「全体として言いたいことは何?」
吉村堅樹林頭は問いを重ねながら、師範の伝えたいメッセージを引き出していく。9月21日、44[守]伝習座を翌週に控え、守師範の清水優年、桂大介と事前打ち合わせが行われた。
今回初めて解説を担当する清水は「用法1 わける・あつめる」を任された。清水は『紋切型社会』(武田砂鉄・新潮文庫)を引き合いに出しながら、情報の集め方、分け方から紋切をやめていきたいというメッセージを中心に据えた。
「用法2 つなぐ・かさねる」の解説を担当する桂。考えるための最小単位である編集思考素。3つの情報の配置を正三角形、二等辺三角形、長方形と照合し、思考の型を解読していく。シンプルであるがゆえにその型は力を発揮する。情報を3つの要素に揃えることで、理解し、記憶に定着させ、表現を磨くことができる。さらに欠番を想定することで、発想の型としても活用できるのだ。
19時過ぎに始まった打ち合わせは夜中にまで及んだ。最後に「用法解説は伝習座のハイライトだからね」と吉村が締めくくると、2人の師範の目の色が変わった。
「表紙が決まるとそれだけでやる気が出る」
内容のみならず見た目の美しさにもこだわり抜く桂の用法解説資料。
後藤由加里
編集的先達:小池真理子。
NARASIA、DONDENといったプロジェクト、イシスでは師範に感門司会と多岐に渡って活躍する編集プレイヤー。フレディー・マーキュリーを愛し、編集学校のグレタ・ガルボを目指す。倶楽部撮家として、ISIS編集学校Instagram(@isis_editschool)更新中!
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