大感門司会リレー2日目最初のコンビは小倉&奥本。12離のチームから【第84回感門之盟】

2024/09/15(日)18:58
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東京は今日も真夏日。気温は34度になる。午前11時から、青い大井競馬場を横目にネットワンシステムズ社の持つ広く涼しい空間「netone valley」へ約400名の参加者は吸い込まれ、第84回感門之盟の2日目が始まった。
八田律師が1日目の司会からバトンを受けた「番期同門祭」の司会のふたりを紹介する。司会リレー2日目のスターターは小倉加奈子x奥本英宏ペアだ。

 

順天堂大学教授でありながら遊刊エディストでMEditLabの連載を繰り広げ、医療と編集を重ね続ける小倉加奈子は、家族で編集学校に関わってきた。36[守]で師範をした時は、夫が師範代で子が学衆だったという。

 

 

奥本英宏は2012年に企業から派遣された「Hyper Corporate University:AIDA」をきっかけに入門した。企業塾からの編集学校入門は、当時は珍しかった。しかし、編集は経営の根幹となるものだと思った奥本は、それが信じられなかったという。それでもAIDAの2期から編集学校に関わってきている先達がひとりいて、なにかと相談してきたと紹介する福元邦雄氏は、この日も参加していて会場から奥本に手を振った。松岡校長は、著書『インタースコア』の中で、編集学校はこの奥本・福元の「フタモト」に経営を任せたいと書いている。八田律師は、最近、このAIDAから編集学校へ入門する流れができ始めているともひとこと添えた。

 

 

そんな司会のふたりは、2016年に12離で繋がっている。小倉は、「私は火元組、奥本さんは学衆で、師弟関係にありました」と笑う。また、9月に学長に就任した田中優子も学衆だった期だと明かす。彼女の稽古ぶりは指導陣をも励ます学び手の鑑だったと。そんな田中優子が校長に託された、25周年を迎える編集学校のこれからも楽しみだ、とふたりで微笑みながら、息の合った12離チームのふたりは、満面に笑みを湛えて、52[破]10教室の面々が緊張して待つ突破式の進行へ移った。

 

アイキャッチ画像:福井 文・文中画像:安田

  • 安田晶子

    編集的先達:バージニア・ウルフ。会計コンサルタントでありながら、42.195教室の師範代というマラソンランナー。ワーキングマザーとして2人の男子を育てあげ、10分で弁当、30分でフルコースをつくれる特技を持つ。タイに4年滞在中、途上国支援を通じて辿り着いた「日本のジェンダー課題」は人生のテーマ。

コメント

1~3件/3件

川邊透

2025-06-30

エディストの検索窓に「イモムシ」と打ってみたら、サムネイルにイモムシが登場しているこちらの記事に行き当たりました。
家庭菜園の野菜に引き寄せられてやって来る「マレビト」害虫たちとの攻防を、確かな観察眼で描いておられます。
せっかくなので登場しているイモムシたちの素性をご紹介しますと、アイキャッチ画像のサトイモにとまる「夜行列車」はセスジスズメ(スズメガ科)中齢幼虫、「少し枯れたナガイモの葉にそっくり」なのは、きっと、キイロスズメ(同科)の褐色型終齢幼虫です。
 
添付写真は、文中で目の敵にされているヨトウムシ(種名ヨトウガ(ヤガ科)の幼虫の俗称)ですが、エンドウ、ネギどころか、有毒のクンシラン(キョウチクトウ科)の分厚い葉をもりもり食べていて驚きました。なんと逞しいことでしょう。そして・・・ 何と可愛らしいことでしょう!
イモムシでもゴキブリでもヌスビトハギでもパンにはえた青カビでも何でもいいのですが、ヴィランなものたちのどれかに、一度、スマホレンズを向けてみてください。「この癪に触る生き物をなるべく魅力的に撮ってやろう」と企みながら。すると、不思議なことに、たちまち心の軸が傾き始めて、スキもキライも混沌としてしまいますよ。
 
エディスト・アーカイブは、未知のお宝が無限に眠る別銀河。ワードさばきひとつでお宝候補をプレゼンしてくれる検索窓は、エディスト界の「どこでもドア」的存在ですね。

堀江純一

2025-06-28

ものづくりにからめて、最近刊行されたマンガ作品を一つご紹介。
山本棗『透鏡の先、きみが笑った』(秋田書店)
この作品の中で語られるのは眼鏡職人と音楽家。ともに制作(ボイエーシス)にかかわる人々だ。制作には技術(テクネ―)が伴う。それは自分との対話であると同時に、外部との対話でもある。
お客様はわがままだ。どんな矢が飛んでくるかわからない。ほんの小さな一言が大きな打撃になることもある。
深く傷ついた人の心を結果的に救ったのは、同じく技術に裏打ちされた信念を持つ者のみが発せられる言葉だった。たとえ分野は違えども、テクネ―に信を置く者だけが通じ合える世界があるのだ。

山田細香

2025-06-22

 小学校に入ってすぐにレゴを買ってもらい、ハマった。手持ちのブロックを色や形ごとに袋分けすることから始まり、形をイメージしながら袋に手を入れ、ガラガラかき回しながらパーツを選んで組み立てる。完成したら夕方4時からNHKで放送される世界各国の風景映像の前にかざし、クルクル方向を変えて眺めてから壊す。バラバラになった部品をまた分ける。この繰り返しが楽しくてたまらなかった。
 ブロックはグリッドが決まっているので繊細な表現をするのは難しい。だからイメージしたモノをまず略図化する必要がある。近くから遠くから眺めてみて、作りたい形のアウトラインを決める。これが上手くいかないと、「らしさ」は浮かび上がってこない。