何の前触れもなく突如、虚空に出現する「月人」たち。その姿は涅槃来迎図を思わせるが、その振る舞いは破壊神そのもの。不定期に現れる、この”使徒襲来”に立ち向かうのは28体の宝石たち…。
『虫と歌』『25時のバカンス』などで目利きのマンガ読みたちをうならせた市川春子が王道バトルもの(?)を描いてみたら、とんでもないことになってしまった!
作者自らが手掛けたホログラム装丁があまりにも美しい。写真ではちょっとわかりにくいか。ぜひ現物を手に取ってほしい。
(市川春子『宝石の国』講談社)

広島県の総人口280万人の中にいるはずの、イシス編集学校にいま出会いたい誰か。いま出会うべき誰かのために。
広島で初開催するエディットツアー「編集術で再発見! たくさんの広島」の情報を、届けるべき人にきちんと届けたい。43[守]で晴れて広島在住師範代となった小桝裕己(12[離]、31[花])のミッションが始まった。
編集学校の校長は松岡正剛。松岡正剛といえば千夜千冊だ。そこからシソーラスを広げて、本好きの広島県人というターゲットが導き出された。フライヤーを片手に書店に向かう。
「イシス編集学校の広島支部です」。咄嗟に出たのは、存在しない支部の名であった。仕事帰りのスーツ姿と肩書きの「らしさ」の勝利か。フライヤー30部は丸善の書店員の手に渡った。
だが、まだ足りない。やってくる偶然をもっともっと迎えにいきたい。ふと小桝の注意のカーソルが向かった先は、交差点に面した社交ダンス衣装店。小桝の実家である。信号待ちの車内から見える高さに合わせ、ショーウィンドウにフライヤーを貼った。残念ながら、ドライバーたちは一瞥もくれず走り去っていく。
ところが、帰宅後、店主の母から「私も行っていい?」。その瞬間、小桝は参観日前の男子中学生の顔になって頬をポッを赤らめた。だが気分を一新して即答する。「もちろん」。
飛び込んできた者は、親だろうが何だろうが飲み込むべきだ。広島在住師範代のミッションはまだまだ続く。広島支部が本当に立ち上がる日まで。
浦澤美穂
編集的先達:増田こうすけ。メガネの奥の美少女。イシスの萌えっ娘ミポリン。マンガ、IT、マラソンが趣味。イシス婚で嫁いだ広島で、目下中国地方イシスネットワークをぷるるん計画中。
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コメント
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2025-10-02
何の前触れもなく突如、虚空に出現する「月人」たち。その姿は涅槃来迎図を思わせるが、その振る舞いは破壊神そのもの。不定期に現れる、この”使徒襲来”に立ち向かうのは28体の宝石たち…。
『虫と歌』『25時のバカンス』などで目利きのマンガ読みたちをうならせた市川春子が王道バトルもの(?)を描いてみたら、とんでもないことになってしまった!
作者自らが手掛けたホログラム装丁があまりにも美しい。写真ではちょっとわかりにくいか。ぜひ現物を手に取ってほしい。
(市川春子『宝石の国』講談社)
2025-09-30
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2025-09-24
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