激戦だった。「いままでのP1グランプリのなかで、いちばんいい3チーム」と校長松岡正剛は出場者をねぎらった。[破]の最後の稽古となるプランニング編集術を、全校にお披露目する「P1グランプリ」の終盤だった。
47[破]では、靴、マスク、ふりかけ、これらのアイテムをミュージアム化したプランがプレゼンで競った。結果は、3人の審査員のうち2票をあつめたふりかけミュージアムが優勝。
審査委員長三浦史朗は、「ふりかけという取るに足らないものに新たな価値づけしている」と選考理由を語った。小さきものに意味を見出す。これこそハイパーの体現である。
優勝した脈診カーソル教室学衆Mは、「いっしょに学んできた仲間たちとプランニングを詰めていくことは、脳みそを直接触られているようにさまざまな発想が湧いてきた」と喜んだ。
▲3チームと3人の審査員に全体講評をつたえる校長松岡正剛。
▲優勝決定数秒後、白いポスカを取り出し、その場で『松丸本舗主義』に教室名や名前をサインする校長松岡正剛。この記念品が学衆のもとへ贈られる。
▲なお、優勝チームの47[破]師範代華岡晃生(写真右)はその直後に開催された落冊市で3冊を16000円で落札。(坊主セット『ねじ式』『アゲインストポストモダニズム』『ライティングスペース』の3冊)予想をはるかに上回る最高落札額に本楼全体がどよめく。華岡は「P1でテンションがあがりまして。。」と頭をかいた。P1グランプリは経済効果をもたらすことが証明された。
写真:上杉公志、梅澤奈央
梅澤奈央
編集的先達:平松洋子。ライティングよし、コミュニケーションよし、そして勇み足気味の突破力よし。イシスでも一二を争う負けん気の強さとしつこさで、講座のプロセスをメディア化するという開校以来20年手つかずだった難行を果たす。校長松岡正剛に「イシス初のジャーナリスト」と評された。
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