黒いジャケットの美丈夫が、本楼にあらわれた。浦野裕(46[守]かりぐらジョジョ教室学衆)を「若くてやんちゃでイケメン」と佐々木千佳(学林局局長)が紹介する。“エディットバー共読区”のカウンター内には、鈴木康代([守]学匠)と原田淳子([破]学匠)も並ぶ。「ぼったくりバーのような圧がある」面々は、ブルーライトを浴びてグラスを傾ける浦野に笑みを向ける。第75回感門之盟でのインタビュー企画の一コマだ。
▲”エディットバー共読区”カウンターにて。
守学衆として、浦野は下ネタも厭わない回答で攻め続けた。かりぐらジョジョ教室師範代・三谷和弘は「エロ仙人、ここに居たり」と敬意を表した。イメージと編集方針のキワへと向かいつづける浦野の振れ幅は大きい。開講当初、浦野は『白川静 漢字の世界観』(松岡正剛)と『パルプ』(チャールズ・ブコウスキー)を好きな本として取り上げた。
▲漢字の世界観『白川静』と怪作ハードボイルド『パルプ』
(師範・井ノ上と趣味がかぶっている。)
『パルプ』には「ばかばかしさの裏にある人の哀愁、哀しみ」を嗅ぎ取る。この男、三谷師範代を「中間管理職」と見立て、配慮を見せもした。単なるイケメンではない。バーカウンターで取り出した『白川静』には「濃厚なウィスキーをちびちびやる感じで喉に絡みつく感じ」を味わう読み師でもある。華々しい読書家の浦野であるが、[守]の編集稽古は斜め上を行くものであったという。すでに進破を決めている浦野は、どのような文章を紡ぐか。草食化していると言われるイシスメンズの中で、大いに異彩を放つであろう。
カウンターには松岡校長もかけつけた。酒はたしなまないが、カウンターで語る姿はさまになる。フェロモンは、ブルーライトでよく映える。
▲カウンター越しに“三大女帝”に話しかける松岡校長
井ノ上シーザー
編集的先達:グレゴリー・ベイトソン。湿度120%のDUSTライター。どんな些細なネタも、シーザーの熱視線で下世話なゴシップに仕立て上げる力量の持主。イシスの異端者もいまや未知奥連若頭、守番匠を担う。
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