エディスト編集部のイチ推しセレクション [2025年3月]

2025/03/31(月)08:34
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公開されるエディスト記事は、毎月30本以上!そのなかからエディスト編集部メンバーが厳選した、もう一度読みたい注目の”今月の推しキジ” をお届けしています。

 

今回は、2025年2月に公開された記事の中から選ばれた記事をご紹介します。それでは、さっそく先月の推しキジ、発表~です!!

 

    • 1後藤’s 推しキジ! 
    •      ー 江戸に学び、江戸を展き、EDOと遊ぶでPick!

 

<速報>ISIS FESTA「江戸・蔦重の編集力」突入レポート

多読アレゴリア「EDO風狂連」主催のISIS FESTA SP「田中優子の江戸・蔦重の編集力」の開催レポートが届きました。江戸と一言でいってもその歴史は長く、時代を把握するにはとっかかりが必要です。今回のISIS FESTA SPでは、江戸を〈ものづくりに没頭した時代〉という地において、00枚はゆうに超える図版を用いて多数の事例を紹介しながら江戸時代を立ち上がらせます。事例の中には「物尽し絵」もありましたが、たくさんの図版で江戸をつくす圧巻の講義!江戸を浴びた1日でした。

 

第二部はEDO風狂連クラブメンバー限定の歌合の会が行われました。月をまたいで3月の記事になりますが、こちらもあわせてお読みください。

我々はいかにしてEDO人となりしか

後藤 由加里

 

大活躍!JUSTライター畑本ヒロノブ名人による記事が選ばれました。読み進めると、あ、これは畑本名人が書いた記事かなと思わせる、畑本風味がわかってきたマツコです。いつも読みごたえがあります。そして、細部に分け入ります。そんな畑本フィルターを通して見えたISIS Festaは、参加していない方に、ああ、これは見逃して惜しいかったなと思わせる記事になっていますよね。後藤さんは、2月に続き、3月もお江戸の記事オシでした。ちなみに1月は、こちらの記事でしたね→「べらぼう絢華帳 ~江戸を編む蔦重の夢~ その一」。
マツコ
マツコ

 

後藤由加里
後藤由加里
お江戸といえば、田中優子学長の学長通信が毎月1日にエディストに登場します。こちらは1月の記事へのリンク→「田中優子の学長通信」!どうぞあわせてお見逃しなく。

 

マツコ’ Plus One! 🐶

なぜ畑本ヒロノブ師範代は「畑本名人」と呼ばれるようになったのか?は、こちらの記事を要チェック~!

 

★2025新春放談 其の参 – イシス随一のマエノメリな姿勢が武勇伝をつくる

 

  • 2 マエストロ上杉’s 推しキジ!  uesugi
  •      応援ファンファーレでPick!

     

    53[破]第2回アリスとテレス賞大賞作品発表!アリストテレス大賞 小笠原優美さん

     

    イシス編集学校の[破](応用)コースでは松岡校長の仕事術を4つの編集術として学ぶことができる講座です。そのうちの一つ、「物語編集術」では、モデルとなる映画作品を換骨奪胎して、3,000文字の物語を書き上げます。この記事では、53[破]で提出された48の物語の中から最優秀賞に選ばれた作品を紹介しています。

    完成された物語とその講評だけでなく、どのようなプロセスで物語が形となり、書き手にどのような変化がったのか。普段おもてにはなかなかあらわれない稽古の一端を、この記事は取り上げてくださっています。

    優秀作品を紹介するこちらの2つの記事もあわせてご覧ください。──上杉 公志

     

    53[破]第2回アリスとテレス賞大賞作品発表!アリス大賞 高橋澄江さん

     

    53[破]第2回アリスとテレス賞大賞作品発表!テレス大賞 石黒好美さん

     

     

  • マツコ
    マツコ
    すばらしい作品が、また新たに[破]から生まれましたね。そして、記事を担当してくださった白川さん、戸田さん。指導陣自らの記事執筆に情熱を感じます。なんといっても、1)受賞された物語を、なんと”全文”まるっと読むことができる、2)師範代の振り返りコメントもいただいて、3)講評を担当した評匠の評価が読める、という、大盤振る舞いです。イシス編集学校では、2008年に『物語編集力』という書籍を発行して、当時の編集稽古から生まれた作品を紹介していますが、令和版『物語編集力』はエディストで読めるとは!受賞された小笠原さん、高橋さん、石黒さん、おめでとうございました!

 

マツコ’ Plus One! 🐶

応用コース[破]で物語編集に魅せられたら、次は[物語講座]へ行くしかない!

3/29には、物語講座の修了式である「績了式」が行われましたので、エディストに旬なJUST記事が公開されています。こちらにもお届けします~

 

【87感門】感話集 物語づくしのスペシャルな1日に(司会・鈴木花絵メッセージ)

[遊]物語講座17 綴 ISIS物語アワード受賞者発表ーー【87感門】

物語は世界を創る方法 綴師・創師績了式メッセージ【87感門】

「講座の中で最高に面白い」吉村林頭が語る「物語の力」とは【87感門】

 

チーム渦:柳瀬さん’s 推しキジ! yanase
      ─ 生成AIと編集力でPick!

 

  • ⦿【ISIS co-mission INTERVIEW04】鈴木健さん AI時代に求められる編集力とは?

