私の28[花]キャンプは、吉阪隆正の建築思想【不連続統一体】の体験だった。場面ごとに異なる空間が次々と立ち現われてくる。よく分からないままに一周すると、ようやく建物を貫く原理のようなものが見えてくる。この「遅れて」やってくる全体性がたまらなかった。

好評につき、多読アレゴリアの申込受付を12月1日(日)まで延長しました。なお、どのクラブも定員に届き次第募集終了です。すでに締切間近のクラブもいくつかあるので、希望のクラブに絶対入りたいという方はお早めの申込をオススメします!!!!!
なぜ、身体を考える上で、進化、美食、資本主義の三軸なのか
Y軸=美食 ・・・文化・文明を生み出した身体を知るという視点
ガイ・クロスビー著『食の科学』ニュートンプレス
ここでは身体を「美食」の視点から考えていきます。
『食の科学』は、
・人類の進化に、料理はどんな貢献をしたのでしょうか。
・ほかの生物種と比べて、人類だけが生物的にも社会的にも急速な進化を遂げられたのはなぜでしょうか。
・もしも料理が何らかの影響を与えたとしたら、それはどのようなものでしょうか。
という多くの問いからはじまり、こう結ばれています。
・地球上に暮らしているすべての生物のうち、食物を料理するのは人類だけです。
人類の最古の祖先にあたるホモ・エレクトゥスが、進化の過程で脳が大きくなり、歯と消化器官が小さくなったということは、火の使用や料理することと関係があるのではないか、といわれています。詳細は省きますが、進化の過程を考えるうえで、また身体を多面的にとらえるうえで、食は外せませんね!
◆身体多面体的ネオバロック 其の3
回答形式はさまざま。言葉だけではなく映像、絵、音楽などなど、多様な回答形式が選択可能です。回答に合わせたモードチェンジは自由自在に、どんどん遊んでいきましょう。
民族食レポ、と題して普段食べないモノを食べてレポートするイベントを企画しています。例えば、そこで得られた身体的なきづきや身体観の変化をどんな方法で表しましょうか?、その共読から思わぬ編集へ向かうことができるはずです。
世界の奇妙な食べ物XX選、のようなタイトルをつけた場合、それはどの民族が地であるかによっても料理は変わります。日本人の感覚からすると食べないもの、逆に外国の方から見ると食べにくい和食の数々も、栄養という観点で見れば合理的、或いは理に適っていることはよくあります。料理の縦軸を進化とすれば、横軸は物理的な距離や地域、或いは文化を設定することもできそうです。
◆身体多面体的ネオバロック 其の4
身体観は地を過去・現在・未来、そして世界に広げていきます。日本に居ながら世界とつながる方法もさまざま、食や料理をはじめとして、多様なものごとで縦横、時に斜めに関係線を引いていきますヨ。
いずれにせよ、約260万年前から1万1700年前まで続くことになる氷河期が更新世の間に始まったことが、暖や明かりをとり、捕食動物から身を守るために火を起こし、使い、制御するきっかけになったといえます。その中で料理は、初めは偶然から火で焼いた食物のおいしさを知った初期の人類が、同じ行為を何度も何度も繰り返すようになった、と考えられています。
偶然も積極的に取り入れ、そこから始まる「身体観」の変化を見逃さないこと、これは必須ですね。みなさん、一緒に未知との出会いを楽しんでいきましょう。
多読アレゴリア「身体多面体茶論」
【定員】20名
【開講日】2024年12月2日(月)
【申込締切日】2024年12月1日(日)
【受講費】月額11,000円(税込)
*2クラブ目以降は、半額でお申し込みいただけます。
1クラブ申し込みされた方にはクーポンが発行されますので、そちらをご利用の上、
2クラブ目以降をお申し込みください。
【開催期間】2024冬 2024年12月2日(月)~2025年2月23日(日)以後順次決定
お申し込みはこちらから
https://shop.eel.co.jp/products/detail/765
文:身体多面体茶論一同
アイキャッチ画像:身体多面体茶論×山内貴暉
EDO風狂連(田中優子監修):EDOで別世が立ち上がるーーEDO風狂連花鳥風月之船立
多読ジムClassic:読書術をアップデート!自分だけのヴァージョン探し
勝手にアカデミア③:2030年の鎌倉ガイドブックを創るのだ!
