私の28[花]キャンプは、吉阪隆正の建築思想【不連続統一体】の体験だった。場面ごとに異なる空間が次々と立ち現われてくる。よく分からないままに一周すると、ようやく建物を貫く原理のようなものが見えてくる。この「遅れて」やってくる全体性がたまらなかった。

師範代が先生だとすると、師範は何にあたるのだろうか。学校は数あれど、「師範」というのはイシス編集学校に独特のロールだ。
校長松岡は、「師範代と学匠・番匠をつなぐ師範ロールは、イシスが作り上げた独特なもの」と説明しながら、「校長ができないことをぜんぶ引き受けてくれる」と期待を託した。彼らに渡されたモノは果たして。
第77回感門之盟「DAN ZEN ISIS」で、47[守]で21人の師範代と教室を見守り続けた師範にも授与式が行われた。初めて師範をまっとうした4名には、松岡校長直筆の書が贈られた。一つとして同じもののない唯一無二の色紙である。また、2回目以上の師範経験者、そして番匠・学匠・輪匠には、今回のテーマである「DAN ZEN ISIS」にちなみ、弾ならぬ筒が手渡された。これからも編集術秘伝の七茶を淹れて、この水筒を携えて指南いただきたい。
◆吉居奈々師範
師範ロールは「鳥人間コンテスト」に似ている?! 自分にはできないことを託すしかない感覚が通じると語った吉居。
松岡「箋というのは、竹簡が飛んでゆけという文字」「それに釉薬をかけて、よかったら俳号として『釉箋』として使ってね」
◆三國紹恵師範
三國「師範は想像以上にフラジャイジーでした」
松岡「編集学校は、どんなところも一連ではない。多連。それを意図して、諧を贈ります」 「夜のきっとスタジオ」というオマケ付き。
◆梅澤光由師範
「凝るんだよね、梅澤くんは」 真行草ならぬ、真凝草。
◆齋藤幸三師範
「いろいろ考えて面白い字を書きました。齋藤くんにはオモテがあるように感じる。
『素おもて』と読んでください。
▲Zoom越しに書を見せる。
◆井ノ上裕二師範、武田英裕師範、中村麻人師範、
三津田恵子師範、若林牧子師範、渡辺恒久師範
景山和浩番匠、石井梨香番匠、大武美和子輪匠、
鈴木康代学匠
▲今期は師範Tシャツに代わり、セイゴオ達磨をあしらったボトルが贈呈された。ボトルに添えられたのは、角川武蔵野ミュージアムから生まれたEDIT COFFEE。
「これで毎日水を飲めば、校長の力水が」と司会川野が羨んだ。
写真:上杉公志
エディスト編集部
編集的先達:松岡正剛
「あいだのコミュニケーター」松原朋子、「進化するMr.オネスティ」上杉公志、「職人肌のレモンガール」梅澤奈央、「レディ・フォト&スーパーマネジャー」後藤由加里、「国語するイシスの至宝」川野貴志、「天性のメディアスター」金宗代副編集長、「諧謔と変節の必殺仕掛人」吉村堅樹編集長。エディスト編集部七人組の顔ぶれ。
イシス編集学校で予定されている毎月の活動をご案内する短信「イシスDO-SAY(ドウ-セイ)」。 梅雨があけた地域も出てきました、いよいよ日本列島に夏到来ですね!イシス編集学校でも熱い夏が始まります。7月のス […]
編集部が選ぶ2025年5月に公開した注目のイチオシ記事9選+α
公開されるエディスト記事は、毎月30本以上!エディスト編集部メンバー&ゲスト選者たちが厳選した、注目の”推しキジ” をお届けしています。見逃した方はぜひこちらの記事でキャッチアップを。 今回は、2025年5月に公開さ […]
田中優子の酒上夕書斎|第二夕『S/Z バルザック『サラジーヌ』の構造分析』ロラン・バルト(2025年6月24日)
学長 田中優子が一冊の本をナビゲートするYouTube LIVE番組「酒上夕書斎(さけのうえのゆうしょさい」。書物に囲まれた空間で、毎月月末火曜日の夕方に、大好きなワインを片手に自身の読書遍歴を交えながら語 […]
イシス編集学校のアドバイザリー・ボード「ISIS co-mission」(イシス・コミッション)に名を連ねる9名のコミッション・メンバーたちが、いつどこで何をするのか、編集的活動、耳寄りニュースなど、予定されている動静を […]
田中優子の酒上夕書斎|第一夕『普賢』石川淳(2025年5月27日)
学長 田中優子が一冊の本をナビゲートするYouTube LIVE番組「酒上夕書斎(さけのうえのゆうしょさい」。書物に囲まれた空間で、毎月月末火曜日の夕方に、大好きなワインを片手に自身の読書遍歴を交えながら語 […]
コメント
1~3件/3件
2025-07-03
私の28[花]キャンプは、吉阪隆正の建築思想【不連続統一体】の体験だった。場面ごとに異なる空間が次々と立ち現われてくる。よく分からないままに一周すると、ようやく建物を貫く原理のようなものが見えてくる。この「遅れて」やってくる全体性がたまらなかった。
2025-07-02
連想をひろげて、こちらのキャビアはどうだろう?その名も『フィンガーライム』という柑橘。別名『キャ
ビアライム』ともいう。詰まっているのは見立てだけじゃない。キャビアのようなさじょう(果肉のつぶつぶ)もだ。外皮を指でぐっと押すと、にょろにょろと面白いように出てくる。
山椒と見紛うほどの芳香に驚く。スパークリングに浮かべると、まるで宇宙に散った綺羅星のよう。
2025-07-01
発声の先達、赤ん坊や虫や鳥に憑依してボイトレしたくなりました。
写真は、お尻フリフリしながら演奏する全身楽器のミンミンゼミ。思いがけず季節に先を越されたセミの幼虫たちも、そろそろ地表に出てくる頃ですね。