私の28[花]キャンプは、吉阪隆正の建築思想【不連続統一体】の体験だった。場面ごとに異なる空間が次々と立ち現われてくる。よく分からないままに一周すると、ようやく建物を貫く原理のようなものが見えてくる。この「遅れて」やってくる全体性がたまらなかった。

松岡校長が語る情報の構造とお題づくりの核心
第81回感門之盟・校長校話プログラムの後半、話題は編集稽古の「お題」がつくられたプロセスにむかった。
野嶋真帆番匠が「人の認知のしくみを生かしたお題に驚いた」と語ると、松岡正剛校長から「情報には、席、人、モノ、場面(文脈)、時間、オブジェクト、位置がある。どれかを動かすと、情報の乗り換え、持ち替え、着替えが起こっていく」という構造の核心が明かされた。
どこをどうフセて、アケるか。
どこに「ワカルーカワル」のポイントを置くか。
お題を受け取った人が、もうちょっとやってみてもいいかな、扉を開けてみようかなと思うには。
そのためには、コンセプトからアプローチするよりも、普段はしてないことを解放する感覚のほうがいい。
2000年のイシス編集学校開校前夜、守コースや破コースを作る前に、200から300のリアルな場で行うワークを作った過程で見えてきたことを次の世代に託すように松岡校長は語った。
「お題をつくる」「お題を遊ぶ」ことを日常にする
「お題をつくる」ことを日常にしているのが、子ども編集学校を準備している子どもプランニングフィールドである。
校長校話は、編集かあさん、とうさんが、編集ワークショップ「エディッツの会」づくりやイドバタトークで見えてきたこと、目指したいこととぴったり重なっていた。
フィールドでは、「子どもたちに出すお題をつくる」だけではなく、「子どもがつくったお題」を遊ぶことやそのモデルの交換も活動の柱としている。
たとえば、編集かあさん家の長女(9歳)が3月の終わりに「今まで見たことがないけれど、見てみたいなって思うモノを言って」というお題を家族にだした。「テレビや写真で見たことのあるものや、今は見ることができない昔のものはのぞいて、考えてみて」というシバリをつけた。
「ピラミッド? いやでも、写真で見たことある」
「ベトナムのハノイがぱっと思い浮かんだけど、テレビで見た」
「深海。うーん、でもこれもテレビでみたことあるかも」
出題者の長女の答えは、「ほととぎす」だった。
うっすら知ってるけど、見たことないものの筆頭だという。
どうやってこの「お題」を思いついたのかを聞いてみる。朝、通学路で話題がないと辛いけど友だちは待つタイプで、「毎日がんばって話題を考えてる。今日はこれにしてみたの」ということだった。
編集稽古は、きっと幼な心に埋め込まれている。
■子ども編集学校を作るフィールドメンバーを募っています!
イシス子ども編集学校は、エディットカフェ内の2つのラウンジで、実践しながら構築途中です。
〇守コースを終えたら⇒イシス子どもフィールド(参加無料)
・編集ワーク・エディッツの会や千夜千冊共読会の情報をお届けします
・イドバタイジング(遊びと学びについてのイドバタトーク)できます
※随時参加歓迎。期限なし
〇破コースのプランニング編集術を実践したいなら⇒子どもプランニングフィールド(要参加費)
・お題開発をしています
・ワークショップナビの実践と方法研鑽をしています
・メディア化しています
※半年ごとに募集しています。詳細は下記へ。
■「子どもプランニングフィールド2023春秋」概要
ラウンジオープン期間:4月18日(火)~9月中旬
募集対象:破コースのプランニング編集術を「子ども×編集」に生かしてみたい方
活動内容:◎季節ごとにワークショップ企画を行います。(エディッツの会ほか)
◎「子ども×編集」をテーマにした冊子を企画×編集します。【NEW!!】
◎4月29日(土)にリアル交流会開催予定! 【NEW!!】
参加費:6,600円/半年
◆申し込み(一次募集締切:4/14(金))
https://shop.eel.co.jp/products/detail/528
(プルダウンで「子どもフィールド」または「子どもプランニングフィールド」を選択ください。
プランニングフィールドお申込みの場合は子どもフィールドにも併せて自動で登録となります。)
◆子ども編集学校プロジェクトサイト
https://es.isis.ne.jp/news/project/2757
フェイスブックページ
https://www.facebook.com/kodomo.edit
◆お問合せ:kodomo@eel.co.jp
活動主体:イシス子ども支局
神尾美由紀、長島順子、景山卓也、上原悦子、得原藍、
浦澤美穂、吉野陽子、松井路代、石井梨香、野村英司
学林局長 佐々木千佳
文:松井路代
アイキャッチ画像作成:吉野陽子
イドバタ瓦版組
「イシス子どもフィールド」のメディア部。「イドバタイムズ」でイシスの方法を発信する。内容は「エディッツの会」をはじめとした企画の広報及びレポート。ネーミングの由来は、フィールド内のイドバタ(井戸端)で企画が生まれるのを見た松岡正剛校長が「イドバタイジング」と命名したことによる。
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2025-07-03
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2025-07-01
発声の先達、赤ん坊や虫や鳥に憑依してボイトレしたくなりました。
写真は、お尻フリフリしながら演奏する全身楽器のミンミンゼミ。思いがけず季節に先を越されたセミの幼虫たちも、そろそろ地表に出てくる頃ですね。