いよいよ明日!6/20「日本の物語の方法」に迫るオンラインエディットツアー

2020/06/19(金)22:15
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日本人で知らない人はいない、伝承物語「浦島太郎」。

ここには日本の物語の方法と謎が眠っている。

 

〜♫♪〜

 

本楼スタジオでの明日に迫ったエディットツアースペシャルバージョンのリハーサル中。

 

「おー、よくやってるね」

 

松岡校長がふっと舞い降りる。

本楼スタジオはさながら方法の竜宮城だ。

 

 

「乙姫様の御馳走」「鯛や比目魚の舞踊」「土産に貰った玉手箱」の三位一体よろしく、3つの問いを手渡す。

 

一.外部からの伝承や物語を日本化する「物語編集座」とは?

 

日本各地には小さな「物語編集座」のようなセンターや仕組みがある。

そこでは必ず物語編集が起こっていて、説教節になったり、絵とき物語になったりする。

 

しかし、外からアーカイブした中国の伝承や伝説、説話、漢詩、葉限のシンデレラや浦島のようなものが入ってきて、日本化されているのはどういうことか?

 

柳田國男折口信夫も(石田英一郎の千夜千冊でも言及の)関敬吾などたくさんいるが、今、このことを三浦さんのように面白く語れる先生は限られます。

 

二.「バーチャルキャラクター」とは?

 

千夜千冊でいえば『日本架空伝承人名事典』。

例えばバーチャルキャラクターがハンドルネームを持っている。それってどういうことか、ということです。

 

三浦先生ならそういったこともよくご存知でしょう。

 

三.「ナラティブエディティング」のOSとは?

 

浦島にもそうだけど、基層となるOSにあたるモノやルールがある。ルル三条ですね。

 

三浦先生はそこをよく掴まれておられる方。

 

例えば、桃太郎やかぐや姫では、どうしてお父さんやお母さんじゃなく、お爺さんととお婆さんなのか?

そうした不思議がたくさんある。

 

それを作るのが「ナラティブエディティング」にあって、それはいったい何か、ということです。

 

〜♫♪〜

 

三浦佑之氏をスペシャルゲストにをむかえ、『浦島太郎の文学史』をトリガーに、ものがたりに眠る方法を対談形式で語る前半と、三浦氏も参加してのイシス編集稽古の後半、という二部構成でお送りするエディットツアー。

 

イシスの竜宮城の「乙姫」こと、鈴木花絵師範代のもてなしやしつらえにも注目のスペシャルバージョン。

 

日本の物語が舞い、方法が踊る宴まで、残り約16時間。

亀を助ける必要はありません。

どなたでも、こちらから方法の竜宮城へどうぞ^^

 

 

  • 上杉公志

    編集的先達:パウル・ヒンデミット。前衛音楽の作編曲家で、感門のBGMも手がける。誠実が服をきたような人柄でMr.Honestyと呼ばれる。イシスを代表する細マッチョでトライアスロン出場を目指す。エディスト編集部メンバー。

コメント

1~3件/3件

川邊透

2025-06-17

私たちを取り巻く世界、私たちが感じる世界を相対化し、ふんわふわな気持ちにさせてくれるエピソード、楽しく拝聴しました。

虫に因むお話がたくさん出てきましたね。
イモムシが蛹~蝶に変態する瀬戸際の心象とはどういうものなのか、確かに、気になってしようがありません。
チョウや蚊のように、指先で味を感じられるようになったとしたら、私たちのグルメ生活はいったいどんな衣替えをするのでしょう。

虫たちの「カラダセンサー」のあれこれが少しでも気になった方には、ロンドン大学教授(感覚・行動生態学)ラース・チットカ著『ハチは心をもっている』がオススメです。
(カモノハシが圧力場、電場のようなものを感じているというお話がありましたが、)身近なハチたちが、あのコンパクトな体の中に隠し持っている、電場、地場、偏光等々を感じ取るしくみについて、科学的検証の苦労話などにもニンマリしつつ、遠く深く知ることができます。
で、タイトルが示すように、読み進むうちに、ハチにまつわるトンデモ話は感覚ワールド界隈に留まらず、私たちの「心」を相対化し、「意識」を優しく包み込んで無重力宇宙に置き去りにしてしまいます。
ぜひ、めくるめく昆虫沼の一端を覗き見してみてください。

おかわり旬感本
(6)『ハチは心をもっている』ラース・チットカ(著)今西康子(訳)みすず書房 2025

大沼友紀

2025-06-17

●記事の最後にコメントをすることは、尾学かもしれない。
●尻尾を持ったボードゲームコンポーネント(用具)といえば「表か裏か(ヘッズ・アンド・テイルズ:Heads And Tails)」を賭けるコイン投げ。
●自然に落ちている木の葉や実など放って、表裏2面の出方を決める。コイン投げのルーツてあり、サイコロのルーツでもある。
●古代ローマ時代、表がポンペイウス大王の横顔、裏が船のコインを用いていたことから「船か頭か(navia aut caput)」と呼ばれていた。……これ、Heads And Sailsでもいい?
●サイコロと船の関係は日本にもある。江戸時代に海運のお守りとして、造成した船の帆柱の下に船玉――サイコロを納めていた。
●すこしでも顕冥になるよう、尾学まがいのコメント初公開(航海)とまいります。お見知りおきを。
写真引用:
https://en.wikipedia.org/wiki/Coin_flipping#/media/File:Pompey_by_Nasidius.jpg

山田細香

2025-06-10

 この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
 建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。