宮谷一彦といえば、超絶技巧の旗手として名を馳せた人だが、物語作家としては今ひとつ見くびられていたのではないか。
『とうきょう屠民エレジー』は、都会の片隅でひっそり生きている中年の悲哀を描き切り、とにかくシブイ。劇画の一つの到達点と言えるだろう。一読をおススメしたい(…ところだが、入手困難なのがちょっと残念)。

本をきっかけに、問いを深める。ゆるくカジュアルに、世界知と遊ぶ。
「ほんのれんラジオ」の最新シリーズが公開されました!
3月のテーマは「こども力」。前回のエピソードでは「センス・オブ・ワンダーを取り戻そう!」という話をしましたが、それができたら苦労しないかも……というところから話は始まります。
そもそも、私たち、日常生活で心動くことありますか? 最近、感動してますか? しなくないですか? フィルターバブルのなかで予定調和を生きる大人たち、そこを打ち破るためにはどんな方法があるのでしょう。今回は、2〜5歳のあいだに4万回も問いを投げかけるという「子ども」にならって、好奇心ももちかたや質問の仕方を考えます。
▽今回のトピック
最近感動してる?/食べ物と猫しか出ないYouTube/フィルターバブルを打ち破るのは「質問」かも/「いまは朝?」と問う息子/かつて自分が不思議に思ってたことがきっと載ってる『世界一素朴な質問、宇宙一美しい答え』/『子どもは40000回質問する』ってやば/2〜5歳児、1時間に100回以上質問するらしい/名質問「ウシが1年間おならを我慢して大きいのを一発したら宇宙まで飛んでいける?」/好奇心は2種類ある/拡散的好奇心・知的好奇心/バカな答えはあるけれど、バカな質問はない/質問するための3つの方法(語り手:ニレ、おじー、はるにゃ)
▼紹介したゲスト本
『世界一素朴な質問、宇宙一美しい答え: 100の質問に100人の第一人者が答える』ジェンマ・エルウィン・ハリス(編)、河出書房新社
『子どもは40000回質問する あなたの人生を創る「好奇心」の驚くべき力』イアン・レズリー(著) 須川綾子(訳)光文社
▲旬感ノートより
\ 速報 /
アプリ「スマートニュース」内「SmartNews+」にて最新記事公開されました!今回のシリーズは「時は金なり?」です。
●寝坊はあなたのせいじゃない!人間のカラダを裏で操る「体内時計」の神秘
※アプリをDLしなくとも、リンク先から記事がご覧になれます
ほんのれん編集部ウメ子は朝が弱いので、体内時計がじつは◯◯の影響を受けていた、みたいな話はだいぶびっくりでした
ほんのれん編集部
編集工学研究所×丸善雄松堂が提供する一畳ライブラリー「ほんのれん」の選書やメディア制作を手掛けるメンバー。関西弁で跳ねるデザイン知カンガルー・仁禮洋子(ニレヨーコ)、小鳥の風貌ながら知的猛禽類な山本春奈(はるにゃ)、昭和レトロを愛する果敢なコンパイル亀・尾島可奈子(おじー)、2倍速で情報収集する雑読チーター・梅澤奈央(ウメコ)ほか。ほんのれんラジオは毎週水曜更新中。ほんのれん編集部公式noteにこれまでのアーカイブを蓄積してます。https://note.com/honnoren/
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コメント
1~3件/3件
2025-09-18
宮谷一彦といえば、超絶技巧の旗手として名を馳せた人だが、物語作家としては今ひとつ見くびられていたのではないか。
『とうきょう屠民エレジー』は、都会の片隅でひっそり生きている中年の悲哀を描き切り、とにかくシブイ。劇画の一つの到達点と言えるだろう。一読をおススメしたい(…ところだが、入手困難なのがちょっと残念)。
2025-09-16
「忌まわしさ」という文化的なベールの向こう側では、アーティスト顔負けの職人技をふるう蟲たちが、無垢なカーソルの訪れを待っていてくれる。
このゲホウグモには、別口の超能力もあるけれど、それはまたの機会に。
2025-09-09
空中戦で捉えた獲物(下)をメス(中)にプレゼントし、前脚二本だけで三匹分の重量を支えながら契りを交わすオドリバエのオス(上)。
豊かさをもたらす贈りものの母型は、私欲を満たすための釣り餌に少し似ている。