緊急瓦版!『多読アレゴリア 大河ばっか!』ーー本が連なり、歴史の大河へ
大河ばっか!①:「大河ばっか!」の源へ(キャラクター・ナレーター編)
身体多面体茶論③:「身体」を読む(美食身体編)
千夜千冊パラダイス①:シーズン1のKEY千夜は、松岡正剛「原点」の一冊!
音づれスコア:Coming soon
エディスト編集部
編集的先達:松岡正剛
「あいだのコミュニケーター」松原朋子、「進化するMr.オネスティ」上杉公志、「職人肌のレモンガール」梅澤奈央、「レディ・フォト&スーパーマネジャー」後藤由加里、「国語するイシスの至宝」川野貴志、「天性のメディアスター」金宗代副編集長、「諧謔と変節の必殺仕掛人」吉村堅樹編集長。エディスト編集部七人組の顔ぶれ。
イシス編集学校で予定されている毎月の活動をご案内する短信「イシスDO-SAY(ドウ-セイ)」。 梅雨があけた地域も出てきました、いよいよ日本列島に夏到来ですね!イシス編集学校でも熱い夏が始まります。7月のス […]
編集部が選ぶ2025年5月に公開した注目のイチオシ記事9選+α
公開されるエディスト記事は、毎月30本以上!エディスト編集部メンバー&ゲスト選者たちが厳選した、注目の”推しキジ” をお届けしています。見逃した方はぜひこちらの記事でキャッチアップを。 今回は、2025年5月に公開さ […]
田中優子の酒上夕書斎|第二夕『S/Z バルザック『サラジーヌ』の構造分析』ロラン・バルト(2025年6月24日)
学長 田中優子が一冊の本をナビゲートするYouTube LIVE番組「酒上夕書斎(さけのうえのゆうしょさい」。書物に囲まれた空間で、毎月月末火曜日の夕方に、大好きなワインを片手に自身の読書遍歴を交えながら語 […]
イシス編集学校のアドバイザリー・ボード「ISIS co-mission」(イシス・コミッション)に名を連ねる9名のコミッション・メンバーたちが、いつどこで何をするのか、編集的活動、耳寄りニュースなど、予定されている動静を […]
田中優子の酒上夕書斎|第一夕『普賢』石川淳(2025年5月27日)
学長 田中優子が一冊の本をナビゲートするYouTube LIVE番組「酒上夕書斎(さけのうえのゆうしょさい」。書物に囲まれた空間で、毎月月末火曜日の夕方に、大好きなワインを片手に自身の読書遍歴を交えながら語 […]
コメント
1~3件/3件
2025-07-03
私の28[花]キャンプは、吉阪隆正の建築思想【不連続統一体】の体験だった。場面ごとに異なる空間が次々と立ち現われてくる。よく分からないままに一周すると、ようやく建物を貫く原理のようなものが見えてくる。この「遅れて」やってくる全体性がたまらなかった。
2025-07-02
連想をひろげて、こちらのキャビアはどうだろう?その名も『フィンガーライム』という柑橘。別名『キャ
ビアライム』ともいう。詰まっているのは見立てだけじゃない。キャビアのようなさじょう(果肉のつぶつぶ)もだ。外皮を指でぐっと押すと、にょろにょろと面白いように出てくる。
山椒と見紛うほどの芳香に驚く。スパークリングに浮かべると、まるで宇宙に散った綺羅星のよう。
2025-07-01
発声の先達、赤ん坊や虫や鳥に憑依してボイトレしたくなりました。
写真は、お尻フリフリしながら演奏する全身楽器のミンミンゼミ。思いがけず季節に先を越されたセミの幼虫たちも、そろそろ地表に出てくる頃ですね。