結びと水引がつなぐ【81感門】

2023/03/19(日)14:33
img

桜の季節は特に日本を意識する季節ではないだろうか。桜、墨、蒼、銀に白。感門之盟2日目は、日本の伝統色で始まった。


佐々木局長は、桜色の着物を黒の羽織で引き締めて、帯に結んだ帯締めははんなり藤色だ。

 

 


佐々木局長からバトンを受けたのは、15期[離]律相院を駆動した異次元のエンジン、稲垣景子師範と、そのエンジンの回転数を上げた名伯楽、寺田充宏別当師範代。着物の帯から作られたベルトを結び、水引を意識した紋様をまとった稲垣師範と、ことほぎの紅色の蝶ネクタイを結んだ寺田別当師範代はブルーノ・ムナーリのシャツで律走のエネルギー、想像力を刺激する。

 

寺田別当師範代が、「守が楽しいのは、世界とつながっているから」と答えれば、稲垣師範は、コップ一つで世界が変わる。知らないことは怖いことではない、新しいことが楽しい」と語った。退院を経た師弟は、左右に並んで感門之盟をナビゲートする。

 

つないで結んで、さまざまな関係の結び目が律走を後押ししているのだ。

 

 

インスタ ストーリーも律走中!
Instagram(@isis_editschool)
https://www.instagram.com/isis_editschool/

  • 北條玲子

    編集的先達:池澤祐子師範。没頭こそが生きがい。没入こそが本懐。書道、ヨガを経て、タンゴを愛する情熱の師範代。柔らかくて動じない受容力の編集ファンタジスタでもある。レコードプレイヤーを購入し、SP盤沼にダイブ中。

  • 花ひらき、みのる時へ ー41期入伝式ー

      散る花を 惜しむ心や とどまりてまた来ん春の 種になるべき(西行)   春にもかかわらず、夏日や冬並みの寒さが交互にやってきたり、四季の感覚がすっかりおかしくなってしまったが、散る桜を惜しむように […]

  • 【83感門】TIDEに乗って〜校長メッセージ〜

    柳田國男は『海上の道』で、海から来たものについて論じた。遠い昔、海流に乗って日本へとたどり着いたものたちがいたのだ。   第83回感門之盟のテーマは「エディット・タイド」EDIT・TIDE(海流)は回文になって […]

  • 【83感門】待ち遠しくて「うずうず」

    ショートショートの動画が流行り、「いいね」一つで関係が完了する時代。しかし、一方的に受け取るだけでは物足りない。イシス編集学校は、発信者も受信者も互いを編集する。   講座の節目となる、83回目の感門之盟は、初 […]

  • 【82感門】今宵、ほんのれんバーで

    本との偶然の出会いから、意識すらしていなかった思考が形になることがある。 言語化できなかったもどかしさがページの中に現れる事もあり、予期せぬアケとフセに未知への扉が開くこともある。出版をめぐる状況は相変わらず厳しいが、人 […]

  • 【82感門】ピテカントロプスの縫い返し

    歴史はいつも編集され続ける。 日本史では、鎌倉幕府の樹立は、1192年から、1185年に、日本最古の貨幣は和同開珎から、富本銭に改められた。 猿と人と間の猿人はピテカントロプスと名付けられたが、最近では、ホモ・エレクトゥ […]