ハンノキの葉のうえで、総身を白い菌に侵されて命を終えていたキハダケンモンの幼虫。見なかったことにしてしまいたくなるこんな存在も、アングルを変えてレンズを向けてみると、メルヘン世界の住人に様変わりする。
折り返し地点を迎えて、いよいよ「日本語としるしのアイダ」の本丸へ。Hyper Editing Platform[AIDA]Season3 第4講(1月14日開催)では、ブック・デザイナー 松田行正氏(マツダオフィス・牛若丸出版主宰)によるレクチャーのもと、日本語のしるし性について考えていく。
◆日本語≒見ることば
「見ることば」と題し、日本語の視覚性について48枚にもわたるスライドを用いてレクチャーをする松田さん。約物、句読点、濁音、半濁音など細部から焦点をあてていく。次第にスコープはひらがなの偉大さ、地図記号にまで広げられ、日本語を取り巻く歴史を紐解きながら、話は絵画・建築にまで及んだ。
◆読者の目線を編集する
本楼には松田さんが執筆、デザインされた本たちがずらりと立つ。洗練されたポップ感のある装丁に目を奪われて思わず手に取りたくなる。本を手にすれば、そこにはとても細やかな仕掛けが施されていることに驚く。ぜひ一度、実物を手にして〈本のオブジェ性〉を堪能されることをお勧めしたい。
◆『遊』に出会って
「読者として松田さんの本にたくさん触れてきた」というボードメンバー山本貴光氏が聞き手となり、対談セッションを行う。松田さんは、オブジェマガジン『遊』1001号「相似律」(1978年 工作舎)に衝撃を受け「似ていることで編集できると思った」とご自身の編集的起点を振り返る。
◆『知の編集工学』を編集する
今回の事前課題では、『アート&デザイン表現史 1800s-2000s』(松田行正/左右社)の中から方法を取り出して図解することに挑戦した座衆。参丞 橋本英人が高速で全課題の方法的特徴を分類し、紹介していく。
林頭 吉村堅樹の「『知の編集工学』義疏」もいよいよ第四章へ。今回は『インタースコア』(春秋社)でも座長松岡が問うている《問感応答返》にふれ「Q&Aではなく、QからEdit(問い)に続くようにしたい」と編集の骨法を明かした。
◆再びツッカム正剛
旧知の仲である二人は数年前にYouTube「ツッカム正剛」でも共演し、5回にわかり本について語り尽くした。久しぶりの再会に休憩中もじっくりと話し込んでいた。
◆”日本する”ということ
ボードメンバーを加えてのAIDAセッションで議論をさらに進める。日本語の言語的性質、ヨーロッパとの違い、輸入思想、翻訳語など話題を広げながら、日本語に深く深く潜っていく。最後に議論を引き取り「欧米の哲学や社会学を日本風に読んでみたらどうか」と座長松岡からの提示をもって第4講は幕引きとなった。
次回、第5講では今回の問題意識をそのままバトンタッチするかの如く、日本文学者 リービ英雄氏がゲスト講師として登壇する。
[AIDA]Season3「日本語としるしのAIDA」10shot
後藤由加里
編集的先達:石内都
NARASIA、DONDENといったプロジェクト、イシスでは師範に感門司会と多岐に渡って活躍する編集プレイヤー。フレディー・マーキュリーを愛し、編集学校のグレタ・ガルボを目指す。倶楽部撮家として、ISIS編集学校Instagram(@isis_editschool)更新中!
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2026-02-10
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2026-02-05
誰にでも必ず訪れる最期の日。
それが、どのような形で訪れるかはわからないが、一番ありえそうなパターンの一つが終末介護病棟での最期じゃないだろうか。沖田×華先生と言えば、自虐ネタのエッセイマンガでよく知られるが、物語作家としても超一流だった。深く死に向き合いたい方は、是非ご一読を。
(沖田×華『お別れホスピタル』)
2026-02-03
鋸鍬形、犀兜、鰹象虫、乳母玉虫、碁石蜆、姫蛇の目、漣雀、星枯葉、舞妓虎蛾、雛鯱、韋駄天茶立、鶏冠軍配、鶉亀虫。見立ては、得体の知れないものたちを、手近に引き寄せたり、風雅に遊ばせることの糸口にもなる。