外国語から日本語への「翻訳」もあれば、小説からマンガへの「翻案」もある。翻案とはこうやるのだ!というお手本のような作品が川勝徳重『瘦我慢の説』。
藤枝静男のマイナー小説を見事にマンガ化。オードリー・ヘプバーンみたいなヒロインがいい。
万巻の書を読む。難読古典を我がものとする。
松岡正剛、立花隆、池上彰、高山宏といった博覧強記と言われるものたちが、どのように本を読み、知を血肉化しているのか。誰しもが、その方法に関心をもつのではないだろうか。
現代において書籍の出版点数や読書量、活動量において、他の追随を許さない人と言えば、インテリジェンスの第一人者である佐藤優である。その佐藤優と編集工学ががっつりタッグを組み、新たな「知の方法」を伝授しようというのが、新年早々2026年の1月10日より始まる「佐藤優のインテリジェンス編集工学講義 日本篇」である。
佐藤優といえば、西洋哲学、キリスト教神学をベースにして、現代の状況を読み解くことに定評がある。その佐藤優が「日本」に取り組む。松岡正剛の方法日本を出発点にして、中世と近代の日本の古典を読破する。
これからの世界において、私たち日本人がどのように思考すべきなのか、どのような方法を強みにできるのか。高市政権のもと、日中関係が緊迫する今、「日本」に取り組む必要がどうしてもあると佐藤優は言う。今回のインテリジェンス編集工学講義 日本篇の主旨について佐藤優が映像で45分に渡って語っている。
動画の中でも話していたが、一回の講義で一冊を読み解き、前半3回、後半3回で六冊の本を読み切ってしまうという。そんなことが可能なのか。佐藤優は書物の中で、核となる箇所を的確にダイジェストし、現代と接続しながら縦横無尽な解説を加えていく。そしてリアル参加者には毎回一人ずつに指導と講評が届く。最終回には、佐藤優を囲んでの懇親会も用意されている。
「知の方法」の手続きや手捌きというのは、いくらHOW TO本を読んでも体得するのは難しい。直接、その人と出会い、触れながら、自らの体を通すことでしか身にはつかない。そしてその圧倒的な方法というのは、たった一回であったとしても、一生物の記憶と体験として刻まれていく。2度と行われることがないであろう佐藤優による日本解読と身体化する共読体験になる。
申し込み方法と課題図書などの詳細については以下をご覧いただきたい。
▶︎▶︎▶︎▶︎お申し込みはこちら:シリーズ前期・シリーズ後期◀︎◀︎◀︎◀︎
後半申し込み
※ 佐藤優の「インテリジェンス編集工学講義」日本篇は、前半と後半あわせて全六回になっています。年度が異なるため前半と後半に分かれていますが、前半後半合わせてお申し込みいただくことを推奨いたします。
受講生申し込みが多数になった場合は、前半・後半合わせて申し込まれた方を優先させていただきますのでご了承ください。
■講義日程
<前半>
第一回:2026年1月10日(土)13:30〜16:30 *豪徳寺ISIS館 本楼
課題図書:松岡正剛『日本という方法』(角川ソフィア文庫)
松岡正剛監修『情報の歴史21 増補版』(編集工学研究所)
*松岡正剛×佐藤優対談映像の公開も予定。
第二回:2026年2月13日(金)7:00〜09:00 *オンライン講義
課題図書:慈円『愚管抄』(講談社学術文庫)
第三回:2026年3月13日(金) 7:00〜09:00 *オンライン講義
課題図書:北畠親房『神皇正統記』(新人物文庫)
<後半>
第四回:2026年4月10日(金) 7:00〜09:00 *オンライン講義
課題図書:田辺元『歴史的現実』(紫洲書院)
第五回:2026年5月08日(金) 7:00〜09:00 *オンライン講義
課題図書:ルース・ベネディクト『菊と刀』(講談社学術文庫)
第六回:2026年6月13日(土)13:30〜16:30 *豪徳寺ISIS館 本楼
課題図書:松岡正剛『擬』(春秋社)
*リアル受講生には最終プレゼンテーション課題および佐藤優氏からの講評、終了後には懇親会があります。
■講義会場(1/10と6/13の会場開催時)
編集工学研究所 ブックサロンスペース本楼
東京都世田谷区赤堤2丁目15−3
*オンライン講義回についてはzoomでの配信となります。
■課題図書
以下をご購入の上、ご参加ください。講義に先立って予習の必要はありません。
・松岡正剛『日本という方法』(角川ソフィア文庫)
・慈円『愚管抄』(講談社学術文庫)
・北畠親房『神皇正統記』(新人物文庫)
・田辺元『歴史的現実』(紫洲書院 )
・ルース・ベネディクト『菊と刀』(講談社学術文庫)
・松岡正剛『擬』(春秋社)
・松岡正剛監修『情報の歴史21増補版』(編集工学研究所)
└編集工学研究所のサイトからご購入いただくと、検索できる電子PDF版がセットで届きます。
■受講費用
「受講」もしくは「オンライン聴講」の2形態からお選びいただけます。
●「受講」 *前期・後期ともに10名限定
前期:220,000円(税込)
後期:220,000円(税込)
初回・最終回は豪徳寺ISIS館 本楼でのリアル参加、第二回〜第五回はZoomでの講義になります。
佐藤優氏からの課題と添削、質問応答、ディスカッション、最終課題の講評があります。
●「オンライン聴講」
前期:110,000円(税込)
後期:110,000円(税込)
全六回のオンライン配信になります。初回・第六回は、本楼で5台以上のカメラとスイッチングによる臨場感あるLIVE配信です。第二回〜第五回はZOOM画面での配信になります。全て映像はアーカイブで1ヶ月間視聴できます。
*オンライン聴講生は、聴講のみです。課題講評や発言はありません。
■募集人数:
(1)受講生:10名限定
(2)オンライン聴講生:制限なし
受講資格はありません。どなたでもご受講いただけます。
エディスト編集部
編集的先達:松岡正剛
「あいだのコミュニケーター」松原朋子、「進化するMr.オネスティ」上杉公志、「職人肌のレモンガール」梅澤奈央、「レディ・フォト&スーパーマネジャー」後藤由加里、「国語するイシスの至宝」川野貴志、「天性のメディアスター」金宗代副編集長、「諧謔と変節の必殺仕掛人」吉村堅樹編集長。エディスト編集部七人組の顔ぶれ。
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コメント
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2025-12-25
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2025-12-23
3Dアートで二重になった翅を描き出しているオオトモエは、どんな他者に、何を伝えようとしているのだろう。ロジカルに考えてもちっともわからないので、イシスなみなさま、柔らか発想で謎を解きほぐしてください。
2025-12-16
巣の入口に集結して、何やら相談中のニホンミツバチたち。言葉はなくても、ダンスや触れ合いやそれに基づく現場探索の積み重ねによって、短時間で最良の意思決定に辿り着く。人間はどこで間違ってしまったのだろう。