空中戦で捉えた獲物(下)をメス(中)にプレゼントし、前脚二本だけで三匹分の重量を支えながら契りを交わすオドリバエのオス(上)。
豊かさをもたらす贈りものの母型は、私欲を満たすための釣り餌に少し似ている。

「みなさん、お先に失礼します!」。出題から8時間17分後、柑橘カイヨワ教室のFが、[守]最後のお題038番回答を携えて教室に現われた。その6分後、代々ビオトープ教室 Kの回答が届いた。50[守]全番回答締め切りまで1週間。ラストウィークの朝は二人の卒門で幕を開けた。
Fは、「ひとまず界盗します!」と全番のほとんどを出題日に放ってきた瞬息の持ち主である。一度の回答だけに飽き足らず、番外回答の瞬足も止まらない。
Kは、開講当初の自己紹介で、「イシス編集学校を「地」にするとわたしは新参者」と名乗り、躍るように弾むように稽古に臨んだ。教室、勧学会、別院、エディットツアーと、いつもどこにも登場し、「毎日が編集日」を実践し続けている。
38番「編集カラオケ八段錦」の回答は続き、計13名が出題日当日に卒門を決めた。あと1週間、どれだけの歌が奏でられるだろう。鳴り響く歌は50[守]の実りであり、次の編集道への応援歌にもなっていく。
文:堀田幸義、阿部幸織、石井梨香
アイキャッチ画像:得原藍、森川絢子
◆51[守]申し込み受付中
[守]基本コース(51期)
2023年5月8日~8月20日
https://es.isis.ne.jp/course/syu
◆50[破]申し込み受付中
※2023年2月28日(火)18:00まで、早得!
[破]応用コース(50期)
2023年4月24日~8月13日
https://es.isis.ne.jp/course/ha
イシス編集学校 [守]チーム
編集学校の原風景であり稽古の原郷となる[守]。初めてイシス編集学校と出会う学衆と歩みつづける学匠、番匠、師範、ときどき師範代のチーム。鯉は竜になるか。
師範となる動機はどこにあるのか。師範とは何なのか。そして、イシス編集学校のこれから――。55[守]で初師範を務めた内村放と青井隼人。2人の編集道に、[守]学匠の鈴木康代と番匠・阿曽祐子が迫る3回連載「師範 The談」。 […]
なぜりんごを掲げているのか? 写真に写っているのは、43[花]くれない道場の放伝生と師範陣だ。なぜ感門の場にりんごなのかを知るには、入伝の日まで遡る必要がある。これから始まる訓練に向けて、師範代としてのカマエを作る道場五 […]
果たして、期待通りTシャツが贈られるのかーー。 師範代を後ろから見守り、学衆に編集稽古の奥を見せる。師範代と学衆という単純な関係に教室を留めておかない存在が師範だ。師範頌は、師範・番匠ロールを2期以上務めた者に贈られるイ […]
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シーンを撃ち抜く師範の視線が本楼を乱れ飛ぶ。 第88回感門之盟の開催が1週間後に迫った8月31日夜、エディスト編集部の声かけで各講座から師範たちがZoomに集まった。[守]から参加したのは、福澤美穂子、北條玲子、 […]
コメント
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2025-09-09
空中戦で捉えた獲物(下)をメス(中)にプレゼントし、前脚二本だけで三匹分の重量を支えながら契りを交わすオドリバエのオス(上)。
豊かさをもたらす贈りものの母型は、私欲を満たすための釣り餌に少し似ている。
2025-09-04
「どろろ」や「リボンの騎士」など、ジェンダーを越境するテーマを好んで描いてきた手塚治虫が、ド直球で挑んだのが「MW(ムウ)」という作品。妖艶な美青年が悪逆の限りを尽くすピカレスクロマン。このときの手塚先生は完全にどうかしていて、リミッターの外れたどす黒い展開に、こちらの頭もクラクラしてきます。
2025-09-02
百合の葉にぬらぬらした不審物がくっついていたら見過ごすべからず。
ヒトが繋げた植物のその先を、人知れずこっそり繋げ足している小さな命。その正体は、自らの排泄物を背負って育つユリクビナガハムシの幼虫です。