地底国冒険譚の主人公を演じ切った幼虫と灼熱の夏空に飛び立った成虫、その両方の面影を宿すアブラゼミの空蝉。精巧なエンプティボックスに見入っていたら、前脚にテングダニの仲間が付着しているのに気づきました。
師範選書。
花伝所で二期以上担当した師範へ贈られる一冊。
師範の姿や花伝所での振る舞いだけでなく、その時代の「かたち」も切り取る。
ここでは、これまでの選書をいくつかピックアップしつつ紹介していく。
◆17[花] 2012.09.16 兵藤裕巳『琵琶法師』(岩波新書)
約4年半の時を経て千夜千冊1633夜で取り上げられた。
松岡校長は3.11の後、『奥の細道』を追いかけるうちにこの本に出会ったという。
◆21[花] 2014.08.30 大澤真幸『不確実性の時代』(岩波新書)
ハイパー・エディティング・プラットフォームのボードメンバーの一人。
この年、クリミア併合、イスラム国樹立宣言、マウントゴックス事件などが起きた。
◆24[花] 2016.02.27 ジャレド・ダイアモンド『第三のチンパンジー』(草思社)
『銃・病原菌・鉄』とともにイシスの必読本の一冊。
この年を象徴する映画でいうなら「『シン・ゴジラ』・『この世界の片隅に』・『君の名は。』」だろうか。
◆33[花] 2020.09.21 ティム・インゴルド『人類学とは何か』
師範選書として唯一二度取り上げられた著者。
ちなみにもう一冊とは『ラインズ 線の文化史』。
◆34[花] 2021.03.14 今福龍太『宮澤賢治 デクノボーの叡智』
今期の選書は、文化人類学者で詩、音楽、クレオールに造詣の深い今福龍太が、「宮沢賢治」という詩人とその奥にある「デクノボー」をひもとく一冊だった。
上杉公志
編集的先達:パウル・ヒンデミット。前衛音楽の作編曲家で、感門のBGMも手がける。誠実が服をきたような人柄でMr.Honestyと呼ばれる。イシスを代表する細マッチョでトライアスロン出場を目指す。エディスト編集部メンバー。
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コメント
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2025-12-09
地底国冒険譚の主人公を演じ切った幼虫と灼熱の夏空に飛び立った成虫、その両方の面影を宿すアブラゼミの空蝉。精巧なエンプティボックスに見入っていたら、前脚にテングダニの仲間が付着しているのに気づきました。
2025-12-02
{[(ゴミムシぽいけどゴミムシではない分類群に属している)黒い星をもつテントウムシに似た種]のように見えるけど実はその偽物}ことニセクロホシテントウゴミムシダマシ。たくさんの虫且つ何者でもない虫です。
2025-11-27
マンガに限った話ではないが、「バカ」をめでる文化というものがある。
猪突猛進型の「バカ」が暴走するマンガといえば、この作品。市川マサ「バカビリーバー」。とにかく、あまりにもバカすぎて爽快。
https://yanmaga.jp/comics/