街も仮装したようなハロウィン直前の週末。ここ世田谷豪徳寺の一角でも今、まさに新たな装いへ向かうための場が開かれている。イシス編集学校の師範代養成コースである花伝所の入伝式だ。
今まで学衆として学んできた第40期[花]入伝生は、これから8週間かけて、場をダイナミックに動かす「インタースコア編集力」の方法を徹底的に鍛錬し、師範代へと装いを変えていく。入伝生と指導陣が集い、熱気を帯びた本楼。入伝式の冒頭、花伝所長・田中晶子は、これから学ぶ方法(花伝式目)を引き合いに25名の入伝生に向かってエールを送った。
「できている」、「できていない」という評価ではなく、メタフォリカルな評価があることが編集学校の特徴。師範代はいろんなメトリック(物差し)をもって評価をしてほしい。時には、相手に返して考えさせたっていい。以前、松岡校長に書類を見てもらったら”ヘンだね”と言われたことがあるが、strangeの”ヘン”かもしないし、編集の”編”かもしれない。いろいろなヘンがあるということ。多様な見方があってよい。編集学校はそれをやれる場である。
今期で40期を迎える花伝所。一度も止まることがなく更新されてきた花伝所のプログラムは今期も変更されている。前期までは入伝生同士の交わし合いの場でもあった事前のプレワークをなくしたのだ。交わし合いの場を”伏せ”たことで、ほぼ「はじめまして」となる入伝式という場に意識を集中させ、起爆してほしいというねらいからである。
待ち受けていないで自分から積極的に方法を取りにいってほしい。場で創発を起こし、師範代としてのカマエを作ってほしい。
入伝生同士が交わし合う創発の場として”開かれた”入伝式。そして、進化を続ける花伝式目を通し、25名の入伝生たちは、新たなへ装いへと向かっていく。
▼第40期[ISIS花伝所]編集コーチ養成コース 指導陣
校長:松岡正剛
所長:田中晶子
花傳式部:深谷もと佳
花目付:林朝恵、中村麻人
花伝師範:吉井優子、嶋本昌子、岩野範昭、平野しのぶ、蒔田俊介
錬成師範:森本康裕、中村裕美、古谷奈々、鈴木哲也、山本ユキ、吉田麻子、梅澤光由、高本沙耶、尾島可奈子
萩原ヒロキ
編集的先達:荘子。人材業界の会社員として、営業、労務管理、開発、マーケ、海外事業、広報、人材採用、人事企画を求められるまま次々に異動することも、風に吹かれるすすきや竹のごとき受容力の持ち主である由縁か。野口整体、アレクサンダーテクニーク、ゲシュタルト療法、ヒーリングなどの心身に関わる方法を学び、セラピストとしての活動歴もあり。