「ピキッ」という微かな音とともに蛹に一筋の亀裂が入り、虫の命の完結編が開幕する。
美味しい葉っぱをもりもり食べていた自分を置き去りにして天空に舞い上がり、自由自在に飛び回る蝶の“初心”って、いったい…。

師範代はつねに新人ばかりというのが、編集学校がほかの学校とすごーく違っている特徴である。それなのに、55[破]は再登板するベテランのほうが多いという珍しいことになった。9月20日の感門之盟で55[破]師範代10名が紹介されたが、その後も受講申し込みが続き、1教室を増設した。11教室に90名の学衆を迎え、本日10月13日、正午に55[破]がスタートした。
では、55[破]師範代オールスターズを紹介しよう。
「まだまだ炙られ足りないのではないでしょうか?」と鈴の音のような声で問いかけた辻志穂師範代(梁塵ほたほた教室)。
花伝師範ののち黒膜衆、一昨日はHyper-Editing Platformを支えていた蒔田俊介師範代(ハンシ八法教室)。
machineからmanへ関心を移してきた、編集工学魔・岡本悟師範代(工法見聞録教室)。
獣医師としての人生を本土に、多読アレゴリア「大河ばっか!」で江戸と歌舞伎に領土拡大中の梁島綾乃師範代(藪からべらぼう!教室 )。
異遊はEUでもあったのか? スイスで日本という方法を手にした田中志歩師範代(メトード異遊教室)。
近江ARSにかかわり、anotherからセカイを語る方法を探求する林愛師範代(きりきり未然教室)。
55[守]卒門式では師範代としてトリを務め、悩みもがくからこそ遠くへ行けることを身をもって知る加藤則江師範代(カエル・カワル教室)。
21[破]29[破]に次いで3回目の登板、理知的かつあたたかな松尾亘師範代(ふきよせエディション教室)。
吉村堅樹林頭が「イシスが次の世に贈る21世紀の女」と推す加藤めぐみ師範代(めでたし萌繍教室)。
イシス編集学校第2期の入門。エディトリアル・リテラシーを追い続けてきた久野美奈子師範代(オリベゆうゆう教室)。
そして、最後に55[破]を引き受けてくれたのは、川野貴志師範代(かはの百韻教室)だ。[破]師範、[守]番匠、花伝師範などを歴任し、師範の中の師範というべき川野さんが、師範代として再登板する。
さあ、このメンバーでの55[破]、稽古しなくちゃもったいない!!
[破]は松岡正剛の仕事術をお題にしたもの。身に染みるような稽古をしたらなら、4か月後には松岡校長の編集的世界観が見えてくるだろう。まずは、教室に第一歩を!
原田淳子
編集的先達:若桑みどり。姿勢が良すぎる、筋が通りすぎている破二代目学匠。優雅な音楽や舞台には恋慕を、高貴な文章や言葉に敬意を。かつて仕事で世にでる新刊すべてに目を通していた言語明晰な編集目利き。
【破 エディットツアーオンラインスペシャル8月23日】イシスな文体編集術を先取り
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コメント
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2025-10-07
「ピキッ」という微かな音とともに蛹に一筋の亀裂が入り、虫の命の完結編が開幕する。
美味しい葉っぱをもりもり食べていた自分を置き去りにして天空に舞い上がり、自由自在に飛び回る蝶の“初心”って、いったい…。
2025-10-02
何の前触れもなく突如、虚空に出現する「月人」たち。その姿は涅槃来迎図を思わせるが、その振る舞いは破壊神そのもの。不定期に現れる、この”使徒襲来”に立ち向かうのは28体の宝石たち…。
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作者自らが手掛けたホログラム装丁があまりにも美しい。写真ではちょっとわかりにくいか。ぜひ現物を手に取ってほしい。
(市川春子『宝石の国』講談社)
2025-09-30
♀を巡って壮絶バトルを繰り広げるオンブバッタの♂たち。♀のほうは淡々と、リングのマットに成りきっている。
日を追うごとに活気づく昆虫たちの秋季興行は、今この瞬間にも、あらゆる片隅で無数に決行されている。