【破 文体編集術体験ツアー 3/20開催】カクカタル・伝える力の磨き方

2024/03/13(水)23:39
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2月20日午前0時、八田律師から[破]の福田容子(ふくよ)番匠に緊急メールがとんだ。

突破後のあれこれ重なる時に、また緊急のお願いです。
今回のタブロイドは、各講座のあたまに、今期の特徴を書くスペースができました。
大急ぎ、明日明後日には初稿をお願いしたく、可能でしょうか。

感門之盟記念のタブロイドの入稿が迫る中、いまから350字で51[破]の愉し苦しの旅路を紹介してほしいとの依頼だ。

 

2時間40分後、ふくよ番匠からの返信があった。

破の今期の潮流、やはり昨年7月の校長ディレクションからの流れがここに続いていますよね。
そんなことも振り返りながら、ざっとさらってみました。

各講座受講生のもとに現在(3月13日)届きつつあるタブロイド。[破]のページ冒頭のふくよメッセージは、オーダーから3時間足らずで高速編集されたものであった。律師の注文どおり、350字にきっちりおさまっていた。

 

律師からのお返事は、

このスピード感と、この仕上がり、さすがです。
私もこんなふうに書けるようになりたい(涙)

 

なりたいみなさん、[破]で文体編集術を身につけよう!
文体編集術は、[破]の最初の1か月で学ぶ型。その後の3か月のお題、クロニクル、物語、プランニングを支えるツールとなるものだ。これは一生モノになる。一生かけて研ぎ続け、磨き続け、使い方を工夫してゆくべき道具、いや宝なのだ。
「もはや文体編集術以前に、どうやって文章を書いていたのかわからない」
ふくよの至言である。
 
3月20日(春分の日)のエディットツアーでは、ふくよ本人があなたの「カクカタル・伝える力」にカーソルを当てる。いきなり文章を書かせたりしないので、ご安心を。
文体編集術のなかのいくつかの型を使ってみる。すると、いままでの自分からは出てこなかった言葉がでてくるだろう。オーダーに応えて高速で書き上げるまでには、もちろん方法の錬磨が必要だが、まずは一歩。知ると知らぬでは大違いの、伝える方法を取りに来てほしい。

 

お申し込みはこちらから。

 

[破]の編集術の一端を体験できるワークショップ
【カクカタル・伝える力の磨き方】
■日時:2024年3月20日(水・祝)14:00-16:00
■費用:1,650円(税込)
■会場:リアル(本楼)
■定員:先着20名
■対象:どなたでも参加できます
■お申込み:<破>エディットツアー2024年3月20日

 

  • 原田淳子

    編集的先達:若桑みどり。姿勢が良すぎる、筋が通りすぎている破二代目学匠。優雅な音楽や舞台には恋慕を、高貴な文章や言葉に敬意を。かつて仕事で世にでる新刊すべてに目を通していた言語明晰な編集目利き。

コメント

1~3件/3件

堀江純一

2025-06-20

石川淳といえば、同姓同名のマンガ家に、いしかわじゅん、という人がいますが、彼にはちょっとした笑い話があります。
ある時、いしかわ氏の口座に心当たりのない振り込みがあった。しばらくして出版社から連絡が…。
「文学者の石川淳先生の原稿料を、間違えて、いしかわ先生のところに振り込んでしまいました!!」
振り込み返してくれと言われてその通りにしたそうですが、「間違えた先がオレだったからよかったけど、反対だったらどうしてたんだろうね」と笑い話にされてました。(マンガ家いしかわじゅんについては「マンガのスコア」吾妻ひでお回、安彦良和回などをご参照のこと)

ところで石川淳と聞くと、本格的な大文豪といった感じで、なんとなく近寄りがたい気がしませんか。しかし意外に洒脱な文体はリーダビリティが高く、物語の運びもエンタメ心にあふれています。「山桜」は幕切れも鮮やかな幻想譚。「鷹」は愛煙家必読のマジックリアリズム。「前身」は石川淳に意外なギャグセンスがあることを知らしめる抱腹絶倒の爆笑譚。是非ご一読を。

川邊透

2025-06-17

私たちを取り巻く世界、私たちが感じる世界を相対化し、ふんわふわな気持ちにさせてくれるエピソード、楽しく拝聴しました。

虫に因むお話がたくさん出てきましたね。
イモムシが蛹~蝶に変態する瀬戸際の心象とはどういうものなのか、確かに、気になってしようがありません。
チョウや蚊のように、指先で味を感じられるようになったとしたら、私たちのグルメ生活はいったいどんな衣替えをするのでしょう。

虫たちの「カラダセンサー」のあれこれが少しでも気になった方には、ロンドン大学教授(感覚・行動生態学)ラース・チットカ著『ハチは心をもっている』がオススメです。
(カモノハシが圧力場、電場のようなものを感じているというお話がありましたが、)身近なハチたちが、あのコンパクトな体の中に隠し持っている、電場、地場、偏光等々を感じ取るしくみについて、科学的検証の苦労話などにもニンマリしつつ、遠く深く知ることができます。
で、タイトルが示すように、読み進むうちに、ハチにまつわるトンデモ話は感覚ワールド界隈に留まらず、私たちの「心」を相対化し、「意識」を優しく包み込んで無重力宇宙に置き去りにしてしまいます。
ぜひ、めくるめく昆虫沼の一端を覗き見してみてください。

おかわり旬感本
(6)『ハチは心をもっている』ラース・チットカ(著)今西康子(訳)みすず書房 2025

大沼友紀

2025-06-17

●記事の最後にコメントをすることは、尾学かもしれない。
●尻尾を持ったボードゲームコンポーネント(用具)といえば「表か裏か(ヘッズ・アンド・テイルズ:Heads And Tails)」を賭けるコイン投げ。
●自然に落ちている木の葉や実など放って、表裏2面の出方を決める。コイン投げのルーツてあり、サイコロのルーツでもある。
●古代ローマ時代、表がポンペイウス大王の横顔、裏が船のコインを用いていたことから「船か頭か(navia aut caput)」と呼ばれていた。……これ、Heads And Sailsでもいい?
●サイコロと船の関係は日本にもある。江戸時代に海運のお守りとして、造成した船の帆柱の下に船玉――サイコロを納めていた。
●すこしでも顕冥になるよう、尾学まがいのコメント初公開(航海)とまいります。お見知りおきを。
写真引用:
https://en.wikipedia.org/wiki/Coin_flipping#/media/File:Pompey_by_Nasidius.jpg