病理医として、日々の研鑽と人材育成のための内外での研修。
二児の母として、日々の生活と家事と教育と団欒の充実。
火元組として、日々の編集工学実践と研究と指導の錬磨。
それらが渾然一体となって、インタースコアする
「編集工学×医療×母」エッセイ。
某有名バレエ団が運営しているスタジオなので、先生は全員、プロのバレエダンサー。みな、細いのに力強く、しなやかな身体をしている。あまりに美しい身体をしているので、ついぼんやり見惚れる。見惚れていると順番が頭に入らず、先生に怒られる。
バレエは、どこの国の教室に行っても、だいたい同じようなレッスンを受けることができる。「型」が決まっているからだ。バーレッスンからセンターレッスンへ。バーの支えで身体の軸の位置を確認したら、手すりを放し空間を大きく使う練習へ向かう。優しくゆっくりした動きから、力強い跳躍や回転へ。だいたい1時間半のレッスンには、一貫した流れがある。「型」にしたがった稽古を継続すれば、バレエダンサーのような身体になれる(理論上)。
ダンサーの身体をMRI検査で調べてみると、代表的インナーマッスル、腸腰筋の太さが一般の人の3倍あったという話を聞いたことがある。なるほど、だからあんなに激しく回転したり跳躍したりしても、身体の芯がぶれないわけだ。
小倉加奈子
編集的先達:ブライアン・グリーン。病理医で、妻で、二児の母で、天然”じゅんちゃん”の娘、そしてイシス編集学校「析匠」。仕事も生活もイシスもすべて重ねて超加速する編集アスリート。『おしゃべり病理医』シリーズ本の執筆から経産省STEAMライブラリー教材「おしゃべり病理医のMEdit Lab」開発し、順天堂大学内に「MEdit Lab 順天堂大学STEAM教育研究会」http://meditlab.jpを発足。野望は、編集工学パンデミック。
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