橋本治がマンガを描いていたことをご存じだろうか。
もともとイラストレーターだったので、画力が半端でないのは当然なのだが、マンガ力も並大抵ではない。いやそもそも、これはマンガなのか?
とにかく、どうにも形容しがたい面妖な作品。デザイン知を極めたい者ならば一度は読んでおきたい。(橋本治『マンガ哲学辞典』)

待ちに待たれていた? いや誰も待ってない?
そんなことはお構いなしに、千夜坊主の吉村堅樹と千冊小僧の穂積晴明が、初のインスタライブを敢行する。しかも3夜連続。仕掛け人はいまや松岡正剛の専属おっかけカメラマン・後藤由加里だ。イシス編集学校のインスタグラムの管理人でもある後藤が、インスタアカウントの新たな起爆剤として仕掛けた。
今回、オツ千コンビがライブで交わすのは千夜千冊エディション『サブカルズ』である。サブカルといえば、今年3月に松岡正剛出演の「世界サブカルチャー史 欲望の系譜」がBSプレミアムで放送されたばかりである。また、イシス編集学校の多読ジムシーズン14のエディション読みの課題がこの『サブカルズ』なのである。
ホワイト・ニグロとブルーノート。ヒップとモッズとポップ。
オートバイと安全ピンとパンクなファッション。
ガロ、植草、寺山、はっぴいえんど、岡崎京子、電撃文庫。
奥ではいつもジュネとマイルスとルー・リードが声を出している。
太郎とバスキアと村上。阿久悠と清志郎と「おたく」とエレカシ。
ずっとずっと、サブカルズたちが文化を騒がせてきた。
(前口上・松岡正剛)
近畿大学のマンガ・新書・文庫で構成されるDONDENの総指揮をとった吉村、講談にドラム、ういろう売りにチャールストンと多芸多才の穂積のコンビにふさわしいテーマが選ばれたといえよう。30分3夜のインスタライブでは、メッセージも受け付けながら即興で展開していく。第一夜はポップ・ヒップ・クール。第二夜はサブカル・ジャパン。第三夜は「おたく」と「萌え」。章立てに沿いながらも自在に斬りこむライブセッションになる。
さあ、入門コース51[守]開講前の追い風となるか、はたまた坊主の失言により大炎上となるか、それどころか聴衆のいない二人芝居となるか。それはご覧になってのお楽しみである。どちらに転んでも歴史的事件の3夜。ぜひご参加ください。
おっかけ!千夜千冊ファンクラブ
インスタライブ3夜連続開催!
千夜千冊エディション『サブカルズ』を読む
4月20日(木)、21日(金)、22日(土)
21:00〜21:30 ライブ配信
https://www.instagram.com/isis_editschool/
オツ千インスタライブ視聴方法 3ステップ!
① Instagramのアプリをダウンロードする
② ISIS編集学校のInstagramをフォローする
吉村堅樹
僧侶で神父。塾講師でスナックホスト。ガードマンで映画助監督。介護ヘルパーでゲームデバッガー。節操ない転職の果て辿り着いた編集学校。揺らぐことないイシス愛が買われて、2012年から林頭に。
【知の編集工学義疏】第3章 <情報社会と編集技術>のキーワード
今こそ、松岡正剛を反復し、再生する。 それは松岡正剛を再編集することにほかならない。これまでの著作に、新たな補助線を引き、独自の仮説を立てる。 名づけて『知の編集工学義疏』。義とは意見を述べること、疏とは注釈をつけ […]
【知の編集工学義疏】第2章 <脳という編集装置>を加速させる
松岡正剛が旅立って一年。 今こそ、松岡正剛を反復し、再生する。 それは松岡正剛を再編集することにほかならない。これまでの著作に、新たな補助線を引き、独自の仮説を立てる。 名づけて『知の編集工学義疏』。義とは意見を […]
千夜千冊エディション『少年の憂鬱』に松岡正剛の編集の本来を読み解くべし。花伝所の放伝生が取り組んだ図解を使って、20分の予定時間を大幅にオーバーして、永遠の少年二人がインタラクティブに、そして「生」でオツ千します。 発熱をおしてやってきた小僧・穂積は大丈夫か? 坊主・吉村の脱線少年エピソードは放送可能か? エディション『少年の憂鬱』をお手元に置いてご鑑賞ください。
【知の編集工学義疏】第1章 <編集の入口>をダイジェストする
松岡正剛を反復し、再生する。聖徳太子の「三経義疏」に肖り、第一弾は編集工学のベーステキストでもある『知の編集工学』を義疏する。連載の一回目は、第一部である「編集の入口」をテーマに「第一章 ゲームの愉しみ」を読み解き、「編集」のいろはを伝える。2022年講義のダイジェスト映像とともにご覧ください。
イシス編集学校の師範、師範代にしか公開されていなかった「伝習座」。その講義の中から、[守]の編集術の最後にあたる「情報の表現」について、吉村堅樹林頭が50分にわたって解説した動画をYouTubeイシスチャンネル限定で蔵 […]
コメント
1~3件/3件
2025-08-21
橋本治がマンガを描いていたことをご存じだろうか。
もともとイラストレーターだったので、画力が半端でないのは当然なのだが、マンガ力も並大抵ではない。いやそもそも、これはマンガなのか?
とにかく、どうにも形容しがたい面妖な作品。デザイン知を極めたい者ならば一度は読んでおきたい。(橋本治『マンガ哲学辞典』)
2025-08-19
エノキの葉をこしゃこしゃかじって育つふやふやの水まんじゅう。
見つけたとたんにぴきぴき胸がいたみ、さわってみるとぎゅらぎゅら時空がゆらぎ、持ち帰って育ててみたら、あとの人生がぐるりごろりうごめき始める。
2025-08-16
飲む葡萄が色づきはじめた。神楽鈴のようにシャンシャンと音を立てるように賑やかなメルロー種の一群。収穫後は樽やタンクの中でプツプツと響く静かな発酵の合唱。やがてグラスにトクトクと注がれる日を待つ。音に誘われ、想像は無限、余韻を味わう。