自ら編み上げた携帯巣の中で暮らすツマグロフトメイガの幼虫。時おり顔を覗かせてはコナラの葉を齧る。共に学び合う同志もなく、拠り所となる編み図もなく、己の排泄物のみを材料にして小さな虫の一生を紡いでいく。
毎月公開されるEdist記事は30本以上! Edist 編集部メンバーが厳選した、見逃せない ”今月の推しキジ” をお届けします。
皆さんの推しキジはどれでしたか? それでは今月のイチオシ、いってみよぅー!
◎遊刊エディスト編集部◎ 吉村堅樹 林頭, 金宗代 代将, 川野貴志 師範, 後藤由加里 師範, 上杉公志 師範代, 梅澤奈央 師範、松原朋子 師範代
⦿【多読募集】ボウイと歌え、サブカルズで遊べ season14・春
多読ジムはシーズンごとにラインナップが変わる。毎回、エディストではそのラインナップを金宗代が紹介してきた。season14・春では、初めて金に変わり、別人が執筆担当した。金が託した”別人”とは、ジャイアンこと角山祥道である。異端者ジャイアンにふさわしく、season14の推しはデヴィッド・ボウイだ。サブカル・パンクだ。ジャイアンのパンクが感染したのか、山内貴暉のデザインも雷鳴の一撃に開眼したが如く閃きが踊っている。
だがしかし、「渦中に身を投じる」をモットーとするジャイアンの”うずうず”はこんなもんじゃない。今後もイシスの、そしてエディストの台風の目となって、香ばしい乱流をやたらめったら巻き起こしてくれるはずだ。── 金 宗代
●”渦”に巻き込まれる方法、其の1:ジャイアンが雄弁に勧める[多読ジム]に入ってみる。ご自分の好きな本を読み進めることができるそうですね、一人では読書が進まない方はぜひボウイでサブカルな多読に巻き込まれてみてはいかが?
●”渦”に巻き込まれる方法、其の2:”チーム渦”に飛び込んでみる。そうすると、きっとご自身の連載企画をジャイアンと一緒にできるのかも。
●”渦”に巻き込まれる方法、其の3:すでに始まっているチーム渦の新企画にコラムを寄稿する。教室さながらの指南が、チーム渦の面々からもらえるはず。(どなたがチーム渦メンバーかは、いずれ徐々に明かされるでしょう)
さあ、あなたならどの渦に巻き込まれますか?イヒヒ。
2 マエストロ上杉’s 推しキジ! 
─ 応援ファンファーレでPick!
⦿瀬戸義章『雑草ラジオ』刊行記念インタビュー:柔らかく貫きたい
作家・ライターをはじめ、たくさんのロールをもつ瀬戸義章さんの新刊『雑草ラジオ』の出版を記念したインタビュー記事です。インタビューと写真を担当したのは、11季[離]の傳当院で瀬戸さんとともに世界読書の海を泳いだ後藤由加里さん。
「本をラジオ放送っぽくしたかった」というこの本の構造や内容からは、物語編集術や文体編集術など、編集工学を想起させるような工夫がいくつも感じられます。編集を学んだ方が実社会で活躍されるシーンがますます増えてほしいと思う記事でした。 ──上杉 公志
数年前の取材を記事にすることは存外エネルギーのいることです。こちらの記事は2020年11月に行われた深谷花目付による花伝所長インタビュー。公開の時機を図り、よくぞ記事にまとめてくださいました。
内容は、花伝所の生い立ちや仕組み、師範たちに寄せる期待に至るまで、入伝式や敢談儀ではあまり表沙汰にされてこなかったことを、花伝所長と花目付が膝詰めで語り明かします。
師範代養成講座である[ISIS花伝所]は、ある意味ISISの本丸とも言えるでしょう。花伝所のこれまでと今とこれからについて、読者の皆さんはぜひご一読ください。──後藤 由加里
いよいよイシスも世界支部発足か。スイスの田中志歩師範代、チェコの三浦一郎師範代、フランスの町田有理がプラハに集結したのは、昨年10月のこと。遅筆のアイドルこと八田英子律師が半年近く記事を温め、イシスEU支部結成情報をリークした。果たして、エディットツアーinヨーロッパは実現するのか? ──吉村 堅樹
みなさんのオシは、見つかりましたか?
