しかし、「代将」に込められている意味はそれだけではないだろう。
金が講座全体の企画構成から新たな評価システムまで手がけているのが、2020年正月にスタートする読書講座「多読ジム」。多読ジムの新運営リーダーである大音美弥子のロール名が「冊匠(さっしょう)」。ナビゲーターである冊師の勉強会(伝習座にあたる)の名前が「工冊會(こうさつえ)」に決まった。その言葉の響きから冊匠=殺傷、工冊會=絞殺会と物騒な連想をする人もいるだろう。そうすると「代将」はその罪をつぐなう、つまり「代償」するという意味も込められているのかもしれない。厳しくも優しい、きついけど楽しい、痛くて気持ちいい。受講者にとってたまらない多読ジムになっていってほしい。いやそうしてほしい。それはロール名として初めて「将」の字を冠した、金代将の手腕と器量にかかっている。