【ほんのれんラジオ:時間03】シンデレラの謎!? なぜ遅刻は罰せられるのか。時計の歴史(後編)

2024/02/01(木)08:45
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本をきっかけに、問いを深める。ゆるくカジュアルに、世界知と遊ぶ。
「ほんのれんラジオ」の最新回が公開されました!

 

1/31に公開されたのは、シリーズ10作目「時は金なり?」の3本目。

 

 

 

どうしてシンデレラは、12時を1分でもすぎると魔法が解けてしまったのか。今回のエピソードでは、ついにその謎に迫ります。機械時計によって、どのように人々の生活が変わってきたのか。時計が小型化されて起きた変化とは。そして、「時計の歴史」と「本の歴史」の共通点とは。

 

▼今回のエピソードのトピックはこちら

定時法と不定時法のおさらい/15世紀ヨーロッパ、広場に時計塔登場/ピーターパンが時計にイタズラしたビッグベン/鐘が鳴るから腹が減る?/農村的生活から都市的生活へ/17世紀の時間観がわかる「シンデレラ」/だからシンデレラは慌てて走り去った/鐘の音=タイムカード打刻時間?/はるにゃの「シンデレラ」深読み/嗚呼、時計が支配者のものへ/超絶ブラック!工場長が時計をいじって、労働時間を水増し/ガス燈登場でアフターファイブ誕生→パブで労働者が団結/ほんのれん4月号、あれば見てね/働く時間が管理されるなら、休日も制度化されるぜ/1980年代、電子時計の登場/柱時計から腕時計へ/公→共→個/時計と鉄道のカンケイ/長崎・大阪と、東京との時間感覚はけっこう違う/「時計の歴史」と「本の歴史」がめっちゃ似てる(語り手:ニレ、おじー、はるにゃ)

 

▼紹介したゲスト本

『時計の社会史(読みなおす日本史)』角山榮(著) 吉川弘文館 2014

『時計の時間 心の時間 ―退屈な時間はナゼ長くなるのか? 』一川誠(著)教育評論社 2009

『情報の歴史21』 松岡正剛監修 編集工学研究所&イシス編集学校 構成

 

▲ほんのれん旬感ノート2024年1月号より

 

 

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  • ほんのれん編集部

    編集工学研究所×丸善雄松堂が提供する一畳ライブラリー「ほんのれん」の選書やメディア制作を手掛けるメンバー。関西弁で跳ねるデザイン知カンガルー・仁禮洋子(ニレヨーコ)、小鳥の風貌ながら知的猛禽類な山本春奈(はるにゃ)、昭和レトロを愛する果敢なコンパイル亀・尾島可奈子(おじー)、2倍速で情報収集する雑読チーター・梅澤奈央(ウメコ)ほか。ほんのれんラジオは毎週水曜更新中。ほんのれん編集部公式noteにこれまでのアーカイブを蓄積してます。https://note.com/honnoren/

コメント

1~3件/3件

川邊透

2025-07-01

発声の先達、赤ん坊や虫や鳥に憑依してボイトレしたくなりました。
写真は、お尻フリフリしながら演奏する全身楽器のミンミンゼミ。思いがけず季節に先を越されたセミの幼虫たちも、そろそろ地表に出てくる頃ですね。

川邊透

2025-06-30

エディストの検索窓に「イモムシ」と打ってみたら、サムネイルにイモムシが登場しているこちらの記事に行き当たりました。
家庭菜園の野菜に引き寄せられてやって来る「マレビト」害虫たちとの攻防を、確かな観察眼で描いておられます。
せっかくなので登場しているイモムシたちの素性をご紹介しますと、アイキャッチ画像のサトイモにとまる「夜行列車」はセスジスズメ(スズメガ科)中齢幼虫、「少し枯れたナガイモの葉にそっくり」なのは、きっと、キイロスズメ(同科)の褐色型終齢幼虫です。
 
添付写真は、文中で目の敵にされているヨトウムシ(種名ヨトウガ(ヤガ科)の幼虫の俗称)ですが、エンドウ、ネギどころか、有毒のクンシラン(キョウチクトウ科)の分厚い葉をもりもり食べていて驚きました。なんと逞しいことでしょう。そして・・・ 何と可愛らしいことでしょう!
イモムシでもゴキブリでもヌスビトハギでもパンにはえた青カビでも何でもいいのですが、ヴィランなものたちのどれかに、一度、スマホレンズを向けてみてください。「この癪に触る生き物をなるべく魅力的に撮ってやろう」と企みながら。すると、不思議なことに、たちまち心の軸が傾き始めて、スキもキライも混沌としてしまいますよ。
 
エディスト・アーカイブは、未知のお宝が無限に眠る別銀河。ワードさばきひとつでお宝候補をプレゼンしてくれる検索窓は、エディスト界の「どこでもドア」的存在ですね。

堀江純一

2025-06-28

ものづくりにからめて、最近刊行されたマンガ作品を一つご紹介。
山本棗『透鏡の先、きみが笑った』(秋田書店)
この作品の中で語られるのは眼鏡職人と音楽家。ともに制作(ボイエーシス)にかかわる人々だ。制作には技術(テクネ―)が伴う。それは自分との対話であると同時に、外部との対話でもある。
お客様はわがままだ。どんな矢が飛んでくるかわからない。ほんの小さな一言が大きな打撃になることもある。
深く傷ついた人の心を結果的に救ったのは、同じく技術に裏打ちされた信念を持つ者のみが発せられる言葉だった。たとえ分野は違えども、テクネ―に信を置く者だけが通じ合える世界があるのだ。