空中戦で捉えた獲物(下)をメス(中)にプレゼントし、前脚二本だけで三匹分の重量を支えながら契りを交わすオドリバエのオス(上)。
豊かさをもたらす贈りものの母型は、私欲を満たすための釣り餌に少し似ている。

イシス編集学校で世界読書奥義伝[離]まで了えた4名(ニレヨーコ、おじー、はるにゃ、ウメコ)がお送りするほんのれんラジオ。
ほんのれんvol.27は、”「正しさ」ってどこまで正しい?間違えられない社会を超えて”です。
ちょっと失言したらSNSで炎上して再起不能、みたいな息苦しくて怖すぎる世の中に、どうしてなってしまったの?それでも道徳や正義って、なくちゃいけない?史上最強のモヤモヤ問いシリーズ、始動です
「正しさ」ってどこまで正しい?炎上、ポリコレ、etcoなんでこんなに息苦しいのか。
▼お品書き
ウメコ万博いってきた/新シリーズスタート/「正しさ」ってどこまで正しい?/入稿直前までテーマ名決まらなかった!?/「どう謝っても無理ちゃう?」な謝罪問題/炎上社会/古田徹也『謝罪論』/仲正昌掛『ネットリンチが当たり前の社会はどうなるのか』/御田寺圭『正しさに殺されないために」/多様性と排除と息苦しさ/多様性と正義は相入れない?/山口裕之『「みんな違ってみんないい」のか?』/正しさは個人のものではない/「より正しい」をみんなで選ぶ/モラルとファクト、ドラえもんとコナン君?/正しさ3分類:モラル・ファクト・ルール/なんで芸能人の不倫で騒ぐ?/ファクトがモラルに食い込んできてる?/テッド・チャン『息吹』/ハンノ・ザウアー『MORAL』、一時品切れ!?/「正しさってそんなに正しい?」/「範囲」によって正しさは変わる/流しそうめんにウインナー!?/旬感本5冊紹介/アベルとカイン/はるにゃの大推し本!/謝罪も感謝もしない社会/新書大賞!/正しさから何を連想?/ローマ教皇とアレン様/Xでリスナーさんから回答いただきました/意外な「正しい」の語源/物理的にまっすぐ/「正」は「ー」と「止」/白川静『字通』/正しいは「征服」/征と政と正当性/尾田栄一郎『ワンピース』を思い出す
▼今月の旬感本
(1)『正義を振りかざす「極端な人」の正体』山口真一(著)光文社2020
(2)『MORAL一善悪と道徳の人類史』ハンノ・ザウアー(著)長谷川圭(訳)講談社2024
(3)『息吹』テッド・チャン(著)大森望(訳)早川晝房 2023
(4)「ありがとうもごめんなさいもいらない森の民と暮らして人類学者が考えたこと』奥野克巳(著) 新潮社2023
(5)『訂正する力』東浩紀(著)朝日新聞出版2023
ほんのれん編集部
編集工学研究所×丸善雄松堂が提供する一畳ライブラリー「ほんのれん」の選書やメディア制作を手掛けるメンバー。関西弁で跳ねるデザイン知カンガルー・仁禮洋子(ニレヨーコ)、小鳥の風貌ながら知的猛禽類な山本春奈(はるにゃ)、昭和レトロを愛する果敢なコンパイル亀・尾島可奈子(おじー)、2倍速で情報収集する雑読チーター・梅澤奈央(ウメコ)ほか。ほんのれんラジオは毎週水曜更新中。ほんのれん編集部公式noteにこれまでのアーカイブを蓄積してます。https://note.com/honnoren/
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コメント
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2025-09-09
空中戦で捉えた獲物(下)をメス(中)にプレゼントし、前脚二本だけで三匹分の重量を支えながら契りを交わすオドリバエのオス(上)。
豊かさをもたらす贈りものの母型は、私欲を満たすための釣り餌に少し似ている。
2025-09-04
「どろろ」や「リボンの騎士」など、ジェンダーを越境するテーマを好んで描いてきた手塚治虫が、ド直球で挑んだのが「MW(ムウ)」という作品。妖艶な美青年が悪逆の限りを尽くすピカレスクロマン。このときの手塚先生は完全にどうかしていて、リミッターの外れたどす黒い展開に、こちらの頭もクラクラしてきます。
2025-09-02
百合の葉にぬらぬらした不審物がくっついていたら見過ごすべからず。
ヒトが繋げた植物のその先を、人知れずこっそり繋げ足している小さな命。その正体は、自らの排泄物を背負って育つユリクビナガハムシの幼虫です。