IT企業に務める中、閉塞した毎日に一倉はとにかく笑いたかった。「俳句」への出会いは笑うために訪れた落語にて。その場の勢いで句会に入会したのが2014年。以降、俳句にのめり込んでいる。
「俳句は続けたほうがいいね」
感門之盟のクロニクル番外お題「全然アートなわたし」のインタビュー後に、松岡校長が一倉ら、オリーブ・ビリーブ教室の学衆(河野智寿、中川治靖)に声をかけた。
「ITの仕事をしているとデジタルのルールで生きてしまい気づかないうち病んでしまうことがあるから」
イシス編集学校では風韻講座が人気が高いように、俳句に関心がある人が多い。48[破]オリーブ・ビリーブ教室では師範代の山本や師範の華岡、学衆に及んでいた。8月23日、師範が「患者さんと俳句を作る約束をした」と言う呟きが勧学会に放たれてから、師範代、学衆まで次々俳句を投げ込む。まるでお題に回答するかのように、彩回答、彩々回答、そして、しりとり俳句になっていた。
一つ一つの句に、一倉は地と図、注意のカーソル、「の」の字など守の型を用いて指南していった。その指南ぷりは、山本師範代が「師範代代」と命名し、期待を寄せた以上のものであった。
さて、48[破]の門が締められるこの頃に、原田学匠も加わって句会が開かれる。48[破]オリーブ・ビリーブ教室と伝束スパーク教室の「チームことこと」は「ことこと句会」に出世魚していくことになるのだった。もちろん指南役は、第38期・花伝所への入伝も決めた一倉だ。
秋扇隠されてその面影を
記事: 一倉広美(48[破]オリーブ・ビリーブ教室)
編集:師範代 山本ユキ(48[破]オリーブ・ビリーブ教室)
師範 華岡晃生
華岡晃生
編集的先達:張仲景。研修医時代、講座費用を捻出できず、ローンを組んで花伝所入門。師範代、離を経て、[破]師範に。金沢のエディットドクターKとして、西洋医学のみならず漢方にも造詣が深い。趣味は伝建地区巡り。
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