マンガに限った話ではないが、「バカ」をめでる文化というものがある。
猪突猛進型の「バカ」が暴走するマンガといえば、この作品。市川マサ「バカビリーバー」。とにかく、あまりにもバカすぎて爽快。
https://yanmaga.jp/comics/
スニーカーならエアマックス。NBAはエアジョーダン。ダイノジはエアギター。そしてイシスにはエアサックスと呼ばれる男がいる。
感門之盟で音楽を学ぶ卒門学衆としてフィーチャーされたものの、サックスの演奏が未熟だったため、校長から吹かないで持ってるだけにしてとディレクションされたことから、「エアサックス」の愛称がついた。49[破]学衆・ヤマネコでいく教室、加藤陽康。これは3度目の正直ならぬ3度目の突破にかける若者の4ヶ月に渡る編集稽古のドキュメントの最終回である。
♪仰げば尊し 天狗の恩
教えの庭にも はや幾年
いよいよこの時が訪れた。
振り返れば、3月末の感門之盟の前日、
近寄りがたい空気を撒き散らしていたエアサックス加藤に、
突破を果たしても、自己評価にこだわり続ける加藤。
学校教育に馴染めなかったエアサックス加藤にとって、
中性的な人物は英雄エアサックス加藤で、
三度目にして突破を果たしたエアサックス加藤は、
花伝所入伝の動機をおしえてください。
編集学校を知った時から全てのコースを受講しようと思っていました。 自分にはかけ離れていると思える師範代というロールになって、 どう見え方が変わるのか楽しみです。
かけ離れているという自己認識はあるらしい。楽しみな反面、
花伝所で習得したいと思っていることは?
花伝所ではある意味、人との会話一般に関して学んでいくと聞きました。 自分は人と仕事やプライベートで付き合う時、 相性のいい人と悪い人の差が激しく、 合わないと何も喋れなくなってしまいます。 しかしどんな相手でも編集工学を用いれば、 その相手と自分の間に特有の面白さが生まれてくる気がするので、 その方法の一端でも感じ取れればと思っています。
相性の悪い人に指南ができなくなることが想像できるエアサックス
演習中、気にかけたり、留意したいことは?
・リズムよく回答すること。
・時間を決めて回答しその予定の中で終わらせること。
・自分は、他人のせいにはせずとも、過剰に自分のせいだと感じて落ち込むくせがある。 それをどうにか違う状態にもっていく点。
さすがに、
エアサックス加藤の入伝に対して、
今回突破できたことで、
加藤くんの大切にされているものが形に言葉にできたことが大きい んじゃないかと思います。 破を受ける前に自分が考えていることを言葉にするのが大変だった と思うけども、 情報を削りながら彫塑していくことができたのが大きいことではな いかなと感じました。 杖になっている部分がサックスになっていけることを目指して欲し いですね。 エアサックス状態でもいいので楽譜でも作っていくことができると いいんじゃないかなと思っています。
加藤くんは、自分って想像以上に固まっているということ、それを自覚できているが故に悩んでいることが多いと思うんですね 。花伝所を経て、師範代ロールになっていくと、 それを動かすときに他の人の味方を借りることで、 他視点になっていくのが自分をほぐす有効な方法だと気付けると思 うんです、師範代が一番たくさんのわたし状態になれるように、 いやがおうにもインプットとアウトプットする仕組みになっている 。 師範代ロールを通じて動かされることがきっとあると思っていて、 動かし具合をビビッドに感じるものがあると思う。 すごいことをやろうと思いすぎないで、 きたものを受けて進んでいった方がより自由に迎えるんじゃないか なと思います。頑張ってください。応援しています。 そしてまたヤドカリ軍団で同窓会しましょう。
オネスティー上杉
編集天狗は、オネスティーほど甘くはない。
♪思えばいと疾し この年月
今こそわかれめ いざさらば
さらば、エアサックス加藤。
【エアサックス加藤の三度目の突破】バックナンバー
■【エアサックス加藤の三度目の突破 最終回】さらばエアサックス加藤!また会う日まで
■【エアサックス加藤の三度目の突破12】イシスの女神が再生したものは?
■【エアサックス加藤の三度目の突破11】天狗に願掛け、結果はいかに?
■【エアサックス加藤の三度目の突破10】窓からミュージアムが見える?
■【エアサックス加藤の三度目の突破09】ダース・カトウの再生はなったのか?
■【エアサックス加藤の三度目の突破08】嗚呼!エアサックス母子応援団
■【エアサックス加藤の三度目の突破07】波乗りエアサックスの慢心を諫める
■【エアサックス加藤の三度目の突破06】たくさんの天狗とたくさんのわたし
■【エアサックス加藤の三度目の突破05】歴史的快挙そして新たなる野望
■【エアサックス加藤の三度目の突破04】守の型を使い尽くすべし
■【エアサックス加藤の三度目の突破03】心がわりの相手は君に決めた!
■【エアサックス加藤の三度目の突破02】インタビューは天狗さまに
■【エアサックス加藤の三度目の突破01】編集天狗と突破を誓う!
エディスト編集部
編集的先達:松岡正剛
「あいだのコミュニケーター」松原朋子、「進化するMr.オネスティ」上杉公志、「職人肌のレモンガール」梅澤奈央、「レディ・フォト&スーパーマネジャー」後藤由加里、「国語するイシスの至宝」川野貴志、「天性のメディアスター」金宗代副編集長、「諧謔と変節の必殺仕掛人」吉村堅樹編集長。エディスト編集部七人組の顔ぶれ。
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コメント
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2025-11-27
マンガに限った話ではないが、「バカ」をめでる文化というものがある。
猪突猛進型の「バカ」が暴走するマンガといえば、この作品。市川マサ「バカビリーバー」。とにかく、あまりにもバカすぎて爽快。
https://yanmaga.jp/comics/
2025-11-25
道ばた咲く小さな花に歩み寄り、顔を近づけてじっくり観察すると、そこにはたいてい、もっと小さな命がきらめいている。この真っ赤な小粒ちゃんたちは、カベアナタカラダニ。花粉を食べて暮らす平和なヴィランです。
2025-11-18
自ら編み上げた携帯巣の中で暮らすツマグロフトメイガの幼虫。時おり顔を覗かせてはコナラの葉を齧る。共に学び合う同志もなく、拠り所となる編み図もなく、己の排泄物のみを材料にして小さな虫の一生を紡いでいく。