多読ジム、読衆インタビュー第二弾(第一弾はこちら)。season01からトレーニングに邁進中のゴールドメンバー。ジムの扉を開いたきっかけは、息子さんが通う学校だったという。
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椿和恵さん(season05スタジオNOTES)神奈川県在住、season01から参加
【独読から多読、継続はチカラなり】
編集学校との出会いは、息子が通う高校の図書館主催で行われていた読み書き講座【OBI-1】に保護者参加し、リコメンド文を帯にしたのが楽しかったから。
そんな講座を再体験してみたかったからというのが受講理由だという。目次読書、三冊屋、先達文庫などの読書ツールには、読みを広げつつ深める
秘密がある気がしていた。そんな矢先、多読ジムの受講案内をみて、継続型の読み書き講座であること、自分のペースで独習かつ、時々共読する流れに乗ると、結果的に多読ができるのではないかと申込みした。
読書は一人でするものだけれど、時々共読する人がいて感動を分かち合えるという不思議な講座です。
画像:season04ブッククエストお題より、椿さんが選んだ12冊をリアル本棚に設えた。
一番印象に残った本は『私の家は山の向こう』のテレサ・テン。そこで、テレサを中央に配置し、上段に中国・台湾の歴史と民衆の想いの詰まった本を並べ、左側にAmazonや介護施設で働く労働者(日米英)についてのルポルタージュの本を、右側にイラク戦争の政治的背景とイラク市民から見た戦争の本を並べました。
本棚を見る人の視線がテレサに集まるようにし、アジア発でテレサに各国の近現代史を教えてもらうような構図にしました。
写真と一緒に読んだ記憶がよみがえるように、願わくば内容も蘇るように、秋の本棚の記憶として。
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【増岡麻子冊師からのメッセージ】
多読ジムがスタートした2020年1月。椿さんは、右も左も分からぬまま生まれた<スタジオこんれん>を訪れてくれました。当初のスタジオメンバーには、木村月匠をはじめ、編集学校の先輩たちがずらり。肩を並べて読み書きをするのは不安も大きかったことでしょう。しかし、真摯なトレーニングは次第に輝き、加速しました。season04でスタジオこんれんで再会したときには本選びから、マーキング、知文のトレーニングまで自分のペースを保ちつつ、仲間の読み書きもインプットする懐の深さに頼りっぱなしの3カ月でした。
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多読ジム season06 春は2021年4月12日(月)スタートです。
申込締め切り3月31日(水) 申込はこちらから
https://es.isis.ne.jp/gym
増岡麻子
編集的先達:野沢尚。リビングデザインセンターOZONEでは展示に、情報工場では書評に編集力を活かす。趣味はぬか漬け。野望は菊地成孔を本楼DJに呼ぶ。惚れっぽく意固地なサーチスト。
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