3Dアートで二重になった翅を描き出しているオオトモエは、どんな他者に、何を伝えようとしているのだろう。ロジカルに考えてもちっともわからないので、イシスなみなさま、柔らか発想で謎を解きほぐしてください。
人は何を、どのように学ぶことで、自らの能力を発揮できるのか。
生成AIの急速な普及、国際関係の不安定化が進むいま、知のあり方や学びの方法そのものが根本から問い直されています。「学びとは何か」という問いは、もはや一部の専門家だけのものではありません。
2026年1月21日、田中優子さん(江戸文化研究者/イシス編集学校学長)と、小倉加奈子さん(順天堂大学病院病理医/STEAM教育研究会MEditLab代表)によるW刊行記念トークイベントを開催します。
田中さんは『不確かな時代の「編集稽古」入門』、小倉さんは『細胞を間近で見たらすごかった』を、それぞれ刊行したばかりです。
専門分野も世代も異なるお二人に共通しているのは、新たな学びの可能性を、自らの現場で実践し続けてきたことです。それだけでなく、お二人はともに、編集工学者・松岡正剛が創立した「インターネット上の方法の学校」イシス編集学校に入門し、「守・破・離」すべてのコースを修了しています。
とりわけ象徴的なのが[離]コースでの関係です。
このコースでは、小倉さんが指導者、田中さんがその生徒でした。ちなみに田中さんが[離]コースを受講していたのは、法政大学総長在任中のこと。大学運営の最前線に立ちながら、あらためて「学びの方法」そのものを稽古していたことになります。
また、小倉さんはイシス編集学校の外においても、学びの場を広げ続けています。
2022年には順天堂大学内にMEdit Lab(順天堂大学STEAM教育研究会)を設立。医学に関心のある中高生を対象に、「医学」と「編集」を掛け合わせた実践的なワークショップを継続的に開催しています。
本トークでは、
といった問いを軸に、『不確かな時代の「編集稽古」入門』では語られなかった編集術の応用、実践、核心、そしてその背景にある思想にまで踏み込みます。
それぞれの現場で「方法」を鍛え続けてきた二人の女性リーダーが、不確かな時代を生き抜くための「確かな学び」を提示する90分です。
開催概要
[W刊行記念]江戸文化研究者・田中優子 × 病理医・小倉加奈子トーク 不確かな時代に「確かな学び」を知る二人が語る
開催日時
2026年1月21日(水)19:30~21:00
登壇者
田中優子さん × 小倉加奈子さん
開催形式
ジュンク堂書店池袋本店 会場参加/オンライン配信
※書籍付きなど全5種類のチケットあり
販売期間
販売開始:2025年12月10日(火)12:00
販売終了:2026年2月5日(木)12:00
※会場参加チケットは【2026年1月21日(水)19:00】まで
アーカイブ配信
2026年1月22日(木)15:00 ~ 2026年2月5日(木)23:59
※イベント翌日15時より視聴可能
参加費
ジュンク堂書店池袋本店会場参加チケット:2,000円(税込)
オンライン視聴チケット:1,100円(税込)
『不確かな時代の「編集稽古」入門』+オンライン視聴チケット:通常2,024円のところ→1,694円(税込)
『細胞を間近で見たらすごかった』』+オンライン視聴チケット:通常2,112円のところ→1,782円(税込)
2冊セット+オンライン視聴チケット:通常3,036円のところ→2,706円(税込)
お申し込み
▼チケット購入・詳細はこちら
https://onlineservice.maruzenjunkudo.co.jp/products/j70019-260121
田中優子
法政大学名誉教授、元・法政大学総長、イシス編集学校・学長。
専門は日本近世文化・アジア比較文化。『江戸の想像力』(ちくま文庫)で芸術選奨文部大臣新人賞、『江戸百夢』(朝日新聞社、ちくま文庫)で芸術選奨文部科学大臣賞、サントリー学芸賞受賞。2005年、紫綬褒章受賞。朝日新聞書評委員、毎日新聞書評委員など。「サンデーモーニング」(TBS)のコメンテーターなども務める。ビジネス・パーソンを対象としたハイパー・エディティング・プラットフォーム[AIDA]でボードメンバー。無類の赤ワイン好き、YouTubeライブ「田中優子の酒上夕書斎」では、赤ワインを片手に、とっておきの本を語る。
小倉加奈子
順天堂大学医学部人体病理病態学教授、同附属練馬病院病理診断科科長、臨床研修センター副センター長。医学博士、病理専門医、臨床検査専門医。
2002年順天堂大学医学部卒業。2006年同大学院博士課程修了。大学病院の日々の診療において、病理診断を担当しながら、研修医・医学生の指導にあたる。同時に、故・松岡正剛氏のイシス編集学校で編集コーチ(析匠)を務め、編集工学のメソッドを医学でも活用すべく、順天堂大学STEAM 教育研究会「MEditLab」を主宰し、医学を身近に感じてもらう様々なプロジェクトを企画。著書に『おしゃべりながんの図鑑』『おしゃべり病理医のカラダと病気の図鑑』(以上、CCCメディアハウス)。趣味はお絵描きと読書。モットーは、ちゃっかり・ついで・おせっかい。
金 宗 代 QUIM JONG DAE
編集的先達:夢野久作
最年少《典離》以来、幻のNARASIA3、近大DONDEN、多読ジム、KADOKAWAエディットタウンと数々のプロジェクトを牽引。先鋭的な編集センスをもつエディスト副編集長。
photo: yukari goto
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コメント
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