外国語から日本語への「翻訳」もあれば、小説からマンガへの「翻案」もある。翻案とはこうやるのだ!というお手本のような作品が川勝徳重『瘦我慢の説』。
藤枝静男のマイナー小説を見事にマンガ化。オードリー・ヘプバーンみたいなヒロインがいい。
セクシードレスの美女にダンディなイケメン。そして、夜の本楼で怪しげな会話が。あったわけではない。
今夜の本楼で行われたエディットツアーのテーマは「色」。ナビゲーターは企業コンサルタントでカラーコーディネーターの資格ももつ江野澤由美師範代。8月12日には三軒茶屋の自身のサロンでエディットツアーを開催し、9月7日の感門之盟では司会の大役をつとめたばかりである。

9月10日のエディットツアーでナビゲーターをつとめる江野澤師範代
ミニワークは、自分を色に喩える「色っぽい私」で自己紹介。起業したばかりのビジネスマンは「私は徐々に深まっていくネイビーである」。ホテルマンを教育する専門学校の講師は「私は突き抜けるようなアフリカの空の青である」。という具合に色で表すことで、通常の自己紹介では語られない参加者のその人らしさが伝わる。
色のもつ「らしさ」からは、情報を「データ(data)」と「カプタ(capta)」の両面から扱う考え方を紹介した。ビッグデータ時代のいまは、1対1で確定される「データ」ばかりが偏重されているが、イシス編集学校ではデータとともに、感じ方や雰囲気といった解釈が多様になりうる「カプタ」も同時に編集対象としてみる。
最後のワークでは、本楼から「フィルター」をつかって収集した色情報を組み合わせて、秋の美味しそうなスイーツを演出した。そこでも秋がもつ情報を「プロトタイプ(類型)」・「ステレオタイプ(典型)」・「アーキタイプ(原型)」に分けて想定することで、オータムスイーツのアイデアを創出することが可能になる。
写真のようにカラーシートを使って発想された甘味は、「干しぶどうとフレッシュ巨峰のタルト」「マスカットゼリーアラモード」「秋栗饅頭」。色っぽい大人のスイーツが美味しくできあがった。

秋のカラーをいかしてオータムスウィーツを情報編集
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本楼でのエディットツアー、次回は9月21日(土) 14:00〜16:00。ナビゲーターは大学図書館で司書もつとめる米田奈穂師範代。詳細・お申し込みはこちら☞ https://es.isis.ne.jp/admission/experience
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エディスト編集部
編集的先達:松岡正剛
「あいだのコミュニケーター」松原朋子、「進化するMr.オネスティ」上杉公志、「職人肌のレモンガール」梅澤奈央、「レディ・フォト&スーパーマネジャー」後藤由加里、「国語するイシスの至宝」川野貴志、「天性のメディアスター」金宗代副編集長、「諧謔と変節の必殺仕掛人」吉村堅樹編集長。エディスト編集部七人組の顔ぶれ。
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