宮谷一彦といえば、超絶技巧の旗手として名を馳せた人だが、物語作家としては今ひとつ見くびられていたのではないか。
『とうきょう屠民エレジー』は、都会の片隅でひっそり生きている中年の悲哀を描き切り、とにかくシブイ。劇画の一つの到達点と言えるだろう。一読をおススメしたい(…ところだが、入手困難なのがちょっと残念)。

ネイルアートの秘密が明らかになった。
第78回感門之盟、2日目の司会の若林牧子48[守]番匠が、日頃はしないネイルをばっちりキメていたのは、昨年末に亡くなったマダム池澤祐子師範への「恩返し」だった。
「マダムはいつも、輝いていました。好んで身につけていたトリコロールカラーにならって、今日はこんなネイルにしてみました」
この日、身に纏っていた赤いドレスも、マダムからの形見分けだ。
「これから先もマダム池澤師範の軽快なふるまい・もてなし・しつらいをまなびたい」といっていた若林は、感門之盟で実践してみせたのだ。
めでたい場だからこそ、故人を語る。故人に肖る。イシスの歴史が、マダムの遺志が、若林の姿にREMIXされた。
▲赤いドレスが映える。
角山祥道
編集的先達:藤井聡太。「松岡正剛と同じ土俵に立つ」と宣言。花伝所では常に先頭を走り感門では代表挨拶。師範代登板と同時にエディストで連載を始めた前代未聞のプロライター。ISISをさらに複雑系(うずうず)にする異端児。角山が指南する「俺の編集力チェック(無料)」受付中。https://qe.isis.ne.jp/index/kakuyama
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コメント
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2025-09-18
宮谷一彦といえば、超絶技巧の旗手として名を馳せた人だが、物語作家としては今ひとつ見くびられていたのではないか。
『とうきょう屠民エレジー』は、都会の片隅でひっそり生きている中年の悲哀を描き切り、とにかくシブイ。劇画の一つの到達点と言えるだろう。一読をおススメしたい(…ところだが、入手困難なのがちょっと残念)。
2025-09-16
「忌まわしさ」という文化的なベールの向こう側では、アーティスト顔負けの職人技をふるう蟲たちが、無垢なカーソルの訪れを待っていてくれる。
このゲホウグモには、別口の超能力もあるけれど、それはまたの機会に。
2025-09-09
空中戦で捉えた獲物(下)をメス(中)にプレゼントし、前脚二本だけで三匹分の重量を支えながら契りを交わすオドリバエのオス(上)。
豊かさをもたらす贈りものの母型は、私欲を満たすための釣り餌に少し似ている。