【多読アレゴリア:OUTLYING CLUB】少数なれど熟したり。はぐれ者で行こう!

2024/11/11(月)22:00
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多読アレゴリアWEEK開催中!!!!!
12月2日のオープンに向けて、全12クラブが遊刊エディストを舞台に告知合戦を繰り広げます。どのクラブも定員に届き次第、募集終了です。すでに締切間近のクラブもいくつかあるので、希望のクラブに絶対入りたいという方はお早めの申込をオススメします!!!!!


 

飼い馴らされている。
日々の暮らしの中で、そんな焦燥を覚えたことはありませんか。ニュース、ショッピング、音楽、映画、レコメンドシャワーを浴びる毎日。
天邪鬼なわたしは元気ですか。

 

ヒッピー・カルチャーやストリート・ファッション、仏教やキリスト教、能や歌舞伎、相対論と量子力学、新しい文化はいつも周縁から興りました。未来は現在の中にある、という言葉に従えば、カウンターカルチャーの中に次のメインストリームが胎動しています。この冬誕生する「OUTLYING CLUB」は、そんな周縁に眼を向けます。

 

監修はISIS co-missionメンバーでもある、メディア美学者 武邑光裕氏。2015年から7年間、移民が集い、生成の熱気渦巻くベルリンに暮らし、次々と立ち上がるスタートアップを間近で見てきました。1980年代には、カルト映画を集めた「ミッドナイトレーベル」の企画、クラブ「芝浦GOLD」の立ち上げに加わるなど、海外のアンダーグラウンドカルチャーを積極的に日本に紹介し、多くのフォロワーを生んでいます。アンテナを張り巡らし、世界の動向を独自な視点で捉え続ける永遠の異端児。

 

2024年10月に出版された武邑光裕『Outlygin 僻遠の文化史』。様々なカウンターカルチャーの芽吹きに立ち会った武邑氏。当時の体験が過激に綴られた自伝。メディアの理解を置き去りにしたテクノロジー過剰な現代に警鐘をならす書でもある。  (写真:小野泰秀)

 

その大きな肩に乗って、私たちを取り巻く「メディア」を知り、「場所」がもつ人をつなぐ可能性を拓き、そして世の中に問いを投げかける「物」の製作に向かう。それが「OUTLYING CLUB」です。隠れたパターンを見抜く異端者の視点で、世の中の仕組み捉えるOUTLYINGアプローチと、オブジェクトの多様な可能性に光を当て「こんなモノがみたかった」を実現するハイパープランニング。武邑氏の方法と松岡正剛の方法を携えて。

 

アンデルセンの童話「裸の王様」では、虚栄心につけ込んだ仕立屋が王様を罠に嵌めます。大人達は見えない服を褒めそやしますが、「王様は裸だ」と叫ぶ子供の声で眼を覚ますのでした。「OUTLYING CLUB」は、本質を見抜く子供であると同時に、別の服を提案する仕立屋Bです。

 

消費者から制作者に立場を変えて、世の企みにあっかんべーを。お節介なビックデータと距離を置いた、はぐれ者ロードをご一緒しましょう。

 


多読アレゴリア OUTLYING CLUB
【定員】20名
【開講日】2024年12月2日(月)
【申込締切日】2024年11月25日(月)
【受講費】月額11,000円(税込)*リアル開催の座(イベント)は別途会費制

*2クラブ目以降は、半額でお申し込みいただけます。
 1クラブ申し込みされた方にはクーポンが発行されますので、そちらをご利用の上、2クラブ目以降をお申し込みください。
【開催期間】2024冬 2024年12月2日(月)~2025年2月23日(日)以後順次決定

お申し込みはこちらから
https://shop.eel.co.jp/products/detail/765


アイキャッチ画像:OUTLYING CLUB×山内貴暉

 

【多読アレゴリアWEEK!全12クラブ一覧】

早い者勝ち? 多読アレゴリアとは何か!!!!!!!!!?

