草むらで翅を響かせるマツムシ。東京都日野市にて。
「チン・チロリン」の虫の音は、「当日は私たちのことにも触れてくださいね」との呼びかけにも聴こえるし、「もうすぐ締め切り!」とのアラートにも聞こえてくる。
川邊透
2025-07-15 09:43:18

時は享保18年(1733)、前年に起きた大飢饉と疫病流行による犠牲者の慰霊と悪疫退散を祈り、両国橋周辺の料理屋が公許により花火を上げました。これが「両国の川開き」での花火の由来、現在の隅田川花火大会へとつながります。
そんな隅田川の花火大会を約1週間後に控えた7月20日、多読アレゴリアのクラブのひとつ【EDO風狂連】の監修もつとめるイシス編集学校の田中優子学長が亭主となり、ISISフェスタ<田中優子の「江戸の音」>を開催いたします。
今回のゲストは、優子学長とも親交が深く、9月の玄月音夜會にも登壇される邦楽家・西松流家元の西松布咏さん。松岡正剛校長も、西松布咏さんの三味線のお稽古に行くことを多くの知人に勧めていました。(千夜千冊1193夜『黒御簾談話』)
江戸の音、音曲、稽古をめぐる、講義と対談となります。三味線の手法や「歌いもの」と「語りもの」について、実演も交えた対談では、大河ドラマ『べらぼう』で再注目を浴びた「富本節」も聴けるかも?!
夏の涼みは 両国の 出船入船 屋形船
上がる流星 星くだり 玉屋が とりもつ 縁かいな
端唄「縁かいな」
夏の午後、江戸の音へと縁をつなげに参りましょう。
ISIS FESTA<田中優子の「江戸の音」>
■日時:2025年7月20日(日)14:00-16:30
■会場:リアル参加…イシス館・本楼(東京都世田谷区赤堤2-15-3)
オンライン参加…Zoom(URLをお送りいたします)
■定員:リアル参加…25名
■対象:どなたでもご参加いただけます
■参加費:リアル参加 …4,400円(税込)
オンライン参加 …3,300円(税込)
参加特典として、開催終了後アーカイブ配信を予定しています。
(視聴期間:1ヶ月程度 ※配信準備にお時間をいただく場合があります)
■申込締切:2025年7月18日(金)
■亭主 :田中優子(イシス編集学校・学長/多読アレゴリア「EDO風狂連」宗風)
ゲスト:西松布咏(邦楽家/西松流家元/「美紗の会」主宰)
■お申し込みはこちらから→編集工学研究所SHOP
■お問い合わせ先:allegoria@eel.co.jp
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2025-07-15 09:43:18
2025-07-15 09:43:18
草むらで翅を響かせるマツムシ。東京都日野市にて。
「チン・チロリン」の虫の音は、「当日は私たちのことにも触れてくださいね」との呼びかけにも聴こえるし、「もうすぐ締め切り!」とのアラートにも聞こえてくる。
EDO風狂連
【EDO風狂連】は、江戸の文化を「読む」「書く」「遊ぶ」連です。江戸以前の文化を本歌取りした江戸文化をまるごと受け止め、江戸から日本の方法を学ぶ。目指すは「一人前の江戸人」です。
イシス編集学校の田中優子学長が、宗風として監修する多読アレゴリアのクラブ【EDO風狂連】。 江戸の創造の源泉であった「連」に肖り、方法江戸を紐解く道中も、冬から始まり、春、夏を経て、いよいよ秋の候へと歩みを進めて参り […]
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2025-09-24
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2025-09-23
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ホモ・サピエンスは、血液循環のポンプを遠まわしに愛の象徴に仕立て上げたけれど、トンボたちは軽やかに、そのまんまの絶頂シアワセアイコンを、私たちの心に越境させてくる。
2025-09-18
宮谷一彦といえば、超絶技巧の旗手として名を馳せた人だが、物語作家としては今ひとつ見くびられていたのではないか。
『とうきょう屠民エレジー』は、都会の片隅でひっそり生きている中年の悲哀を描き切り、とにかくシブイ。劇画の一つの到達点と言えるだろう。一読をおススメしたい(…ところだが、入手困難なのがちょっと残念)。