橋本治がマンガを描いていたことをご存じだろうか。
もともとイラストレーターだったので、画力が半端でないのは当然なのだが、マンガ力も並大抵ではない。いやそもそも、これはマンガなのか?
とにかく、どうにも形容しがたい面妖な作品。デザイン知を極めたい者ならば一度は読んでおきたい。(橋本治『マンガ哲学辞典』)

第5回ワールド・ベースボール・クラシックにおける侍ジャパンの快進撃が続いているなか、イシス編集学校で書物の読み書き編集に特化した多読ジムのインストラクター「冊師」新井陽大が、感門之盟初日の3月18日(土)夕方に進行を任されている参加型の共読ワークに向けたダンドリをぐんぐんと進めていた。「バニー」の愛称でイシス関係者から信頼される新井。本番前日のリハーサルでどのようなディレクションを受けていたのかの一部を明らかにしたい。
学衆たちの講座修了を祝う卒業式イベント「感門之盟」の司会・長島からの模擬紹介の後、新井は多読ジムの魅力を話し始めた。教頭ポジションの「林頭」吉村から間髪を入れずに一言が放たれる。「多読ジムは講座ではない。プログラムなんだ」。基本コースの[守]や応用コース[破]での稽古の場は「教室」と呼ばれるが、多読ジムではもっとカジュアルに「スタジオ」と呼ばれる。筋トレで身体の筋肉をしなやかに鍛えるように、本を媒介とした読み書きを活性化させるプログラムを通じて、アタマの中の贅肉を落とす。座学的な講座というよりも、自ら積極的に動かすトレーニングプログラムなのである。キーワードやその周辺ワードに注目するなどの方法を使って創文と推敲を進め、書物の中に潜む未知のモンスターと出会うことが可能だ。
次の4月から6月末にスタートする多読ジムプログラムのトレーニングの目玉を紹介した後、空間を超越してオン/オフラインの参加者をつなぐワークが始まった。そこでなんと機器のトラブルが。以前の感門之盟司会時の服装を連想するバニー新井の白きノートパソコンがインターネットにつながらない。イシスの究極コース[離]の受講中に2度壊れて修理していたいわくつきの一品だったのだ。傍にいた記者からタブレットを借りて、オンライン参加者からのzoomチャットを確認した。
チャット上には新井を元気づける回答が次々と登場。お一人からは7冊もの回答が届き、さっそくチャット投稿者にインタビューを始めた。リアル側参加者へのインタビューも終え、舞台裏に戻った直後、再び林頭・吉村からは多読ジムを盛り上げる一言を加えるアドバイスもあった。話し始めると止まらない陽気なバニーが今回は緊張していた。リハでのトラブルで抱いた切ない気持ちを一晩で回復させ、家に置いていた信頼できるiPadを持参して本番に挑むのだ。新井が担当する共読ワークのコーナーはオンラインの方も参加可能。ぜひ積極的な参加でバニーを応援してほしい。
畑本ヒロノブ
編集的先達:エドワード・ワディ・サイード。あらゆるイシスのイベントやブックフェアに出張先からも現れる次世代編集ロボ畑本。モンスターになりたい、博覧強記になりたいと公言して、自らの編集機械のメンテナンスに日々余念がない。電機業界から建設業界へ転身した土木系エンジニア。
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コメント
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2025-08-21
橋本治がマンガを描いていたことをご存じだろうか。
もともとイラストレーターだったので、画力が半端でないのは当然なのだが、マンガ力も並大抵ではない。いやそもそも、これはマンガなのか?
とにかく、どうにも形容しがたい面妖な作品。デザイン知を極めたい者ならば一度は読んでおきたい。(橋本治『マンガ哲学辞典』)
2025-08-19
エノキの葉をこしゃこしゃかじって育つふやふやの水まんじゅう。
見つけたとたんにぴきぴき胸がいたみ、さわってみるとぎゅらぎゅら時空がゆらぎ、持ち帰って育ててみたら、あとの人生がぐるりごろりうごめき始める。
2025-08-16
飲む葡萄が色づきはじめた。神楽鈴のようにシャンシャンと音を立てるように賑やかなメルロー種の一群。収穫後は樽やタンクの中でプツプツと響く静かな発酵の合唱。やがてグラスにトクトクと注がれる日を待つ。音に誘われ、想像は無限、余韻を味わう。