以上、2023年2月の記事から、エディスト編集部の”イチ推しキジ” を厳選してお届けしました。
エディスト編集部
編集的先達:松岡正剛
「あいだのコミュニケーター」松原朋子、「進化するMr.オネスティ」上杉公志、「職人肌のレモンガール」梅澤奈央、「レディ・フォト&スーパーマネジャー」後藤由加里、「国語するイシスの至宝」川野貴志、「天性のメディアスター」金宗代副編集長、「諧謔と変節の必殺仕掛人」吉村堅樹編集長。エディスト編集部七人組の顔ぶれ。
イシス編集学校のアドバイザリー・ボード「ISIS co-mission」(イシス・コミッション)に名を連ねる9名のコミッション・メンバーたちが、いつどこで何をするのか、編集的活動、耳寄りニュースなど、予定されている動静を […]
公開されるエディスト記事は、毎月30本以上!エディスト編集部メンバー&ゲスト選者たちが厳選した、注目の”推しキジ” をお届けしています。見逃した方はぜひこちらの記事でキャッチアップを。 今回は9月に公開され […]
【プレスリリース】新刊『不確かな時代の「編集稽古」入門』(11月13日発売)で、田中優子が学びの未来を問う
株式会社編集工学研究所(本社:東京都世田谷区、代表取締役社長:安藤昭子)が運営するイシス編集学校は、学長である田中優子による新刊の発売をお知らせいたします。 世界情勢の混乱、社会の分断、生成AI時代の不確実 […]
【田中優子の学長通信】No.12 『不確かな時代の「編集稽古」入門』予告
この表題は、もうじき刊行される本の題名です。この本には、25名もの「もと学衆さん」や師範代経験者たちが登場します。それだけの人たちに協力していただいてできた本です。もちろん、イシス編集学校のスタッフたちにも読んでもらい […]
田中優子の酒上夕書斎|第五夕『苦界浄土』石牟礼道子(2025年10月28日)
学長 田中優子が一冊の本をナビゲートするYouTube LIVE番組「酒上夕書斎(さけのうえのゆうしょさい)」。書物に囲まれた空間で、毎月月末火曜日の夕方に、大好きなワインを片手に自身の読書遍歴を交えながら […]
コメント
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2025-11-18
自ら編み上げた携帯巣の中で暮らすツマグロフトメイガの幼虫。時おり顔を覗かせてはコナラの葉を齧る。共に学び合う同志もなく、拠り所となる編み図もなく、己の排泄物のみを材料にして小さな虫の一生を紡いでいく。
2025-11-13
夜行列車に乗り込んだ一人のハードボイルド風の男。この男は、今しがた買い込んだ400円の幕の内弁当をどのような順序で食べるべきかで悩んでいる。失敗は許されない!これは持てる知力の全てをかけた総力戦なのだ!!
泉昌之のデビュー短篇「夜行」(初出1981年「ガロ」)は、ふだん私たちが経験している些末なこだわりを拡大して見せて笑いを取った。のちにこれが「グルメマンガ」の一変種である「食通マンガ」という巨大ジャンルを形成することになるとは誰も知らない。
(※大ヒットした「孤独のグルメ」の原作者は「泉昌之」コンビの一人、久住昌之)
2025-11-11
木々が色づきを増すこの季節、日当たりがよくて展望の利く場所で、いつまでも日光浴するバッタをたまに見かける。日々の生き残り競争からしばし解放された彼らのことをこれからは「楽康バッタ」と呼ぶことにしよう。