見える声・聴こえる文字――53[守]特別講義オンライン模様

2024/07/16(火)21:22
img POSTedit

 井上麻矢さんを招いての特別講義には、53[守]の学衆を中心に100名近くがZoomで参加していた。

 開始早々、師範の石黒好美がチャットで檄をとばした。「私たちにとってはチャット欄が稽古場です!前に進んでいきましょ~」

 

 その檄が実体となったのは、「井上ひさし生誕77フェスティバル」に寄せられたコメントを、麻矢さんが紹介した時だった。~台本を開いて、一つひとつの言葉をそこから聴くのです。(演出家・栗山民也)~

「いま 声・文字 の話だ!」石黒がチャットに書き込む。
「おお、ミメロギア!」師範の角山祥道が続く。


 特別講義の7月14日は、025番「即答・ミメロギア」の出題日。お題に「声・文字」があったのだ。

「戯曲の声・パンフの文字」角山が即答する。
「あなたの声・私の文字」師範の紀平尚子が続く。

「ひさしの声・娘の文字」(紀平師範) 
「フィクションの声・リアルの文字」(上原悦子師範代)
「流れる声・留まる文字」(本城慎之介師範代)
「歓喜する声・喚起する文字」(角山師範)
「記憶の声・記録の文字」(コードブレイカー教室 Tさん)
「心の声・言葉の文学」(ナイーヴ朋楽教室 Nさん)
「伝える声・届ける文字」(橘まゆみ師範代)
「時の声・空の文字」(花伝所 Kさん)
「母の声・父の文字」(花伝所 Kさん)

 講義の言葉とリンクしながら、声と文字のシソーラスが広がる。師範、師範代、学衆に、花伝所のメンバーも加わり、10分あまりで11のミメロギアが生まれた。

 

 「何をする時にもシソーラスを徹底的にあつめて、物語を作り出す。それをパッケージにまとめて、そこから拡げる。その過程を楽しむ」麻矢さんの仕事の極意は、ミメロギアの極意でもあった。

 19年前の12[守]胸中サンズイ教室でつくったミメロギアを、麻矢さんは記憶していた。「魂のエアロビ・命のコンビニ。珍しく師範代に褒められた回答だったのです」。

 

 025番出題から3日め。53[守]のあちこちから、忘れられないミメロギアの胎動が聞こえている。

 

(文:石井梨香)

  • イシス編集学校 [守]チーム

    編集学校の原風景であり稽古の原郷となる[守]。初めてイシス編集学校と出会う学衆と歩みつづける学匠、番匠、師範、ときどき師範代のチーム。鯉は竜になるか。

  • キンダイ

    週刊キンダイvol.016 〜方舟に乗って~

    歴史が動いた。2025年8月24日23時59分、55[守]の近大生の卒門率が57.1%に達した。5割を越えたのは6年ぶり。とりわけ、近大生だけのマグロワンダフル教室では「うわぁぁぁぁぁ!!!これで卒門ですぅぅ(´;ω; […]

  • キンダイ

    週刊キンダイvol.015 ~目指せ編集ホームラン王~

    注目の近大出身アスリート  甲子園では高校野球が佳境を迎えている。21日はベスト4が激突。55[守]の卒門日8月24日には優勝校が決まっているはずだ。    高校野球の開催期間、甲子園を球児に明け渡して1カ月近 […]

  • キンダイ

    週刊キンダイvol.014 ~アフロな遊撃手~

    夏の甲子園はじまりました  第107回 全国高等学校野球選手権大会が8月5日に開幕した。このまま順調に進めば、決勝は8月23日。55[守]の卒門日は24日、甲子園も守講座も熱気あふれる日々が続きそうだ。     […]

  • キンダイ

    週刊キンダイvol.013 ~門を掠めて~

    映画『国宝』が連日大ヒット記録を更新している。その原作は吉田修一氏による同名の長編小説で、3年間歌舞伎の黒衣をまとい、楽屋に入った経験を活かして書き上げた。どうしたら歌舞伎っぽくなるか、この作品の「らしさ」を出せるかと […]

  • キンダイ

    週刊キンダイvol.012 ~ブルーインパルスのように~

    青空に鮮やかな5本のライン  夏の日差しがまぶしい青空に、白いスモークが5本の線を引いていく。航空自衛隊のアクロバット飛行チーム「ブルーインパルス」が、大阪上空を飛んだのは7月12日・13日だった。大阪・関西万博の会場を […]