    Google先生からchatGPT先生へ。いまや生成AIは必須ツールとなりつつあります。特に要約させたらピカイチです。いやー、ほんとに便利。もう手放せません。でもツールが便利になると思い出すのは、マーシャル・マクルーハン。生成AIは脳の拡張かもしれませんが、同時に人間にどんな影響を与えるのでしょうか?その1つの答えは、「情報に身体が抜け落ちる状況を加速させる」のかも。生成AIの答えで知った気になってはダメだ。もっと自分の体験から紡いだ言葉に編集せよ。私は、そんなメッセージをこの記事から受け取りました。── 柳瀬 浩之

マツコ
マツコ
柳瀬さんには、鈴木健さんの言葉をPickしていただきました!梅澤奈央さんのプロの筆力ですね。マツコは、鈴木健さんと柳瀬さんから、”AIで分かった気になるのではなく、身体で学習してつかみ取るのだ!”と、メッセージいただいた気がします。そういえば、先日、3月20日には、ISIS co-missionの全体会議があったのです。鈴木健さんはアメリカにすんでいらっしゃるのですよね。オンラインで参加された鈴木健さんが、生成AI時代の編集学校に、様々にアドバイス・コメントを寄せてくださっていました。いずれその時のご発言が記事になることを楽しみに、まずは皆さんには、この記事に目を通しておいていただきたいものです。

 

マツコ’ Plus One! 🐶

生成AIに、色々と挑戦してきている編集学校ですが、その関連でマツコのおすすめ記事3選!!

 

おすすめ1:

2025年の年始に、編集部がお届けした新春放談から。寺田充宏[離]別当師範代が、松岡校長はどんな風にAIを語っていたかを共有してくださっています。

2025新春放談 其の肆 – [離]・[AIDA]・[多読アレゴリア]をまたにかけ、創跡を残す

 

おすすめ2:

生成AIといえば、もう一人のISIS co-missionメンバー宇川直宏さんのインタビューも併せて読んでおきたいところです

【ISIS co-mission INTERVIEW03】宇川直宏さん― 生成AI時代の編集工学2.0とは

 

おすすめ3:

外部の記事ではありますが、Wiredのレポートを。鈴木健さんが台湾のオードリー・タンさん他と共に登壇された記録です。

オードリー・タン、グレン・ワイル、鈴木健らが問う多元的な未来とその実現に向かって──WIRED UNIVERSITY × Miraikan夏期講座レポート!(wired.jp)

 

 

以上、2025年2月の記事から、エディスト編集部の”イチ推し” を厳選してお届けしました。みなさんのオシは、見つかりましたか?

 

次に選ばれるのは、あなたの記事かもしれない!

 

 


 

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  • エディスト編集部

    編集的先達:松岡正剛
    「あいだのコミュニケーター」松原朋子、「進化するMr.オネスティ」上杉公志、「職人肌のレモンガール」梅澤奈央、「レディ・フォト&スーパーマネジャー」後藤由加里、「国語するイシスの至宝」川野貴志、「天性のメディアスター」金宗代副編集長、「諧謔と変節の必殺仕掛人」吉村堅樹編集長。エディスト編集部七人組の顔ぶれ。

コメント

1~3件/3件

川邊透

2025-07-01

発声の先達、赤ん坊や虫や鳥に憑依してボイトレしたくなりました。
写真は、お尻フリフリしながら演奏する全身楽器のミンミンゼミ。思いがけず季節に先を越されたセミの幼虫たちも、そろそろ地表に出てくる頃ですね。

川邊透

2025-06-30

エディストの検索窓に「イモムシ」と打ってみたら、サムネイルにイモムシが登場しているこちらの記事に行き当たりました。
家庭菜園の野菜に引き寄せられてやって来る「マレビト」害虫たちとの攻防を、確かな観察眼で描いておられます。
せっかくなので登場しているイモムシたちの素性をご紹介しますと、アイキャッチ画像のサトイモにとまる「夜行列車」はセスジスズメ(スズメガ科)中齢幼虫、「少し枯れたナガイモの葉にそっくり」なのは、きっと、キイロスズメ(同科)の褐色型終齢幼虫です。
 
添付写真は、文中で目の敵にされているヨトウムシ(種名ヨトウガ(ヤガ科)の幼虫の俗称)ですが、エンドウ、ネギどころか、有毒のクンシラン(キョウチクトウ科)の分厚い葉をもりもり食べていて驚きました。なんと逞しいことでしょう。そして・・・ 何と可愛らしいことでしょう!
イモムシでもゴキブリでもヌスビトハギでもパンにはえた青カビでも何でもいいのですが、ヴィランなものたちのどれかに、一度、スマホレンズを向けてみてください。「この癪に触る生き物をなるべく魅力的に撮ってやろう」と企みながら。すると、不思議なことに、たちまち心の軸が傾き始めて、スキもキライも混沌としてしまいますよ。
 
エディスト・アーカイブは、未知のお宝が無限に眠る別銀河。ワードさばきひとつでお宝候補をプレゼンしてくれる検索窓は、エディスト界の「どこでもドア」的存在ですね。

堀江純一

2025-06-28

ものづくりにからめて、最近刊行されたマンガ作品を一つご紹介。
山本棗『透鏡の先、きみが笑った』(秋田書店)
この作品の中で語られるのは眼鏡職人と音楽家。ともに制作(ボイエーシス)にかかわる人々だ。制作には技術(テクネ―)が伴う。それは自分との対話であると同時に、外部との対話でもある。
お客様はわがままだ。どんな矢が飛んでくるかわからない。ほんの小さな一言が大きな打撃になることもある。
深く傷ついた人の心を結果的に救ったのは、同じく技術に裏打ちされた信念を持つ者のみが発せられる言葉だった。たとえ分野は違えども、テクネ―に信を置く者だけが通じ合える世界があるのだ。