和歌の優劣を競う文学遊戯を歌合わせという。平安時代の批評文化を44[守]を「地」にして翻案すると「指南合わせ」になる。
[守]番選ボードレール1回目の講評発表を間近に控えた2019年12月14日。指導陣が集い伝習座が行われた。その中の編集ワークでは師範代たちが3つの組に分かれて目利きである方人(かたうど)となり、先達の指南文を読み込み、「この指南は受容がよくできている」「いいねが多いから言葉をもっと言い換えした方がいい」など方法的な絶賛と酷評を交しあった。更に師範が判者となり、師範代たちの「指南合わせ」を評価し判定する。
評判ではなく評価の力を磨く。平安に生まれた日本の方法を手に、[守]は後半に向かっていく。
伝習座当日の様子はショートムービーでお届けする。
後藤由加里
編集的先達:石内都
NARASIA、DONDENといったプロジェクト、イシスでは師範に感門司会と多岐に渡って活躍する編集プレイヤー。フレディー・マーキュリーを愛し、編集学校のグレタ・ガルボを目指す。倶楽部撮家として、ISIS編集学校Instagram(@isis_editschool)更新中!