『絵師ムネチカ』から目が離せない。天才は往々にして何かが欠けている。そしてそのこと自体がまた天才の天才性を引き立たせる。周囲の人々の鼻面を引き回し、人生を変えていく「天才少年」のデモーニッシュな魅力を容赦なく描いた怪作。
これまでにも「神童」もの(?)を数多く描いてきたさそうあきら先生だが、ご本人は極めて方法に自覚的な職人タイプ。長年、マンガ学科の教員として教鞭をとり、『マンガ脚本概論』などの技法書にも定評がある。
イシス編集学校では、感門之盟と呼ばれる、始まりと旅立ちの間の式がある。[守][破][花伝所]の学びを終えた学衆が集い、寿ぎあう。
タイパという言葉が幅を聞かせる世の中だが、イシス編集学校の学びの濃さは、効率という尺度では測れない。
卒門、突破、放伝という、学びの完了に至るまでには、学衆と師範代の交わし合いの中に、涙と笑いと悔しさと誇りが散りばめられている。重なり合う律動が、イシス編集学校を作り上げているのだ。
黒と白の間、錫色のワンピースに身を包み。八田律師が登場した。
「律師の律は律動の律」
イシス編集学校に響く音を束ねて舞台に立つ。
イキイキとした編集の場は、学衆、師範代、師範や指導陣の律動から生まれる。イシス編集学校の回答には、正解がない。規制も手加減もないからこそ、平均的で小粒になりゆく日本の中に、デーモンを生み出すことができる。
旅立ちと新たな学びの始まりの間、感門之盟で編集を学ぶ喜びを感じてほしい。
北條玲子
編集的先達:池澤祐子師範。没頭こそが生きがい。没入こそが本懐。書道、ヨガを経て、タンゴを愛する情熱の師範。柔らかくて動じない受容力の編集ファンタジスタでもある。レコードプレイヤーを購入し、SP盤沼にダイブ中。
第一声は「黒膜衆、かっこいい!」だった。 教室名発表の際にマイクを向けられると、好奇心というエンジンを搭載した注意のカーソルのままに笑顔で語った。57[守]で師範代ロールを担う北村和喜師範代は、同時に社会人として社会にも […]
「特に勧めたことはないのだけれど」 白川番匠は、照れたように笑った。55[守]に[破]の白川番匠のお子さんがいると知ったのは、卒門も間近な時だった。 優しい語り口で学衆のみならず、師範代や師範をもホッとさせながら、ことば […]
チーム「落ちた鱗」は55[破]注目のチームだった。 この謎深いチーム名は、初めての師範ロールだが、文章力と受容力で魅了する山下雅弘師範が考えたものだ。 日々の仕事や編集の中で深めた方法を幾度ものロールの中で花開かせる二人 […]
村井宏志師範が立ち上げた感門団はイシス編集学校の名物ロールだ。感門之盟に参加した人ならば、誰でもその完成度の高さに驚く。 100人を超える7時間にうわたるイベントを狂いもなく進行し、映像、音響について松岡校長がディレクシ […]
前期、「元・師範代の母が中学生の息子の編集稽古にじっと耳を澄ませてみた」が遊刊エディストに連載され大きな話題になった。 元・師範代の母が中学生の息子の編集稽古にじっと耳を澄ませてみた #01――かちゃかちゃ […]
コメント
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2026-03-19
『絵師ムネチカ』から目が離せない。天才は往々にして何かが欠けている。そしてそのこと自体がまた天才の天才性を引き立たせる。周囲の人々の鼻面を引き回し、人生を変えていく「天才少年」のデモーニッシュな魅力を容赦なく描いた怪作。
これまでにも「神童」もの(?)を数多く描いてきたさそうあきら先生だが、ご本人は極めて方法に自覚的な職人タイプ。長年、マンガ学科の教員として教鞭をとり、『マンガ脚本概論』などの技法書にも定評がある。
2026-03-17
目玉入道、参上。
体を膨らませ、偽りの目玉(眼状紋)を誇張して懸命に身を守ろうとしているのは、カイコの原種とされるクワコの幼虫。クワコの繭から取れるシルクは、小石丸のそれに似て細く、肌触りがよいらしい。
2026-03-10
平和に飛び交うモンシロチョウも、地球史スケールでは、ほんの少し前に日本にやって来たばかりのパイオニアらしい。押さえきれない衝動に駆り立てられて彼方に旅立つ人たちの原型は、海をわたる蝶なのかもしれない。