われわれはいつも、さまざまな「あいだ」にいる。
この「あいだ」とは何なのか。
「あいだ」は夾雑物なのか。隔てるものなのか、
近しいものなのか。それとも実は
われわれが「あいだ」そのものなのか。
- 千夜千冊1536夜『あいだ』(木村敏), 松岡正剛
「Hyper Editing Platform [AIDA]」をご存知だろうか。
2005年に発足した「ハイパーコーポレートユニバーシティ[AIDA]」から、18年間にわたって毎年開催されてきた「編集の場」だ。2020年からは「Hyper Editing Platform [AIDA]」へと装いを新たにし、知を授かる「ユニバーシティ」から知を創発し合う「プラットフォーム」へと変貌を遂げた。
シーズンごとに「生命と文明のAIDA」(Season1)、「メディアと市場のAIDA」(Season2)、「日本語としるしのAIDA」(Season3)といったテーマを設定し、松岡正剛座長のもと多士済済の知識人やアーティストを招く。半年間におよぶ「AIDAシーズン」を通じて多様な知が入り混じり、既存の枠組みを超えた新たな世界像を編集する。
「すごそうだけど、何が起こっているのか分からない」。そんな秘められた場であり続けた「AIDA」が、この夏、ついに開かれる。
8月8日(火)に「AIDA OP(アイダオープン)」が開催される。2023年10月から開催される「Hyper Editing Platform [AIDA] Season4」に先駆けて、「AIDAとは何か」を一夜限りで公開するイベントだ。
登場するのは、もちろん松岡正剛座長。そしてHyper Editing Platform [AIDA] を支えるAIDAボードメンバーの田中優子さん、武邑光裕さん、佐藤優さん、村井純さん、大澤真幸さんも、会場で、オンラインで、大集結する。
「ハイパーな編集プラットフォーム」とは、いったいどういう場なのか。そこにかける座長やAIDAボードメンバーの思いとは。そしてAIDA受講者である「座衆」は、この場で何を受け取り、発見し、編集してきたのか。
なぜ「Hyper Editing Platform [AIDA] 」は、「あいだ」という言葉を冠しているのか。個々の主題をバラバラに語るのではなく、「何かと何かのあいだ」を考えるとは、どういうことか。そこにはどんな「編集の可能性」が潜むのか。
ここにしかない学びと共創と、そして編集のあり方を、ぜひお見逃しなく。
「AIDA OP(アイダオープン)」は「本楼」での会場参加(40名限定)と、オンライン参加の両方をご用意します。扉が開くのは、この一夜だけ!
こちらからお申し込みください。
【「AIDA OP(アイダオープン)2023」概要】
日時:2023年8月8日(火)18:00-21:30(17:30受付開始)
場所:本楼(編集工学研究所/小田急線 豪徳寺駅)+オンライン配信
参加方法:本楼での会場参加(40名限定)、オンライン参加(無制限)
参加費用:本楼での会場参加 6,000円(税別)
※本楼参加の方には、ウェルカムドリンク、軽食をご用意いたします。
オンライン参加 3,000円(税別)
登壇(予定):AIDAボード 田中優子様、武邑光裕様、佐藤優様、村井純様、大澤真幸様
AIDA座長 松岡正剛
申し込み方法:こちらからお申し込みください。
【「Hyper Editing Platform [AIDA] Season4」概要】
[AIDA] Season4は、2023年10月〜2024年3月に開催予定です。
今季のテーマは、「意識と情報のAIDA」。
生成AIなど技術革新がめまぐるしい昨今、「人間とは何か」「生とは何か」という問いが改めて突きつけられています。[AIDA] Season4では「意識と情報のAIDA」をテーマに据え、脳と心、自己と身体、意識と精神、技術と自然、宗教と認知といった私たちの内外に出入りする問題群とそれらの「あいだ」に多様な角度から切り込んでいきます。
一泊二日の合宿を含む全6回(2023年10月〜2024年3月に毎月開催)を、会場参加は130万円から、オンライン参加は50万円からご受講いただけます。
詳細はこちらをご覧ください。
山本春奈
編集的先達:レオ・レオーニ。舌足らずな清潔派にして、万能の編集ガール。定評ある卓抜な要約力と観察力、語学力だけではなく、好奇心溢れる眼で小動物のごとくフロアで機敏な動きも見せる。趣味は温泉採掘とパクチーベランダ菜園。愛称は「はるにゃん」。
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