巣の入口に集結して、何やら相談中のニホンミツバチたち。言葉はなくても、ダンスや触れ合いやそれに基づく現場探索の積み重ねによって、短時間で最良の意思決定に辿り着く。人間はどこで間違ってしまったのだろう。
秋の感門之盟を週末に控えた月曜日の夜、ある一団がオンラインで結集した。
そこにあったのは、事件が起こる瞬間に立ち会うこと、それをタイムリーに伝えることに感興を覚えるJUSTライターたちの少し緊張した面持ちだった。
第82回感門之盟「EDIT DEMONSTRATION」に合わせてJUSTの5名のライターが誕生。
阿部幸織、西宮牧人、萩原裕樹、細田陽子、安田晶子、いずれもイシス界隈を長く走り続ける師範代だ。既に春から活動してきた6人の経験と知恵を享受すべく集う。
チームを率いるのは遊刊エディスト編集部・上杉公志。編集学校の中で起こるあらゆる事件を表沙汰とし、ソトへと繋ぎたいという。JUSTチームはその思いに応えるため増強された。
上杉の柔らかい声がキックオフを告げる。
「編集部でJUSTの中で記事を多様にしたいという話がある」
方法のひとつがカテゴリー分けだ。
・アイキャッチと記事というオーソドックス系
・人の紹介をメインとするキャスト系
・複数の写真をメインに置くビジュアル系
同じ事象でも、これで少なくとも3方向から別の記事が書ける。写真や人で対角線が引ければ深みも増す。
また、JUSTはスピードが命。よく練られた記事も新鮮味がなければ意味がない、とも。ライターたちの身が引き締まる。
「誰かの問いや違和感は、他の誰かの問いだったりする」との上杉の言葉に安心したのか、終了予定時刻が過ぎた頃から、新人ライターたちが手を挙げはじめる。
ライターとしてのロールは受け止めた。しかし、まだルールもツールも見えていなかった。
レコーダーが必要か、PCを持ち込むのか、タブレットでもよいか、写真は誰が撮るのか、記事は何時間で上げるのか。衣装は?
ふふっと微笑みながら、丁寧に解説を試みる上杉。
だが、JUST記事のターゲットは示した筈だ。ソコへ行くためのプロフィールこそライターの編集力でもある。
第82回感門之盟ではどのようなモンスターがあらわれるのか。感門でおこる物語をJUSTライターたちがスクープをし、惜しみなくエディスト上で速報をお届けしていく。
JUSTの即興にご期待ください。
安田晶子
編集的先達:バージニア・ウルフ。会計コンサルタントでありながら、42.195教室の師範代というマラソンランナー。ワーキングマザーとして2人の男子を育てあげ、10分で弁当、30分でフルコースをつくれる特技を持つ。タイに4年滞在中、途上国支援を通じて辿り着いた「日本のジェンダー課題」は人生のテーマ。
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