レディーモトカ。深谷もと佳師範の言葉はいついかなるときも入魂だ。
「肖るって“たくさんのわたし”のことじゃないかな」
30花で花伝師範に初登板。タナアキ所長こと田中晶子が「この2年で花伝式目を変貌させた女神」と絶大な信頼を寄せるハイパー師範。第73回感門之盟のISIS花伝所放伝式で、花伝師範を代表して渾身のメッセージを放った。
今回のテーマは「あやかり編集力」だ。「あやかり」とは、揺れ動いて変化することであり、感化されて似ていくこと、骨肉相似ること。これが似ないと「不肖」となる。
では、師範代は何に肖るのか。何が肖られるのか。
それこそがISIS花伝所の方法の要諦であるところを、深谷は平明な言葉でずぶりと縫い止める。
「編集稽古は他者の目に委ねること。委ねてもらえるかどうかが師範代の力量」
「今はまだ肖られるのを待っているモノ・コト・人を、きらきらと輝かせていくような編集を学んでいきましょう」
「指南」というあやかり編集力は、別様可能性を豊かにし、存在としての力に通じていく。
変化を多重多層多元に、そして縦横無尽に。この骨法を身体に通して、斬りこんでみてほしい。カミソリの切れ味で社会と時代に切り込む深谷の「髪棚の三冊」のように。
インタースコアを興す方法を極める
第33期[ISIS花伝所]編集コーチ養成コース
福田容子
編集的先達:森村泰昌。速度、質、量の三拍子が揃うのみならず、コンテンツへの方法的評価、厄介ごと引き受ける器量、お題をつくり場を動かす相互編集力をあわせもつ。編集学校に現れたラディカルなISIS的才能。松岡校長は「あと7人の福田容子が欲しい」と語る。
書籍『インタースコア』の入稿間際、松岡校長は巻頭書き下ろしの冒頭二段落を書き足した。ほぼ最終稿だった。そろそろ校了か、と思ってファイルを開いて目を疑った。読み始めて、文字通り震えた。このタイミングで、ここにこれを足すのか […]
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