●前口上●
九州のおへそ、熊本。
熊本は、東西南北どこさん行ったっちゃ、
よかとこ・よかもん・よかひとばかり。
なんでんなか日常のふとした瞬間に、
ハッと足の止まるごた美しか非日常と出合える街たい。
熊本のふところは、なんさま深くて広かとよ。
ど、ほ、ちょっと寄っていかんね?
●熊本の装い、装いの熊本●
熊本には、全国の装飾古墳の約3割が集まっている。
代表的なのは、県北の山鹿市にある「チブサン古墳」である。
(https://www.city.yamaga.kumamoto.jp/www/contents/1264125462844/)
普通の古墳ではなく「装飾」された古墳が多いというところが興味深い。このことを原点にして、熊本人が古代から「装い」に並々ならぬこだわりを持っていたというスピリットが見えてこないだろうか?
実は、熊本はファッション業界でも有名な、オシャレ感度の高い街。1980~90年代のブランド全盛期の頃には、有名アパレル店がこぞって出店し、新商品の売れ行きをテストして全国展開に向かう指標にしたという。これには、熊本人の特徴である「わさもん(新し物好き)」気質が大いに影響している。ただし、ただのミーハーではない。熊本人にはもう一つ、「もっこす(頑固者)」という気質が備わっている。熊本には、ファッションのセレクトショップも多い。つまり熊本は、「発見的なこだわり編集者たちの坩堝」なのだ。
「装い」という共通項を介して、売り手(作り手含む)と買い手がメッセージを交わし合える店は、いい店だ。いい店には、「編集」がある。
●「店」と「熊本」と「編集」を語り合う90分●
イシス編集学校が20周年を記念して、この夏~秋、全国各地を舞台に開催しているオンラインのエディット・ツアー。ソーシャルディスタンシングを逆手にとり、画面越しにGO TO気分も味わえる、ゆるくて愉快で刺激的な編集ワークショップだ。
【熊本会場】では、「店」と「熊本」と「編集」を切り口に、好きなモノやヒトの魅力を相手にしっかり伝えるためのコツをプチ伝授。編集の「型」が、不足をチャンスに変える可能性を楽しみながら体験してほしい。
また、今回は特別ゲストが登場。1986年熊本で創業し、2016年から銀座に拠点を移してヨーロッパの逸品を提供し続けているセレクトショップ「銀座HIKO」(http://www.hiko.co.jp/)の社長・中村響子さんにお越しいただき、「お店編集のリアル」について話を伺う。
中村さん父娘が長年携わってきた、ヨーロッパと日本をつなぐ生業。その中で築いてきた「装いの哲学」や「お洒落の極意」についての秘話も期待したい。
ナビゲーターは、ちょうど先日ゴールを迎えた応用コース【破】44期で師範代を務めた吉田麻子(@熊本)と、同じく44破で評匠を務めた植田フサ子(@東京)。
ゲストの中村響子さんとの「むぞか三人娘」でお届けする。
加えて、イシス編集学校の九州支所「九天玄氣組」が進行を強力サポート。熊本のみならず九州一帯のパワーも感じられること請け合いだ。
【EX熊本】
『来て見てはいよ!熊本「朝見世」モノヒト語り
~地域を「店」に見立てたら?~』
(植田フサ子、吉田麻子、石井梨香、田中さつき、三苫麻里、
九天玄氣組)
・9月5日(土)10:30~12:00
・参加費 1,100円(税込)
・開催地名 : 熊本
・申込人数制限:なし
・その他条件などあれば(学生向け、親子向けなど):
( 編集学校経験者でも歓迎です )
・申し込み⇒ https://shop.eel.co.jp/products/detail/226
※本会の収益は、令和2年7月豪雨に伴う熊本県の被災者支援の義援金として充てさせていただきます。
植田フサ子
編集的先達:幸田文。熊本を愛し、言葉を愛し、編集を愛する。火傷するほどの情熱にきらり光る編集力、揺るがない正義感をもつライター兼編集者。常に多忙で寝落ちもしばしばなのはご愛敬。
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