今年3月にはじまった世界読書奥義伝 第16季[離]は、火元校長松岡正剛のつぎの言葉から口火が切られた。退院式の冒頭、校長の言葉を読み上げる太田香保[離]総匠の声が、約400人が詰めかけた大感門会場に響いた。
「世界読書奥義伝」とは、諸君が「世界」と「世界たち」に向かうための【セイゴオ・グノーシス】を提供するものです。その奥義は「A is B」を「A as B」に読み替えることにあります。「何を、何のために、何として、何に向けて」読み替えるのか。そこが前代未聞のプログラムの溌溂とした臓器です。わたしの臓器は悲鳴をあげていますが、そんなことは気にしないで、門を掠めて飛び切ってください。
18週にわたる稽古の末、門をかすめて飛び切った離学衆は25名。そのなかから、「18週間一貫して目覚ましい稽古ぶりを見せたと、火元組全員が納得し選りすぐった」(太田香保[離]総匠)という離学衆にのみ与えられるのが「典離」である。
第84回感門之盟「番期同門祭」Day1、16[離]典離発表式が行われ、4名に典離の称号と典離認定の品が贈られた。認定の品はなんと押し寿司の型。「校長から、16[離]典離のみなさんのためにこれを用意するようにと言い渡されたものです。この型に校長は自分の手でなにかを施すつもりだったのでしょう。残念ながらそれは叶いませんでしたが、きっとこういうことをやりたかったのだろうということを想像して仕上げました」(太田)
栄えある典離受賞者はこちら!
◆言命院 高本沙耶さん◆
◆兆励院 内村放さん◆
◆言命院 外山雄太さん◆
◆兆励院 仁禮洋子さん◆
受賞者のみなさん、おめでとうございます!
福井千裕
編集的先達:石牟礼道子。遠投クラス一で女子にも告白されたボーイッシュな少女は、ハーレーに跨り野鍛冶に熱中する一途で涙もろくアツい師範代に成長した。日夜、泥にまみれながら未就学児の発達支援とオーガニックカフェ調理のダブルワークと子育てに奔走中。モットーは、仕事ではなくて志事をする。
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