外国語から日本語への「翻訳」もあれば、小説からマンガへの「翻案」もある。翻案とはこうやるのだ!というお手本のような作品が川勝徳重『瘦我慢の説』。
藤枝静男のマイナー小説を見事にマンガ化。オードリー・ヘプバーンみたいなヒロインがいい。
半年の編集稽古を寿ぐ第82回感門之盟の開催まで2日を切った。今期のテーマはエディット・デモンストレーション。校長松岡正剛が応用コース[破]の指導陣研鑽の場「伝習座」で放った、「[破]には “怪物”が必要だ」「今こそ編集モンスターを出しなさい」というメッセージに端を発している。
2023年9月14日夜、東京豪徳寺の本楼(ほんろう)では、感門之盟Day2の大イベント、P-1グランプリのリハーサルがはじまった。[守]→[破]の集大成となる[破]最後のお題「プランニング編集術」では、入門以来学んできたすべての編集術を駆使し、一人一人がスーパーミュージアムならぬハイパーミュージアムを企画する。その中から選りすぐりの3作品がP-1グランプリへノミネートされた。どうすれば校長のようにハイパーミュージアムがつくれるのか?学衆も師範代も師範も悩み迷いながら、この難題に取り組み、編集モンスターを出すべく型を使い倒してきた。
発表者のリハーサルに先立ち、司会者のリハーサルがはじまった。
「一般的な話はしないで」
「そこは言い切って」
編集モンスターの登場を求めるかのような厳しい指示が飛び交う。
「審査員紹介はもっとテンポ良く」2人の掛け合いに具体的な指示を出す吉村林頭。
普段は「らくだ」の異名を持つほど穏やかな白川師範、爽やかな笑顔が印象的な戸田師範の顔に緊張が走る。
ディレクションを受け止め、台本をチェックする戸田師範(左)と白川師範(左)。
校長松岡正剛からもディレクションが入る。「ハイパーミュージアムなムードを司会の2人がつくらないと」
ハイパーミュージアムという編集モンスターが飛び出すには、ハイパーな地づくりが欠かせない。SNSのように「いいね」を連呼するだけではないのである。
清水幸江
編集的先達:山田孝之。カラオケとおつまみと着物の三位一体はおまかせよ♪と公言。スナックのママのような得意手を誇るインテリアコーディネーターであり、仕舞い方編集者。ぽわ~っとした見た目ながら、ずばずばと切り込む鋭い物言いも魅力。
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コメント
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