじめた。神楽鈴のようにシャンシャンと音を立てるように賑やかなメルロー種の一群。収穫後は樽やタンクの中でプツプツと響く静かな発酵の合唱。やがてグラスにトクトクと注がれる日を待つ。音に誘われ、想像は無限、余韻を味わう。

「しゅはりよし」を知っているだろうか。帝京大学読書術コース「メクリ」を統括する田中晶子花伝所長が生み出したアウトプットのための型である。
メクリでは、松岡正剛校長の目次読書術、マーキング読書術を体験しながら、1冊の本を読破する。最終的なアウトプットは、200字のリコメンド文とキャッチコピー。それを本の帯としてデザインする。
「しゅはりよし」の「しゅ」は主題、「は」は背景、「り」は理由(著者の意図)、「よ」は読み(共感や発見)、「し」は紹介。それぞれの頭文字をとったものである。型に従って進めると、構造的に本の理解が進み、読書量の少ない大学生でも帯の文章を書くことができる。
[守][破][離]のコース名を組み込んだネーミングは、イシス編集学校が大好きな所長の思い入れを強く感じさせる。現在、「メクリ」は一般向けには講座をオープンしていない。花伝所放伝以上であれば共読ナビゲーターとして「しゅはりよし」を体験することができる。
五味久恵
編集的先達:アストリッド・リンドグレーン。小動物系のルックスとは裏腹に、強気かつ繊細、大胆かつ緻密。アジャイル編集指南は五味モデルといわれる。東京日本橋で育った。夫は師範の阪本裕一。二児の母。
年間1000人が受講するイシス編集学校の最大講座。2011年から続く帝京大学・共読ライブラリープロジェクトの1つで、読書術コースのメクリである。 今年度の春期は新入生約650名が対象。2019年5月20日〜6月13日 […]
コメント
1~3件/3件
2025-08-16
飲む葡萄が色づきはじめた。神楽鈴のようにシャンシャンと音を立てるように賑やかなメルロー種の一群。収穫後は樽やタンクの中でプツプツと響く静かな発酵の合唱。やがてグラスにトクトクと注がれる日を待つ。音に誘われ、想像は無限、余韻を味わう。
2025-08-14
戦争を語るのはたしかにムズイ。LEGEND50の作家では、水木しげる、松本零士、かわぐちかいじ、安彦良和などが戦争をガッツリ語った作品を描いていた。
しかしマンガならではのやり方で、意外な角度から戦争を語った作品がある。
いしいひさいち『鏡の国の戦争』
戦争マンガの最極北にして最高峰。しかもそれがギャグマンガなのである。いしいひさいち恐るべし。
2025-08-12
超大型巨人に変態したり、背中に千夜をしょってみたり、菩薩になってアルカイックスマイルを決めてみたり。
たくさんのあなたが一千万の涼風になって吹きわたる。お釈迦さまやプラトンや、世阿弥たちと肩組みながら。