『キャラ者』は、”マンガ家”だった頃の江口寿史の、(まとまった作品としては)ほぼ最後の仕事。恐るべきクオリティの高さで、この才能が封印されてしまったのはもったいない。
「来年こそはマンガ家に戻ります!」と言ったのは、2016年の本の帯(『江口寿史KING OF POP SideB』)。そろそろ「来年」が来てもいいだろう。

待ちに待たれていた? いや誰も待ってない?
そんなことはお構いなしに、千夜坊主の吉村堅樹と千冊小僧の穂積晴明が、初のインスタライブを敢行する。しかも3夜連続。仕掛け人はいまや松岡正剛の専属おっかけカメラマン・後藤由加里だ。イシス編集学校のインスタグラムの管理人でもある後藤が、インスタアカウントの新たな起爆剤として仕掛けた。
今回、オツ千コンビがライブで交わすのは千夜千冊エディション『サブカルズ』である。サブカルといえば、今年3月に松岡正剛出演の「世界サブカルチャー史 欲望の系譜」がBSプレミアムで放送されたばかりである。また、イシス編集学校の多読ジムシーズン14のエディション読みの課題がこの『サブカルズ』なのである。
ホワイト・ニグロとブルーノート。ヒップとモッズとポップ。
オートバイと安全ピンとパンクなファッション。
ガロ、植草、寺山、はっぴいえんど、岡崎京子、電撃文庫。
奥ではいつもジュネとマイルスとルー・リードが声を出している。
太郎とバスキアと村上。阿久悠と清志郎と「おたく」とエレカシ。
ずっとずっと、サブカルズたちが文化を騒がせてきた。
(前口上・松岡正剛)
近畿大学のマンガ・新書・文庫で構成されるDONDENの総指揮をとった吉村、講談にドラム、ういろう売りにチャールストンと多芸多才の穂積のコンビにふさわしいテーマが選ばれたといえよう。30分3夜のインスタライブでは、メッセージも受け付けながら即興で展開していく。第一夜はポップ・ヒップ・クール。第二夜はサブカル・ジャパン。第三夜は「おたく」と「萌え」。章立てに沿いながらも自在に斬りこむライブセッションになる。
さあ、入門コース51[守]開講前の追い風となるか、はたまた坊主の失言により大炎上となるか、それどころか聴衆のいない二人芝居となるか。それはご覧になってのお楽しみである。どちらに転んでも歴史的事件の3夜。ぜひご参加ください。
おっかけ!千夜千冊ファンクラブ
インスタライブ3夜連続開催!
千夜千冊エディション『サブカルズ』を読む
4月20日(木)、21日(金)、22日(土)
21:00〜21:30 ライブ配信
https://www.instagram.com/isis_editschool/
オツ千インスタライブ視聴方法 3ステップ!
① Instagramのアプリをダウンロードする
② ISIS編集学校のInstagramをフォローする
吉村堅樹
僧侶で神父。塾講師でスナックホスト。ガードマンで映画助監督。介護ヘルパーでゲームデバッガー。節操ない転職の果て辿り着いた編集学校。揺らぐことないイシス愛が買われて、2012年から林頭に。
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コメント
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2025-10-15
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「来年こそはマンガ家に戻ります!」と言ったのは、2016年の本の帯(『江口寿史KING OF POP SideB』)。そろそろ「来年」が来てもいいだろう。
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ホオズキカメムシにとってのホオズキは美味しいジュースが吸える楽園であり、ホオズキにとってのホオズキカメムシは血を横取りする敵対者。生きものたちは自他の実体など与り知らず、意味の世界で共鳴し続けている。
2025-10-07
「ピキッ」という微かな音とともに蛹に一筋の亀裂が入り、虫の命の完結編が開幕する。
美味しい葉っぱをもりもり食べていた自分を置き去りにして天空に舞い上がり、自由自在に飛び回る蝶の“初心”って、いったい…。