マンガに限った話ではないが、「バカ」をめでる文化というものがある。
猪突猛進型の「バカ」が暴走するマンガといえば、この作品。市川マサ「バカビリーバー」。とにかく、あまりにもバカすぎて爽快。
https://yanmaga.jp/comics/
“既にこの世界の音楽のありようは、人工知能の統率する音楽浴の世界の似姿になっており、その先には生身の人間を無価値とする無音楽世界が待ち受けているのではないか。
いやいや、まだ自由さ!希望はあるさ!ベートーヴェンやシューベルトやマーラーは、そんな顔をして今日も鳴り響いている。”
- 片山杜秀『ごまかさないクラシック音楽』(岡田暁生・片山杜秀)
音楽には、社会が映り込む。音楽が社会をつくることだってある。
片山杜秀さんは、その交差点を華麗に読み解く音楽評論家で、政治思想家です。
片山さんの著作ラインナップを見ると、音楽と政治の両睨みぶりにクラクラします。
『片山杜秀のクラシック大音楽家15講: バッハからグールドまで』や『ごまかさないクラシック音楽』のかたわらに、『未完のファシズム―「持たざる国」日本の運命』や『皇国史観』が並びます。『ベートーヴェンを聴けば世界史がわかる』は、まさに片山さんの歴史観を結晶させたタイトルでしょうか。
そんな片山杜秀さんをお招きしての、「ISIS FESTA SP 『情報の歴史21』を読む 第11弾」の開催が決定しました。
打ち合わせのためにオンラインミーティングでお会いすると、片山さんの背後にはCDケースの山脈がびっしり。「CDは軽いので、地震で崩れても心配ないんです」と屈託なく笑う片山さんの後ろで、プラスチックケースの壁がギラギラ光っていました。
「『情報の歴史21』を読む」では「音楽」の切り口から、片山さんの歴史読みをご披露いただく予定です。全10回を開催してきたイベントシリーズの中でも、音楽をテーマにする講義は初めて。耳でも感じる『情報の歴史21』読み、ぜひお楽しみにお待ちください。
「『情報の歴史21』を読む 第11弾 片山杜秀編」は、2024年3月19日(火)開催です(本楼会場およびオンライン配信)。こちらからお申し込みいただけます。
片山さんの最近著は、こちらの二冊。『歴史は予言する』2023/12/18刊行(新潮新書)と、『大楽必易―わたくしの伊福部昭伝―』2024/01/31刊行(新潮社)。
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■日時:2024年3月19日(火) 19:30~22:00
■参加費:リアル参加4,000円(税込4,400円)
オンライン3,000円(税込3,300円)
■会場
リアル参加:本楼(世田谷区豪徳寺)
オンライン参加:お申し込みの方にZOOMアクセスをお送りします。
※リアル参加もしくはオンライン参加のどちらかを選択いただけます。
■定員:リアル参加につきましては先着20名となります。
■参加資格:どなたでもご参加いただけます。
■参加特典:お申込者限定のアーカイブ動画あり(視聴期間:1カ月程度)
■申込締切日:2024年3月18日(月) 12:00まで
■お問い合わせ:front_es@eel.co.jp
*『情報の歴史21』(書籍orPDF)をお持ちの方はご持参ください。
▶︎▶︎▶︎参加お申し込みはこちらから◀︎◀︎◀︎
<片山杜秀さんプロフィール>
政治思想史研究者・音楽評論家
1963年、宮城県生まれ。慶應義塾大学大学院法学研究科後期博士課程単位取得退学。音楽評論家、政治思想史研究者。1980年代から、音楽や映画、日本近代思想史を主たる領分として、フリーランスで批評活動を行う。慶應義塾大学法学部教授。学生時代は蔭山宏に師事。大学院時代からライター生活に入り、『週刊SPA!』のライターなどを務めた。クラシック音楽にも造詣が深く、NHKFM『クラシックの迷宮』の選曲・構成とパーソナリティを務める。『音盤考現学』および『音盤博物誌』で吉田秀和賞、サントリー学芸賞。『未完のファシズム』で司馬遼太郎賞。
山本春奈
編集的先達:レオ・レオーニ。舌足らずな清潔派にして、万能の編集ガール。定評ある卓抜な要約力と観察力、語学力だけではなく、好奇心溢れる眼で小動物のごとくフロアで機敏な動きも見せる。趣味は温泉採掘とパクチーベランダ菜園。愛称は「はるにゃん」。
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コメント
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2025-11-27
マンガに限った話ではないが、「バカ」をめでる文化というものがある。
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2025-11-25
道ばた咲く小さな花に歩み寄り、顔を近づけてじっくり観察すると、そこにはたいてい、もっと小さな命がきらめいている。この真っ赤な小粒ちゃんたちは、カベアナタカラダニ。花粉を食べて暮らす平和なヴィランです。
2025-11-18
自ら編み上げた携帯巣の中で暮らすツマグロフトメイガの幼虫。時おり顔を覗かせてはコナラの葉を齧る。共に学び合う同志もなく、拠り所となる編み図もなく、己の排泄物のみを材料にして小さな虫の一生を紡いでいく。