[守]の風物詩である番選ボードレールは餅つきだ。教室に差し出されたお題に対し、学衆と師範代が回答と指南を繰り返すことにより作品が完成する。
もち米を置いたままにしていたら硬くなる。双方のリズミカルなやりとりが肝である。
第2回番選ボードレールは025番「即答・ミメロギア」。50[守]では7つのお題が出された。最近の[守]では6つであることが多いが、お題が増えたのも期待のあらわれである。
年末年始をまたいで行われている餅つきはいよいよ後半戦。そろそろ腕に疲れも出てくる頃だろう。エディットが動きにくくなったら、コンパイルに立ち返るのがオススメだ。もちろん、蒸したてのもち米を臼に入れたばかりの学衆にも役立つ方法である。
「コンパイルの目指すべきはシソーラスだよ」という言葉が刺さった。シソーラスが豊かでないとエディットは始まらない。コンパイルとエディットの連結はシソーラスなのである。64編集技法の最初の5つの編纂技法は、ある物事の定義づけに用いられるグロッサリーを[01収集]、[02選択]、[03分類]しながら、シソーラスの[04流派]と[05系統]を広げていく。それらの豊かなシソーラスによって、“これでアナロジーが存分に効くな”、というレベルまで行くことがコンパイルの目指すところなのだそう。
──をぐら離 文巻第5.5週 ─「縁起と編集」
コンパイルのツールは辞典だけでなく、千夜千冊、書籍など多岐にわたる
つき終わった餅への味付け・トッピングも忘れてはいけない。きな粉にするか、あんこにするか、海苔を巻くか、醤油をつけるか、すりつぶした枝豆を乗せるか。それとも雑煮に入れるか、お汁粉にするか。
エントリー締め切りは8日(日)22時。時間はまだまだある。
カッパらくらく教室では、第1回番ボーに登場したざしきわらしに加え、月兎も登場し、餅つきを繰り広げている
森本康裕
編集的先達:宮本武蔵。エンジンがかかっているのか、いないのかわからない?趣味は部屋の整理で、こだわりは携帯メーカーを同じにすること?いや、見た目で侮るなかれ。瀬戸を超え続け、命がけの実利主義で休みなく編集道を走る。
感門之盟や伝習座などのイベントで、テクニカルのすべてを担う黒膜衆。いわば彼らは「イシスで起こる全事件の目撃者」である。その黒膜衆のひとりであり、今期41[花]で花伝師範を担う森本康裕が53[守]伝習座に見たものとは。 黒 […]
コミュニケーションとはエディティング・モデルの交換である。イシス編集学校校長の松岡正剛が27年前に執筆し、先日増補版が刊行された『知の編集工学』の中で論じていたことである。コミュニケーションは単なる情報交換やメッセージ […]
自分の一部がロボットになり、強大なものに向かっていくかのような緊張感や高揚感を覚える。ガンダムか攻殻機動隊か。金属質で無骨なものが複数の軸を起点にしながら上下左右に動く。漫画や小説、アニメで見聞きし、イメージしていた世 […]
「異次元イーディ」という教室名の原型は[破]にあった。 番選ボードレールも折り返しを迎えた1月4日。異次元イーディ教室の汁講で師範代の新坂彩子から明かされた。 稽古のやり方やかける時間など、学衆が気に […]
1月1日、新年への願いを想い描きながらおせち料理を堪能した方も多いだろう。おせち料理は、それぞれに願いが込められた食材や料理が重箱で1つに揃うことでできあがる。 番選ボードレールの講評もおせち料理のよう […]