イシス編集学校では、感門之盟と呼ばれる、始まりと旅立ちの間の式がある。[守][破][花伝所]の学びを終えた学衆が集い、寿ぎあう。
タイパという言葉が幅を聞かせる世の中だが、イシス編集学校の学びの濃さは、効率という尺度では測れない。
卒門、突破、放伝という、学びの完了に至るまでには、学衆と師範代の交わし合いの中に、涙と笑いと悔しさと誇りが散りばめられている。重なり合う律動が、イシス編集学校を作り上げているのだ。
黒と白の間、錫色のワンピースに身を包み。八田律師が登場した。
「律師の律は律動の律」
イシス編集学校に響く音を束ねて舞台に立つ。
イキイキとした編集の場は、学衆、師範代、師範や指導陣の律動から生まれる。イシス編集学校の回答には、正解がない。規制も手加減もないからこそ、平均的で小粒になりゆく日本の中に、デーモンを生み出すことができる。
旅立ちと新たな学びの始まりの間、感門之盟で編集を学ぶ喜びを感じてほしい。
北條玲子
編集的先達:池澤祐子師範。没頭こそが生きがい。没入こそが本懐。書道、ヨガを経て、タンゴを愛する情熱の師範代。柔らかくて動じない受容力の編集ファンタジスタでもある。レコードプレイヤーを購入し、SP盤沼にダイブ中。
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