終活読書★死生堂:あらたな死生観に出会う道行き

よみかき探Qクラブ:求ム!愉快なよみかき「探Q」人

EDO風狂連(田中優子監修):EDOで別世が立ち上がるーーEDO風狂連花鳥風月之船立

多読ジムClassic:読書術をアップデート!自分だけのヴァージョン探し

勝手にアカデミア:勝手にトポスで遊び尽くす

OUTLYING CLUB(武邑光裕監修):少数なれど熟したり。はぐれ者で行こう!

群島ククムイ(今福龍太監修):Coming soon

千夜千冊パラダイス:Coming soon

身体多面体茶論:Coming soon

音づれスコア:Coming soon

大河ばっか!:Coming soon

軽井沢別想フロンティア:Coming soon

  • 西宮・B・牧人

    編集的先達:エルヴィン・シュレーディンガー。アキバでの失恋をきっかけにイシスに入門した、コンピュータ・エンジニアにして、フラメンコ・ギタリスト。稽古の最中になぜかビーバーを自らのトーテムにすることを決意して、ミドルネーム「B」を名乗る。最近は脱コンビニ人間を志し、8kgのダイエットに成功。

コメント

1~3件/3件

川邊透

2025-06-30

エディストの検索窓に「イモムシ」と打ってみたら、サムネイルにイモムシが登場しているこちらの記事に行き当たりました。
家庭菜園の野菜に引き寄せられてやって来る「マレビト」害虫たちとの攻防を、確かな観察眼で描いておられます。
せっかくなので登場しているイモムシたちの素性をご紹介しますと、アイキャッチ画像のサトイモにとまる「夜行列車」はセスジスズメ(スズメガ科)中齢幼虫、「少し枯れたナガイモの葉にそっくり」なのは、きっと、キイロスズメ(同科)の褐色型終齢幼虫です。
 
添付写真は、文中で目の敵にされているヨトウムシ(種名ヨトウガ(ヤガ科)の幼虫の俗称)ですが、エンドウ、ネギどころか、有毒のクンシラン(キョウチクトウ科)の分厚い葉をもりもり食べていて驚きました。なんと逞しいことでしょう。そして・・・ 何と可愛らしいことでしょう!
イモムシでもゴキブリでもヌスビトハギでもパンにはえた青カビでも何でもいいのですが、ヴィランなものたちのどれかに、一度、スマホレンズを向けてみてください。「この癪に触る生き物をなるべく魅力的に撮ってやろう」と企みながら。すると、不思議なことに、たちまち心の軸が傾き始めて、スキもキライも混沌としてしまいますよ。
 
エディスト・アーカイブは、未知のお宝が無限に眠る別銀河。ワードさばきひとつでお宝候補をプレゼンしてくれる検索窓は、エディスト界の「どこでもドア」的存在ですね。

堀江純一

2025-06-28

ものづくりにからめて、最近刊行されたマンガ作品を一つご紹介。
山本棗『透鏡の先、きみが笑った』(秋田書店)
この作品の中で語られるのは眼鏡職人と音楽家。ともに制作(ボイエーシス)にかかわる人々だ。制作には技術(テクネ―)が伴う。それは自分との対話であると同時に、外部との対話でもある。
お客様はわがままだ。どんな矢が飛んでくるかわからない。ほんの小さな一言が大きな打撃になることもある。
深く傷ついた人の心を結果的に救ったのは、同じく技術に裏打ちされた信念を持つ者のみが発せられる言葉だった。たとえ分野は違えども、テクネ―に信を置く者だけが通じ合える世界があるのだ。

山田細香

2025-06-22

 小学校に入ってすぐにレゴを買ってもらい、ハマった。手持ちのブロックを色や形ごとに袋分けすることから始まり、形をイメージしながら袋に手を入れ、ガラガラかき回しながらパーツを選んで組み立てる。完成したら夕方4時からNHKで放送される世界各国の風景映像の前にかざし、クルクル方向を変えて眺めてから壊す。バラバラになった部品をまた分ける。この繰り返しが楽しくてたまらなかった。
 ブロックはグリッドが決まっているので繊細な表現をするのは難しい。だからイメージしたモノをまず略図化する必要がある。近くから遠くから眺めてみて、作りたい形のアウトラインを決める。これが上手くいかないと、「らしさ」は浮かび上がってこない。