私の28[花]キャンプは、吉阪隆正の建築思想【不連続統一体】の体験だった。場面ごとに異なる空間が次々と立ち現われてくる。よく分からないままに一周すると、ようやく建物を貫く原理のようなものが見えてくる。この「遅れて」やってくる全体性がたまらなかった。

[守]講座の終わりが近づくと、決まって届く質問がある。「教室での発言はいつまで見られるのですか?」
インターネット上の教室でのやりとりがかけがえのないものだということの表れだ。見返すと、あの時のワクワクやドキドキが蘇る。記された言葉を通して、師範代や教室仲間、あの頃の自分との対話もできる。
2023年1月3日に逝去された山根尚子師範が残した言葉にはときめきがあふれている。読むだけで笑顔が浮かび、春風のような声も聞こえてくる。
2024年2月18日(日)、感謝と祈りを込めて「山根尚子さん惜門館」を開催します。
実行委員会では、ともに過ごした編集学校のあちこちから言葉や作品や好きなものを集め、本楼を山根スマイルで包むべく準備を進めています。思い出を語りあい、面影を共有し、新たな尚子さんと出会う場に、どうぞご参加ください。
山根尚子さん惜門館(せきもんかん)日時: 2024年2月18日(日)12時30分~18時
場所: イシス館 本楼(世田谷区豪徳寺)
会費: 3000円
主催:「山根尚子さんの惜門館」実行委員会▼お申し込み
https://shop.eel.co.jp/products/detail/637*本楼にて山根師範の映像、言葉、好きだった本などをご覧いただけます。
*15時頃からは、特に関わりの深かった方々にメッセージをいただきます。
★惜門お題★
「山根尚子さんっぽいもの」を持ち寄り、共読しましょう。
当日ご参加叶わない方も、以下のフォームから投稿してください。
https://forms.gle/QmHNmLiCSi9mkHacA
<山根師範のイシス編集学校での歩み>
36[守]に入門、39[守]39[破]師範代を経て、42[守]から5期連続で師範を担当。その後、花伝錬成師範を担当する直前に病気療養に入り、一年後、ヨガインストラクターのお仕事を再開するも再び入院、2023年1月3日に逝去。
石井梨香
編集的先達:須賀敦子。懐の深い包容力で、師範としては学匠を、九天玄氣組舵星連としては組長をサポートし続ける。子ども編集学校の師範代もつとめる律義なファンタジスト。趣味は三味線と街の探索。
イシス編集学校九州支所「九天玄氣組」は今年20周年。発足会を行った秋をめざし、周年事業を進めている。軸となるのは「九州の千夜千冊」を冠した雑誌の発行だ。松岡正剛の千夜千冊から選んだキーブック1冊ごとに33冊のグループをつ […]
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コメント
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2025-07-03
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2025-07-02
連想をひろげて、こちらのキャビアはどうだろう?その名も『フィンガーライム』という柑橘。別名『キャ
ビアライム』ともいう。詰まっているのは見立てだけじゃない。キャビアのようなさじょう(果肉のつぶつぶ)もだ。外皮を指でぐっと押すと、にょろにょろと面白いように出てくる。
山椒と見紛うほどの芳香に驚く。スパークリングに浮かべると、まるで宇宙に散った綺羅星のよう。
2025-07-01
発声の先達、赤ん坊や虫や鳥に憑依してボイトレしたくなりました。
写真は、お尻フリフリしながら演奏する全身楽器のミンミンゼミ。思いがけず季節に先を越されたセミの幼虫たちも、そろそろ地表に出てくる頃ですね。