発声の先達、赤ん坊や虫や鳥に憑依してボイトレしたくなりました。
写真は、お尻フリフリしながら演奏する全身楽器のミンミンゼミ。思いがけず季節に先を越されたセミの幼虫たちも、そろそろ地表に出てくる頃ですね。

2月20日午前0時、八田律師から[破]の福田容子(ふくよ)番匠に緊急メールがとんだ。
突破後のあれこれ重なる時に、また緊急のお願いです。
今回のタブロイドは、各講座のあたまに、今期の特徴を書くスペースができました。
大急ぎ、明日明後日には初稿をお願いしたく、可能でしょうか。
感門之盟記念のタブロイドの入稿が迫る中、いまから350字で51[破]の愉し苦しの旅路を紹介してほしいとの依頼だ。
2時間40分後、ふくよ番匠からの返信があった。
破の今期の潮流、やはり昨年7月の校長ディレクションからの流れがここに続いていますよね。
そんなことも振り返りながら、ざっとさらってみました。
各講座受講生のもとに現在(3月13日)届きつつあるタブロイド。[破]のページ冒頭のふくよメッセージは、オーダーから3時間足らずで高速編集されたものであった。律師の注文どおり、350字にきっちりおさまっていた。
律師からのお返事は、
このスピード感と、この仕上がり、さすがです。
私もこんなふうに書けるようになりたい(涙)
なりたいみなさん、[破]で文体編集術を身につけよう!
文体編集術は、[破]の最初の1か月で学ぶ型。その後の3か月のお題、クロニクル、物語、プランニングを支えるツールとなるものだ。これは一生モノになる。一生かけて研ぎ続け、磨き続け、使い方を工夫してゆくべき道具、いや宝なのだ。
「もはや文体編集術以前に、どうやって文章を書いていたのかわからない」
ふくよの至言である。
3月20日(春分の日)のエディットツアーでは、ふくよ本人があなたの「カクカタル・伝える力」にカーソルを当てる。いきなり文章を書かせたりしないので、ご安心を。
文体編集術のなかのいくつかの型を使ってみる。すると、いままでの自分からは出てこなかった言葉がでてくるだろう。オーダーに応えて高速で書き上げるまでには、もちろん方法の錬磨が必要だが、まずは一歩。知ると知らぬでは大違いの、伝える方法を取りに来てほしい。
お申し込みはこちらから。
[破]の編集術の一端を体験できるワークショップ
【カクカタル・伝える力の磨き方】
■日時:2024年3月20日(水・祝)14:00-16:00
■費用:1,650円(税込)
■会場:リアル(本楼)
■定員:先着20名
■対象:どなたでも参加できます
■お申込み:<破>エディットツアー2024年3月20日
原田淳子
編集的先達:若桑みどり。姿勢が良すぎる、筋が通りすぎている破二代目学匠。優雅な音楽や舞台には恋慕を、高貴な文章や言葉に敬意を。かつて仕事で世にでる新刊すべてに目を通していた言語明晰な編集目利き。
東京の大岡山エリアといえば、東京科学大学(旧・東京工業大学)のある学園都市。にもかかわず、なんと書店がなかったという。そこにできたのが青熊書店だ。 青熊書店は、2025年3月15日に、自由が丘から移転して、 […]
源内さんとハン・ガンが人気【54破】第1回アリスとテレス賞エントリー
「5W1H」という基本の基本ではじまった[破]の稽古。1か月後にはアワードに向けて文章を何度も推敲し、磨き上げるまでに熱を帯びる。本日5月11日、54[破]第1回アリスとテレス賞のエントリーが締め切られた。セイゴオ知文 […]
【54破開講】うどん、タトゥー、ちぐはぐ…カオスの縁から創発せよ!
春の講座の先陣を切って、本日4月14日正午に、54[破]が開講した。12:25に登校(投稿)した学衆をはじめ、すでに回答を3連投した学衆もいる。 10名の師範代は、この1か月、レクチャーを受け、資料映像を見 […]
イシス編集学校25年目にして初! 感門之盟が東京から出遊する。53[破]は東海道53次になぞらえて、お江戸から京の都へせっせと歩き、京都岡崎にて第85回感門之盟・53[破]突破式を祝う。 なぜ京都なのか? 53[破]の師 […]
【破 物語編集術体験ツアー 2/2開催】かぐや姫が求めたお宝は?
物語には、なんとも気になる不思議なツールが登場するものだ。そういうモノに、物語という方法がなぜ必要とされたのかを感じることがある。たとえば、かぐや姫が求婚者にもって来てほしいと願ったお宝に、「火鼠の皮衣(ひねずみのかわぎ […]
コメント
1~3件/3件
2025-07-01
発声の先達、赤ん坊や虫や鳥に憑依してボイトレしたくなりました。
写真は、お尻フリフリしながら演奏する全身楽器のミンミンゼミ。思いがけず季節に先を越されたセミの幼虫たちも、そろそろ地表に出てくる頃ですね。
2025-06-30
エディストの検索窓に「イモムシ」と打ってみたら、サムネイルにイモムシが登場しているこちらの記事に行き当たりました。
家庭菜園の野菜に引き寄せられてやって来る「マレビト」害虫たちとの攻防を、確かな観察眼で描いておられます。
せっかくなので登場しているイモムシたちの素性をご紹介しますと、アイキャッチ画像のサトイモにとまる「夜行列車」はセスジスズメ(スズメガ科)中齢幼虫、「少し枯れたナガイモの葉にそっくり」なのは、きっと、キイロスズメ(同科)の褐色型終齢幼虫です。
添付写真は、文中で目の敵にされているヨトウムシ(種名ヨトウガ(ヤガ科)の幼虫の俗称)ですが、エンドウ、ネギどころか、有毒のクンシラン(キョウチクトウ科)の分厚い葉をもりもり食べていて驚きました。なんと逞しいことでしょう。そして・・・ 何と可愛らしいことでしょう!
イモムシでもゴキブリでもヌスビトハギでもパンにはえた青カビでも何でもいいのですが、ヴィランなものたちのどれかに、一度、スマホレンズを向けてみてください。「この癪に触る生き物をなるべく魅力的に撮ってやろう」と企みながら。すると、不思議なことに、たちまち心の軸が傾き始めて、スキもキライも混沌としてしまいますよ。
エディスト・アーカイブは、未知のお宝が無限に眠る別銀河。ワードさばきひとつでお宝候補をプレゼンしてくれる検索窓は、エディスト界の「どこでもドア」的存在ですね。
2025-06-28
ものづくりにからめて、最近刊行されたマンガ作品を一つご紹介。
山本棗『透鏡の先、きみが笑った』(秋田書店)
この作品の中で語られるのは眼鏡職人と音楽家。ともに制作(ボイエーシス)にかかわる人々だ。制作には技術(テクネ―)が伴う。それは自分との対話であると同時に、外部との対話でもある。
お客様はわがままだ。どんな矢が飛んでくるかわからない。ほんの小さな一言が大きな打撃になることもある。
深く傷ついた人の心を結果的に救ったのは、同じく技術に裏打ちされた信念を持つ者のみが発せられる言葉だった。たとえ分野は違えども、テクネ―に信を置く者だけが通じ合える世界があるのだ。