『キャラ者』は、”マンガ家”だった頃の江口寿史の、(まとまった作品としては)ほぼ最後の仕事。恐るべきクオリティの高さで、この才能が封印されてしまったのはもったいない。
「来年こそはマンガ家に戻ります!」と言ったのは、2016年の本の帯(『江口寿史KING OF POP SideB』)。そろそろ「来年」が来てもいいだろう。

師範代が先生だとすると、師範は何にあたるのだろうか。学校は数あれど、「師範」というのはイシス編集学校に独特のロールだ。
校長松岡は、「師範代と学匠・番匠をつなぐ師範ロールは、イシスが作り上げた独特なもの」と説明しながら、「校長ができないことをぜんぶ引き受けてくれる」と期待を託した。彼らに渡されたモノは果たして。
第77回感門之盟「DAN ZEN ISIS」で、47[守]で21人の師範代と教室を見守り続けた師範にも授与式が行われた。初めて師範をまっとうした4名には、松岡校長直筆の書が贈られた。一つとして同じもののない唯一無二の色紙である。また、2回目以上の師範経験者、そして番匠・学匠・輪匠には、今回のテーマである「DAN ZEN ISIS」にちなみ、弾ならぬ筒が手渡された。これからも編集術秘伝の七茶を淹れて、この水筒を携えて指南いただきたい。
◆吉居奈々師範
師範ロールは「鳥人間コンテスト」に似ている?! 自分にはできないことを託すしかない感覚が通じると語った吉居。
松岡「箋というのは、竹簡が飛んでゆけという文字」「それに釉薬をかけて、よかったら俳号として『釉箋』として使ってね」
◆三國紹恵師範
三國「師範は想像以上にフラジャイジーでした」
松岡「編集学校は、どんなところも一連ではない。多連。それを意図して、諧を贈ります」 「夜のきっとスタジオ」というオマケ付き。
◆梅澤光由師範
「凝るんだよね、梅澤くんは」 真行草ならぬ、真凝草。
◆齋藤幸三師範
「いろいろ考えて面白い字を書きました。齋藤くんにはオモテがあるように感じる。
『素おもて』と読んでください。
▲Zoom越しに書を見せる。
◆井ノ上裕二師範、武田英裕師範、中村麻人師範、
三津田恵子師範、若林牧子師範、渡辺恒久師範
景山和浩番匠、石井梨香番匠、大武美和子輪匠、
鈴木康代学匠
▲今期は師範Tシャツに代わり、セイゴオ達磨をあしらったボトルが贈呈された。ボトルに添えられたのは、角川武蔵野ミュージアムから生まれたEDIT COFFEE。
「これで毎日水を飲めば、校長の力水が」と司会川野が羨んだ。
写真:上杉公志
エディスト編集部
編集的先達:松岡正剛
「あいだのコミュニケーター」松原朋子、「進化するMr.オネスティ」上杉公志、「職人肌のレモンガール」梅澤奈央、「レディ・フォト&スーパーマネジャー」後藤由加里、「国語するイシスの至宝」川野貴志、「天性のメディアスター」金宗代副編集長、「諧謔と変節の必殺仕掛人」吉村堅樹編集長。エディスト編集部七人組の顔ぶれ。
なぜ「好きなもの3つ」で思考のクセが見抜けるのか?イシス編集学校「編集力チェック」の秘密
「好きなものを3つあげてください」たったそれだけで、自分でも気づかなかった「思考のクセ」が見えてくる――。一人ひとりの発想力や思考力を伸ばすと定評のあるオンラインスクール「イシス編集学校」では、無料で「編集力チェック」を […]
方法の学校は、ここしかない。世界で唯一の学校【ISIS co-missionメッセージ 井上麻矢×田中優子】
イシス編集学校アドバイザリーボード ISIS co-missionメンバーより、これから「編集」を学びたいと思っている方へ、ショートメッセージが届きました。なぜ今、編集なのか、イシス編集学校とはなんなのか。イシスチャンネ […]
イシス編集学校で予定されている毎月の活動をご案内する短信「イシスDO-SAY(ドウ-セイ)」。 10月は開講ラッシュの月。基本コース[守]、応用コース[破]、師範代養成コース[花伝所]、技法研鑽コース[遊] […]
【プレスリリース】「思考の武器、表現の食器、発想の楽器」を手に入れる。生成AI時代を生き抜く「編集力」を38の思考の型で鍛える基本コース第56期[守]、10月27日に開講。
株式会社編集工学研究所(本社:東京都世田谷区、代表取締役社長:安藤昭子)が運営するイシス編集学校は、インターネット上で24時間いつでもどこでも「編集術」を学べる学校として、2000年に開校、25周年を迎えました。 […]
第89回感門之盟「遊撃ブックウェア」(2025年9月20日)が終了した。当日に公開された関連記事の総覧をお送りする。 イシス校舎裏の記者修行【89感門】 文:白川雅敏 本を纏う司会2名の晴れ姿 […]
コメント
1~3件/3件
2025-10-15
『キャラ者』は、”マンガ家”だった頃の江口寿史の、(まとまった作品としては)ほぼ最後の仕事。恐るべきクオリティの高さで、この才能が封印されてしまったのはもったいない。
「来年こそはマンガ家に戻ります!」と言ったのは、2016年の本の帯(『江口寿史KING OF POP SideB』)。そろそろ「来年」が来てもいいだろう。
2025-10-14
ホオズキカメムシにとってのホオズキは美味しいジュースが吸える楽園であり、ホオズキにとってのホオズキカメムシは血を横取りする敵対者。生きものたちは自他の実体など与り知らず、意味の世界で共鳴し続けている。
2025-10-07
「ピキッ」という微かな音とともに蛹に一筋の亀裂が入り、虫の命の完結編が開幕する。
美味しい葉っぱをもりもり食べていた自分を置き去りにして天空に舞い上がり、自由自在に飛び回る蝶の“初心”って、いったい…。