イキイキ!うごめく!春を待つ魚たちの饗宴ーー54[破]”出世魚”教室名発表【86感門】

2025/03/15(土)17:32
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 イシスでは、[守]を終えた師範代が[破]の教室を持つ際に贈られる教室名を43[破]から出世魚と称してきた。この春に始まる54[破]に並ぶ教室名をドキドキしながら待つのは、10名の師範代だ。54[守]師範の一倉&佐藤コンビに見守られ、新しい名前を抱く師範代たちの浮き立つような笑顔が眩しい。

 来し方としての「守」の師範代経験をクロニクルし、新しい「わたし」の発見でもある出世魚教室名へと着替えれば、あとは[破]の英雄伝説の創造に突き進むのみ。10の出世魚教室名と共に、54[破]を背負って立つ師範代の面々を紹介しよう。



54[破]出世魚教室名

 


◆木村昇平師範代 

うごめきDOHATSU教室

 ⇒ うごめきDD教室


◆小林美穂師範代  

モウソウ縁子さん教室

 ⇒ カオスの縁子さん教室

 

◆北川周哉師範代  

ちぐはぐ夕顔教室

 ⇒ 夕刊ちぐはぐ教室


 

◆名部惇師範代

夜が足りない教室

 ⇒ 夜にさやげ教室


 

◆榎田智子師範代

半音タトゥー教室

 ⇒ 半可タトゥー教室


 

◆竹内哲也師範代

アゴーン・ブラザーズ教室

⇒ 讃岐兄弟社教室


 

◆儀三武桐子師範代

お伽まばたき教室

 ⇒ はばたけ御伽衆教室


 

◆関博一師範代  

サルサしかかり教室

 ⇒ サルサかかりっきり教室

 

◆飯田泰興師範代 

 風月盆をどり教室

 ⇒ 風月踊詠教室

 

◆本城慎之介師範代 

風土いきいき教室

 ⇒ 風土粋粋教室

  • 安田晶子

    編集的先達:バージニア・ウルフ。会計コンサルタントでありながら、42.195教室の師範代というマラソンランナー。ワーキングマザーとして2人の男子を育てあげ、10分で弁当、30分でフルコースをつくれる特技を持つ。タイに4年滞在中、途上国支援を通じて辿り着いた「日本のジェンダー課題」は人生のテーマ。

コメント

1~3件/3件

山田細香

2025-06-22

 小学校に入ってすぐにレゴを買ってもらい、ハマった。手持ちのブロックを色や形ごとに袋分けすることから始まり、形をイメージしながら袋に手を入れ、ガラガラかき回しながらパーツを選んで組み立てる。完成したら夕方4時からNHKで放送される世界各国の風景映像の前にかざし、クルクル方向を変えて眺めてから壊す。バラバラになった部品をまた分ける。この繰り返しが楽しくてたまらなかった。
 ブロックはグリッドが決まっているので繊細な表現をするのは難しい。だからイメージしたモノをまず略図化する必要がある。近くから遠くから眺めてみて、作りたい形のアウトラインを決める。これが上手くいかないと、「らしさ」は浮かび上がってこない。

堀江純一

2025-06-20

石川淳といえば、同姓同名のマンガ家に、いしかわじゅん、という人がいますが、彼にはちょっとした笑い話があります。
ある時、いしかわ氏の口座に心当たりのない振り込みがあった。しばらくして出版社から連絡が…。
「文学者の石川淳先生の原稿料を、間違えて、いしかわ先生のところに振り込んでしまいました!!」
振り込み返してくれと言われてその通りにしたそうですが、「間違えた先がオレだったからよかったけど、反対だったらどうしてたんだろうね」と笑い話にされてました。(マンガ家いしかわじゅんについては「マンガのスコア」吾妻ひでお回、安彦良和回などをご参照のこと)

ところで石川淳と聞くと、本格的な大文豪といった感じで、なんとなく近寄りがたい気がしませんか。しかし意外に洒脱な文体はリーダビリティが高く、物語の運びもエンタメ心にあふれています。「山桜」は幕切れも鮮やかな幻想譚。「鷹」は愛煙家必読のマジックリアリズム。「前身」は石川淳に意外なギャグセンスがあることを知らしめる抱腹絶倒の爆笑譚。是非ご一読を。

川邊透

2025-06-17

私たちを取り巻く世界、私たちが感じる世界を相対化し、ふんわふわな気持ちにさせてくれるエピソード、楽しく拝聴しました。

虫に因むお話がたくさん出てきましたね。
イモムシが蛹~蝶に変態する瀬戸際の心象とはどういうものなのか、確かに、気になってしようがありません。
チョウや蚊のように、指先で味を感じられるようになったとしたら、私たちのグルメ生活はいったいどんな衣替えをするのでしょう。

虫たちの「カラダセンサー」のあれこれが少しでも気になった方には、ロンドン大学教授(感覚・行動生態学)ラース・チットカ著『ハチは心をもっている』がオススメです。
(カモノハシが圧力場、電場のようなものを感じているというお話がありましたが、)身近なハチたちが、あのコンパクトな体の中に隠し持っている、電場、地場、偏光等々を感じ取るしくみについて、科学的検証の苦労話などにもニンマリしつつ、遠く深く知ることができます。
で、タイトルが示すように、読み進むうちに、ハチにまつわるトンデモ話は感覚ワールド界隈に留まらず、私たちの「心」を相対化し、「意識」を優しく包み込んで無重力宇宙に置き去りにしてしまいます。
ぜひ、めくるめく昆虫沼の一端を覗き見してみてください。

おかわり旬感本
(6)『ハチは心をもっている』ラース・チットカ(著)今西康子(訳)みすず書房 2025